海外短期留学は、語学力アップや異文化体験など、さまざまなメリットがあります。でも、「費用が高そう」「準備が大変そう」と二の足を踏んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、海外短期留学の魅力や特徴を詳しく解説します。留学先の選び方や費用、準備のポイントなども押さえているので、ぜひ参考にしてみてください。
海外短期留学でできること
短期留学では、語学力向上や異文化交流など、さまざまな体験ができます。
語学留学
短期留学の目的として一番人気なのが、語学力アップ。現地の語学学校で集中的に学ぶことで、リスニングやスピーキングの力が飛躍的に伸びます。
ネイティブ講師による実践的なレッスンで、日常会話からビジネスまで幅広く学べるのが魅力で、滞在中は英語漬けの毎日を送ることができ、短期間でも着実に力がつくはずです。
インターンシップ
語学だけでなく、専門分野のスキルアップを目指すなら、海外インターンシップがおすすめです。
現地企業での就業体験を通して、語学力はもちろん、異文化適応力やコミュニケーション力も養えます。将来のキャリアに活かせる貴重な経験となるでしょう。
インターンシップ付きのプログラムは、徐々に増えています。興味のある人は、学校やエージェントに相談してみるのがおすすめです。
観光
せっかくの海外生活です。語学学校に通いながら、観光も存分に楽しみたいものです。
放課後や週末を利用して、名所巡りや郷土料理の食べ歩きなど、思い思いの過ごし方ができます。「楽しみながら自然に英語が上達した」なんて声もよく聞きます。
ただし、遊びすぎには注意が必要です。メリハリをつけた留学生活を心がけましょう。
短期留学のメリット
海外短期留学のメリットは、費用の安さや渡航手続きの簡単さだけではありません。
留学費用が安い
何といっても、費用を抑えられるのが短期留学の大きな魅力です。
長期留学と比べれば、学費や滞在費、生活費を大幅に節約できます。アルバイトで貯めたお金でも、十分留学は可能でしょう。
奨学金や助成金を活用すれば、さらに費用を抑えることもできるので、早めの情報収集がおすすめです。
渡航手続きがシンプル
学生ビザが不要な国が多いのも、短期留学ならではのメリットです。
90日以内の滞在なら、多くの国で観光ビザで滞在することができるため、面倒な手続きが不要で気軽に渡航できます。
ビザ以外の必要書類も少なく、準備の負担が少ないのは嬉しいポイントです。
長期留学へのステップになる
将来的に長期留学を考えている人にとって、短期留学は練習の場になります。
実際に海外で生活することで、現地の雰囲気を肌で感じられます。「この国が気に入った」「違う国にも挑戦したい」など、新しい発見があるはずです。
短期の経験をもとに、長期留学の計画を具体的に立てられるでしょう。
初心者に優しい留学スタイル
「英語が苦手だから留学は無理」と思っている人でも、短期留学なら大丈夫です。
実は短期留学向けのプログラムは、初心者向けのものが多いのです。レベル別のクラス編成で、自分に合ったペースで学べます。
先生も、ゆっくりわかりやすい英語で教えてくれるので安心。英語が話せなくても、すぐに慣れるはずです。
国際交流の機会が豊富
世界中から集まる留学生との出会いは、短期留学の大きな魅力です。
授業やアクティビティを通して、多様な価値観に触れられます。刺激的な毎日の中で、語学力はもちろん、コミュニケーション力も自然と身につくでしょう。
広がった人脈は、一生の財産。将来、世界で活躍するチャンスにもつながるかもしれません。
時期や期間の自由度が高い
学校の長期休暇を利用したり、時期をずらしたり。自分のスケジュールに合わせて、留学プランを立てられます。
期間も、1週間から数ヶ月までと幅広い選択肢があります。「語学力を集中的に高めたい」「学校行事と被らないようにしたい」など、目的に合わせて決めていきましょう。
時期と期間の自由度の高さは、短期留学ならではの嬉しい特徴です。
海外短期留学に必要な費用
気になる留学費用ですが、短期留学なら意外とリーズナブルです。期間別の目安は以下の通りです。
1週間の海外短期留学
学費と滞在費で15〜30万円程度で、渡航費や生活費を含めても20〜40万円ほどです。
為替レートや航空券次第では、さらに費用を抑えられるかもしれません。費用重視なら、アジアの国がおすすめ。フィリピンなら、1週間で15〜20万円程度での留学が可能です。
1ヶ月の海外短期留学
トータルで20〜60万円が相場です。ただし、人気のイギリスやオーストラリアだと50〜70万円ほどかかる場合もあります。
一方、フィリピンやマルタなら30〜40万円と、費用を抑えられます。「授業料が安い」「物価が安い」など、リーズナブルな留学先も増えているのです。
3ヶ月の海外短期留学
費用は50〜120万円程度です。3ヶ月で100万円が平均的な相場と言えるでしょう。
人気のオーストラリアやカナダ、イギリスは、費用が高めの傾向にありますが、為替レートによっては、想定よりお得になることもあります。
一方でフィリピンなどのアジアの国なら、さらに費用を抑えられます。フィリピンなら、3ヶ月で50〜60万円での留学が可能です。
6ヶ月の海外短期留学
半年の留学となると、費用は200〜300万円程度が目安です。
人気の国だと、学費や滞在費だけで100万円以上は用意しておきたいところで、それ以外の費用も含めると、200万円以上になるケースが多いです。
フィリピンなら、半年で100〜150万円ほどと、学費の安さが魅力です。
とはいえ、6ヶ月となると長期留学とほぼ変わらないため、金銭的な余裕を持って、じっくりプランを立てましょう。
短期留学の準備ステップ
留学を決意したら、出発までの準備を着実に進めましょう。
留学の目的と優先事項の明確化
留学をしようか迷った際には、「なぜ留学するのか」、「留学で何を学びたいのか」をまずは明確にすることから始めます。
漠然とした「留学したい」では、具体的な行動に移せません。自分の目的をしっかり言語化して、モチベーションを高めましょう。また、費用や時期など、優先したい条件もリストアップすることで留学先選びの指針になります。
渡航先の決定
目標を決めた後はその目標を叶えるために合った渡航先の決定をすることが重要です。
人気の国から学費の安い国まで、留学先にはさまざまな選択肢があります。それぞれの国の魅力や特徴を詳しくリサーチして、自分に合った渡航先を選びましょう。
費用を踏まえた語学学校やエージェントの選択
渡航先が決まったら、次は語学学校選びです。たくさんある選択肢の中から、自分に合った学校を見つけるのは大変です。
そんな時は、留学エージェントを活用するのがおすすめです。各学校の特徴や費用、プログラム内容など、専門家の視点からアドバイスがもらえます。
「留学は初めてで、どんな学校を選んだらいいかわからない」という人は特に、エージェントに頼るのが賢明です。プロの意見を参考にしながら、自分に最適な学校選びができるでしょう。
ただし、留学エージェントにも合う合わないがあるため、まずは無料相談や説明会に参加して、複数のエージェントの比較を行いましょう。
「留学経験豊富なスタッフがいるか」「質問にしっかり答えてくれるか」など、ポイントを絞って比較検討をし、自分との相性が良く、信頼できるエージェントを見つけることが大切です。
この時気を付けたいのは、留学費用の見積もりです。学費や滞在費、渡航費、生活費など、トータルで考えることが大切です。奨学金や助成金の利用も視野に入れつつ、無理のない留学プランを立てましょう。
留学に必要な書類と持ち物の準備
いよいよ出発が近づいたら、留学に必要な書類と持ち物の準備をしましょう。
パスポートや学生ビザの申請、海外保険の加入は必須です。学校や国によっては、追加の書類が必要になることもあるので、早めに確認しておきましょう。
持ち物は、留学先の気候や生活環境に合わせて選ぶのがポイントです。日焼け止めや防寒具など必需品は念入りにチェックして、出発までにそろえておくことが大切です。
海外短期留学におすすめの国
最後に、短期留学におすすめの国をご紹介します。
アメリカ
世界中から留学生が集まる、英語教育の先進国であるアメリカは多様性に富んだ環境で、質の高い授業が受けられます。
ニューヨークやボストン、ロサンゼルスなどの大都市は、放課後のアクティビティも充実している一方で、郊外の学校なら、のんびりと勉強に集中できるでしょう。
カナダ
カナダは治安の良さと学びやすい環境が魅力です。英語は、アメリカ英語よりなまりが少なく、初心者に優しいと人気です。
バンクーバーやトロントなどの都市は、近代的な雰囲気が魅力です。美しい自然に囲まれているのも、カナダならではで都会の雰囲気と田舎の雰囲気をどちらも味わえるでしょう。
オーストラリア
陽気な国民性とアウトドア環境が人気の国で学校のある日は勉強に励み、休日にはサーフィンを一日中楽しむなんて過ごし方も、オーストラリアなら夢じゃありません。
シドニーやメルボルンの語学学校は、サポート体制も抜群で、「社交的になりたい」という人にもおすすめです。
ニュージーランド
美しい自然と穏やかな雰囲気が魅力の国で、都会の喧騒から離れて、英語漬けの毎日を過ごせます。
初心者から上級者まで、レベルに合った授業が受けられるのも嬉しいポイントです。また、物価はオーストラリアより安めなので、費用を抑えたい人にもおすすめです。
イギリス
英語発祥の地で、正統派の英語が学べる他、歴史や文化、芸術など、イギリスには学ぶべきことが盛りだくさんあります。
ロンドンは物価が高めですが、個性豊かな街並みは一見の価値ありです。また、ロンドンとは打って変わって、郊外のケンブリッジやオックスフォードなら、比較的安い価格で落ち着いて勉強に集中できます。
フィリピン
とにかくリーズナブルな価格で留学できるのがフィリピンの魅力です。学費が安いため、短期留学はもちろん長期留学の留学先としても非常に人気があります。
特にセブ島の語学学校は、マンツーマン授業に力を入れていたり、独自のカリキュラムを取り入れていたりと短期間の上達を目指せます。
マルタ
地中海に浮かぶ美しい島国であるマルタは英語が公用語の一つで、留学先として注目度が高まっています。
学費が他のヨーロッパに比べ安いのも魅力で、治安の良さと美しい街並みは、女子留学生に人気です。
まとめ
海外生活は、想像以上に刺激的です。「失敗したくない」「決められない」と悩むよりも、まずは短期留学にチャレンジしてみませんか。
きっと新しい自分に出会えるはず。世界が広がって、人生が変わるかもしれません。
留学は誰にでもできる、身近な挑戦です。「海外で暮らしてみたい」「英語を自由に使いこなしたい」そんな夢を、ぜひ短期留学で実現させてください。
自分に合った渡航先が見つかったら、あとは計画的に準備を進めるだけ。語学力アップはもちろん、人間的にも大きく成長できるチャンスです。
この記事を参考に、あなたなりの留学プランを立ててみてくださいね。短期留学があなたの人生を、きっと素晴らしいものにしてくれるはずです。