イギリスへの短期語学留学中、レッスンで毎回のようにドキッとしていた質問がありました。
それは「What do you think?(あなたはどう思う?)」。
先生の質問に対し、すぐにクラスメイトが発言しはじめるなか、筆者は「何を言おう」「どう言おう」と考えるばかりで発言できず、結局、先生から「で、あなたはどう思うの?」と名指しされ「I don’t know.」と答えて恥ずかしくなった経験があります。
「英語瞬発力」がなかったせいで、とても悔しく感じたときのことをお伝えします。
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そもそも意見がない?日本語の英訳もダメ?
語学学校のレッスンでは、ただ机に向かって先生の話を聞くのではなく、ペアワークやディスカッションなど、実際に英語を話す時間が多く取られます。
個別に問題を解いたときも、解答の前にまずは隣の人となぜその答えを選んだか英語で話し合うといったこともしばしば。
ペアワークのときは、お互いの話すペースに合わせてやりとりできるので、少し気が楽でしたが、問題は、先生が全体に発言を促したときでした。
まず、何と言えばいいかがわからず、次にどう言うかがわからない....
留学当時は大学生だったため、レッスンのテーマが「仕事」だったときは、なかなか仕事のイメージが持てず、日本語でも考えがまとまらないということもありました。
また、考えを日本語でまとめて、それを英語に置き換えるということをしていると、発言までに時間がかかり、考えているうちに話題が次に移っているなんてこともありました。
考えを英語で伝えることに慣れていなかったため、柔軟な対応ができていなかったと感じます。
「直訳のクセ」を手放すと英語はもっと話しやすくなる
今思えば、「日本語を英語に直訳しようとするクセ」は、なるべく早く手放せばよかったな…と感じます。
思いついた日本語を英語に直訳しようとすると、英単語を知らないために言葉に詰まることはよくあることです。
たとえば、「効率的に」という英語がぱっと出なくても、「quickly(早く)」や「without wasting time(時間を無駄にすることなく)」くらいの言い方で十分伝わることもあります。
確かに、本当に言いたかったこととは違っているかもしれませんが、完璧に伝えられなくても、話の流れで相手が言いたかったことをくみ取ってくれることも多く、会話が止まることはあまりありません。
また、意外に詰まるのが出だしの言葉ではないでしょうか。
「I think〜(〜と思います)」以外にも、以下のような表現もあわせて覚えておくと、流れをスムーズにできます。
- In my opinion…(私の意見では...)
- I guess〜(〜と推測します)
- I believe〜(〜だと思う)※I thinkという言うときより思いが強いニュアンスになる
- I agree with〜(〜と同意見です)
そもそも考えをまとめるのが苦手な場合は、ニュースを読んだら1〜2行で自分の意見を英語でまとめる練習も有効です。
その際、すぐ辞書を引かずに、詰まった言葉をどうにか知っている単語だけで伝えられないかも試してみてください。
完璧に言えなくても大丈夫です。あとで調べて「本当に言いたかった言葉」を覚えれば、それが語彙力の強化にもつながります。
慣れてきたら、書くのではなく、口に出す練習をすれば、瞬時に言葉にしていくトレーニングにもなります。
結局のところ、英語の瞬発力を鍛えるのには、実際に英語を話してフィードバックをもらうのが1番なので、英会話レッスンを活用するのもおすすめです。
フィードバックは必ずしも指摘だけでなく、うまくできている部分を教えてもらえる機会でもあります。積極的に活用し、自信につなげましょう。
レッスンでは失敗した方が覚えられる
英語瞬発力を鍛えるうえで欠かせないのは、「間違えてもいいから話してみる」というマインドです。
語学学校では、日本人は比較的文法の正確性を褒められることが多く、筆者もクラスメイトから「文法すごいね」と驚かれたことが何度かありました。
一方で、発言の多いクラスメイトを観察してみると、間違いを気にせずどんどん話し、先生のフィードバックを素直に受け入れて学びを深めている人が多かったと思います。
筆者も最初は怖かったのですが、思い切って発言したことで、先生に指摘されたミスがかえって印象に残り、しっかり覚えられたという経験があります。
完璧でなくていいから「まずは口に出す」という意識を持ち、英語学習に取り組んでみてください。