メルボルンは、オーストラリアの中でも特に人気の高い留学先の一つです。芸術と文化が融合した美しい街並み、国際色豊かな環境、治安の良さなど、留学生を惹きつける魅力が数多くあります。
一方で、変わりやすい気候や物価の高さなど、留学前に知っておくべき注意点もあります。この記事では、メルボルン留学の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説し、留学準備に役立つ情報をお届けします。
メルボルンでの留学の特徴
メルボルンでの留学には、他の都市とは異なる独自の特徴があります。
語学学習に最適な環境が整っている
メルボルンには数多くの語学学校があり、質の高い教育を受けることができます。経験豊富な講師陣が、生徒一人ひとりのレベルやニーズに合わせたきめ細やかな指導を行います。
少人数制のクラスが開講されていることも多いため、発言する機会も多く、実践的な英語力を身につけやすい環境が整っています。
アクティビティとイベントが豊富
メルボルンでは、留学生向けのアクティビティやイベントが数多く開催されています。スポーツ観戦、ミュージックフェスティバル、アートイベントなど、多種多様なイベントが年間を通して行われます。
スポーツ好きな留学生には、オーストラリアンフットボール(AFL)、クリケット、テニスの国際大会などがおすすめです。特に、1月に開催されるテニスの4大大会の一つ「全豪オープン」は、世界中から多くの観光客が訪れる一大イベントです。
音楽好きな留学生には、3月のメルボルン国際ジャズフェスティバルなどがおすすめです。世界的に有名なアーティストから地元のミュージシャンまで、様々な音楽を楽しむことができます。
これらのイベントに参加することで、楽しみながら英語力を磨き、友人を作ることもできるでしょう。留学生活がより充実したものになること間違いなしです。
現地の人々との交流機会が多い
メルボルンの人々は親切で友好的であり、留学生を温かく迎え入れてくれます。語学学校のイベントやホームステイ先、アルバイト先など、現地の人々と交流する機会が多くあります。
語学学校では、課外活動やエクスカーションが定期的に開催されています。現地の学生や他国からの留学生と一緒に参加することで、英語力を磨くだけでなく、友人を作ることもできます。
ホームステイ先では、ホストファミリーとの会話を通して生きた英語を学べます。食事の時間や週末の過ごし方など、オーストラリアの家庭生活を体験できるのも大きな魅力です。
このような交流を通して、生きた英語を学び、異文化理解を深められます。英語力の向上だけでなく、グローバルな視点を身につけることもできるでしょう。
日本食や日本人向けのサービスが多い
メルボルンには日本食レストランが多く、日本食材を扱うスーパーマーケットも充実しています。懐かしい味を楽しめるだけでなく、食事の心配をせずに留学生活を送れます。
特に、CBD(セントラル・ビジネス・ディストリクト)と呼ばれる中心部には、多くの日本食レストランが集中しています。ラーメン、寿司、焼き肉など、様々なジャンルの日本食を楽しむことができます。
また、ビクトリア・マーケットや一部のスーパーマーケットでは、日本食材を購入することもできます。米、味噌、醤油など、日本の調味料も手に入ります。自炊派の留学生にとっては、非常にありがたい存在です。
こういった環境のおかげでホームシックになる心配も少なく、ストレスを感じずに留学生活を送れるでしょう。
メルボルンに留学するメリット
ここでは、メルボルンに留学するメリットを詳しく解説します。
治安の良さと住みやすさ
メルボルンは、エコノミスト誌が発表する「世界で最も住みやすい都市」ランキングで、7年連続1位を獲得したこともある安全な都市です。治安の良さから、留学生も安心して暮らすことができると言えるでしょう。
犯罪発生率が低く、夜遅くに一人で歩いていても比較的安全です。もちろん、どこの国でも犯罪はゼロではありませんが、メルボルンでは他の都市と比べて犯罪に巻き込まれるリスクが低いと言えます。
多国籍文化なため様々な文化に触れられる
メルボルンには、ギリシャ人街、イタリア人街、ベトナム人街など、様々なエスニックタウンがあります。それぞれの文化が色濃く反映された街並みを楽しむことができます。
また、メルボルンの大学には、世界各国から留学生が集まっています。キャンパス内では、多様なバックグランドを持つ学生たちが交流しています。留学生同士の交流イベントも数多く開催されているので、友人を作るチャンスも豊富です。
さらに、メルボルンは移民の街としても知られており、現地の人々の中にも多様な文化的背景を持つ人々がいます。カフェやレストランで働く人々との会話を通して、様々な文化に触れることができます。
芸術と歴史が融合した美しい街並み
メルボルンの街並みは、19世紀の建築物と現代的なビルが調和した美しいものです。歴史的建造物や美術館、博物館などが点在し、芸術と歴史を肌で感じられます。
特に、フリンダース・ストリート駅やメルボルン・セント・パトリック大聖堂、王立展示館など、19世紀に建てられた建築物は必見です。ヨーロッパの雰囲気を感じさせる美しい外観に、思わず見とれてしまうことでしょう。
また、ナショナル・ギャラリー・オブ・ビクトリアや英国のビクトリア女王統治時代の面影を残すフィッツロイ・ガーデンズなど、芸術や歴史に触れられるスポットも数多くあります。美術や歴史に興味がある留学生にとっては、魅力的な環境だと言えます。
豊かな自然と広大な公園
メルボルンは「ガーデンシティ」とも呼ばれ、市内には大小さまざまな公園が点在しています。いずれも手入れが行き届いており、快適に過ごすことができます。
豊かな自然に囲まれた環境は、リラックスしたり、運動したりするのに最適で、留学生活のストレスを解消し、心身ともにリフレッシュできます。
発達したカフェ文化と美食の街
メルボルンではカフェ文化が根付いています。おしゃれなカフェが多く、コーヒーを楽しみながら勉強や談笑ができます。
特に、市内中心部のデグレイブス・ストリートやブロック・プレイスには、歴史あるカフェが軒を連ねています。ヨーロッパの雰囲気漂うカフェで、香り高いコーヒーを楽しむことができます。
また、メルボルンはカフェ文化だけでなく、多国籍料理のレストランが集まる美食の街でもあります。中華料理、韓国料理、タイ料理、ベトナム料理など、アジア各国の料理が楽しめます。
メルボルンに留学するデメリット
メルボルン留学にはデメリットもあります。留学前に知っておくことで、対策を立てられます。
変わりやすい気候と寒暖の差
メルボルンの気候は変わりやすく、「一日に四季がある」と言われるほどです。実際に2024年の月別の平均最高気温と平均最低気温を比べてみると10度以上気温が違う月があるのがわかります。
最高気温(℃) | 最低気温(℃) | |
1月 | 25.3 | 16.5 |
2月 | 26.5 | 15.9 |
3月 | 25.1 | 14.9 |
4月 | 19.1 | 11.3 |
5月 | 17.3 | 8.6 |
6月 | 14.2 | 6.9 |
7月 | 13.4 | 7.1 |
8月 | 18.3 | 9.4 |
9月 | 17.8 | 10.1 |
10月 | 20.8 | 11.4 |
11月 | 23.9 | 13.9 |
12月 | 26.5 | 15.3 |
出典:オーストラリア気象庁
他の都市と比べて高めの物価
メルボルンの物価は、オーストラリアの他の都市と比べてやや高めです。特に家賃や外食費は高く、留学生活を送る上で大きな出費となります。
節約術を身につけたり、アルバイトで収入を得たりするなど、工夫が必要です。
メルボルン留学の準備
充実したメルボルン留学生活を送るには、事前の準備が欠かせません。
必要な持ち物と服装
メルボルンの気候に合わせた服装を準備することが大切です。夏は半袖や薄手の羽織りもの、冬はコートやセーターなどの防寒具が必要です。
また、雨が多いので、レインコートや折りたたみ傘も忘れずに。生活必需品や医薬品など、あらかじめリストアップしておくと便利です。
滞在方法の選択肢
メルボルンでの主な滞在方法は、ホームステイ、学生寮、シェアハウスの3つです。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分の目的や予算に合わせて選びましょう。
滞在方法 | メリット | デメリット |
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ホームステイ |
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学生寮 |
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シェアハウス |
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交通機関の利用方法
メルボルンの公共交通機関は、トラム、電車、バスの3種類です。これらは全てMykiカードという乗車カードを使用します。
留学生はコンセッション(学割)が適用されるので、専用のMykiカードを入手しましょう。市内のトラムは、特定のエリアで無料で乗車できるフリートラムゾーンがあります。上手に活用すれば、交通費を節約できます。
留学費用の目安と節約術
メルボルン留学の費用は、語学学校の授業料、滞在費、生活費など、様々な項目があります。平均的な留学費用は以下の通りです。
- 授業料(週20時間):週AU$300~500
- ホームステイ滞在費:週AU$250~350
- 生活費:月AU$1,000~1,500
これらの費用を抑えるには、節約術を身につけることが大切です。具体的には、なるべく自炊を行うことやルームハウスで家賃を抑えることがおすすめです。
まとめ
メルボルン留学は、英語力の向上だけでなく、多様な文化や価値観に触れ、人間的に成長できる貴重な機会です。
留学前に、この記事で紹介したメルボルンの魅力や注意点、準備すべきことをしっかりと理解し、自分の目的に合わせた計画を立てることが大切です。変わりやすい気候や物価の高さなどのデメリットはありますが、それ以上に得られるものは大きいでしょう。
充実したメルボルン留学生活を送るためのヒントが、この記事から見つかれば幸いです。