オーストラリアは、美しい自然環境と多様な文化、世界クラスの教育システムで、留学先としてとても人気があります。
この記事では、オーストラリア留学を考えている方々に向けて、基本的な情報から留学を成功させるためのコツまでを徹底解説します。留学に行く前に知っておくべきことや、現地に行かないとわからないような情報についても詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
オーストラリアの基本情報
オーストラリアは、日本人留学生にとって人気の高い国のひとつです。広大な土地に広がる多様な自然、世界的に高い教育水準、多文化が共存する社会など、魅力的な要素が数多くあります。
特に、英語圏でありながら治安が良い点や、留学生向けのサポート体制が整っていることから、初心者でも安心して留学生活をスタートすることができます。また、都市ごとに異なる特徴や気候、文化があり、それぞれのライフスタイルに合った場所を選べるのもオーストラリア留学の魅力です。
| 面積 | 約769万平方キロメートル(日本の約20倍) |
|---|---|
| 人口 | 約2,600万人 |
| 首都 | キャンベラ(Canberra) |
| 主要都市 | シドニー、メルボルン、ブリスベン、パース、アデレード |
| 通貨 | オーストラリア・ドル |
| 公用語 | 英語 |
| 宗教 | キリスト教43%、無宗教38% |
| 時差 | 日本との時差は約+1〜2時間 |
| 気候 | ほとんどの地域で四季があり、北部の熱帯地域では雨季と乾季があります |
オーストラリアは、国土が広く自然が豊かなところが特徴的です。都市部では発展が進んでおり都会の雰囲気を感じられます。一方で郊外や田舎では広大な自然が広がり、都会の喧騒を離れてゆったりと過ごすことができます。
特に日本人にとって馴染み深いシドニーやメルボルンといった都市は、留学先として人気が高く、多くの日本人コミュニティも存在しています。
また、オーストラリアは英語を学ぶ環境として理想的でありながら、気候や文化の面でも暮らしやすい国です。冬でも温暖な地域が多いため、極端な寒さが苦手な方でも快適に過ごせます。
オーストラリア留学の種類

オーストラリア留学には、目的や期間に応じてさまざまな選択肢があります。それぞれの留学スタイルの特徴を理解して、自分に合ったものを選ぶことが大切です。以下に、代表的な留学の種類を紹介します。
語学留学
英語力を伸ばしたい方に最適な留学スタイルです。短期間から長期間まで、自由にスケジュールを組むことができ、初心者から上級者まで幅広いレベルに対応しています。
- プログラム内容:一般英語、ビジネス英語、試験対策(IELTSやTOEFL)など
- 期間:2週間から1年以上。短期集中型コースもあり
- メリット:英語力の向上に特化。観光や文化体験も楽しめる
ワーキングホリデー
18歳から30歳までの若者に人気のプログラムで、留学と仕事の両方を体験することができます。観光ビザより長く滞在できるため、学びながら収入を得ることが可能です。
- 対象:働きながら英語力を伸ばしたい方や異文化体験を重視する方
- 期間:最長1年間(条件を満たせば延長可能)
- メリット:生活費を補いながら留学でき、多様な経験が得られる
高校留学
オーストラリアの高校に通い、現地の学生と一緒に学ぶプログラムです。英語力を高めるだけでなく、現地の教育制度や文化などを深く理解することができます。
- 対象:高校生
- 期間:数か月から3年間(卒業も可能)
- メリット:若いうちから国際的な視野を身につけられる。進学にも有利になることがある
大学留学
オーストラリアの大学で、学士課程や修士課程に挑戦する留学スタイルです。様々な大学が世界ランキング上位に位置しており、質の高い教育を受けられます。
- 対象:専門分野を学びたい方、国際的なキャリアを目指す方
- 期間:学士課程は3〜4年、修士課程は1〜2年
- メリット:専門知識と国際資格が得られる。卒業後の就職や移住の可能性も広がる
短期留学
学生や社会人が休暇などを利用して行う短期間の留学プログラムです。観光と学びを組み合わせた内容が多く、気軽に挑戦することができます。
- 期間:1週間から3か月程度
- メリット:初めての留学に最適。費用負担も比較的安く済むことが多い
関連記事:オーストラリア短期留学は最短1週間から!費用や「英語+α」プログラムを解説
これらの留学スタイルの中から、自分の目的や将来の目標に合ったものを選ぶことで、充実した留学生活を送ることができます。選択肢が多い分、しっかりと計画を立てることが成功するためのポイントです。
オーストラリア留学費用の目安

オーストラリア留学を計画する際に、費用は重要なポイントです。学費や生活費、渡航費用など、どのくらいの予算が必要なのかを知っておくことで、無理のない計画を立てることができます。留学の種類ごとに費用の目安をまとめたので参考にしてみてください。
学費の目安
学費は、留学プログラムの種類や選ぶ学校によって大きく異なります。語学学校は比較的安価で短期間から始められる一方、大学や専門学校は、学ぶ分野や学位によって費用が変わってきます。例えば、医学やエンジニアリングといった専門性の高い分野は、学費が高めになる傾向があります。
| 留学の種類 | 期間 | 学費の目安(年間) |
|---|---|---|
| 語学留学 | 4週間〜1年間 | 約20〜150万円 |
| 高校留学 | 1年間 | 約100〜300万円 |
| 大学留学(学士課程) | 3〜4年間 | 年間約150〜400万円 |
| 専門学校留学 | 6ヶ月〜2年間 | 年間約80〜200万円 |
| 修士課程 | 1〜2年間 | 年間約200〜500万円 |
長期的な留学を考えている場合、学費は年間で計算されることが一般的ですが、語学学校の短期コースや専門学校のモジュール式プログラムでは、月単位やコース単位で支払うことが可能です。こういったプログラムは、予算に合わせた計画を立てるのに役立ちます。
さらに、多くの教育機関では奨学金制度を提供しているため、成績優秀者や特定の条件を満たす留学生であれば学費の負担を軽減できる可能性があります。奨学金や分割払いのオプションがあるかどうかも、学校選びの際に確認しておくとよいでしょう。
このように、学費は留学の中でも大きな割合を占めるため、自分の目標や予算に合わせた学校選びが成功のカギとなります。
生活費の目安
オーストラリアでの生活費は、都市の規模や生活スタイルによって大きく異なります。
例えば、シドニーやメルボルンといった大都市は家賃や物価が高い傾向にありますが、アデレードやパースなど地方都市では比較的コストを抑えることができます。
都市部では公共交通機関が充実しており、通学費用を抑えられる一方、地方では車を所有する必要がある場合もあり、その分の費用が加算されることがあります。
| 項目 | 月額の目安 |
|---|---|
| 家賃(シェアハウスの場合) | 約6〜15万円 |
| 食費 | 約3〜5万円 |
| 交通費 | 約5,000円〜1万円 |
| 光熱費・通信費 | 約1〜2万円 |
| 娯楽費 | 約1〜3万円 |
食費は、日本から輸入された食品や外食は割高ですが、地元のスーパーマーケットやファーマーズマーケットを利用すれば、比較的安価で新鮮な食材を購入することができます。
自炊を取り入れることで、さらに費用を抑えることが可能です。特に、留学生同士でシェアハウスに住み、食材を共同購入することで節約することが可能です。
さらに、オーストラリアでは医療費が高額になることがあるため、海外旅行保険への加入がおすすめです。この保険料も生活費の一部と考え、予算に含めておくと良いでしょう。
生活費を抑えるためには、留学先の都市の選択やライフスタイルの工夫が重要です。滞在中の予算を適切に管理し、無理のない計画を立てることが、安心した留学生活を送るコツになります。
渡航費用の目安
渡航費用は、時期や航空会社、出発地によって大きく異なるため、早めにリサーチを始めることがポイントです。セール時期や格安航空券を狙うことで、費用を抑えられる場合があります。
また、ビザ申請料も忘れてはいけないコストの一つです。留学ビザは種類によって料金が異なるため、申請前に正確な費用を確認しておきましょう。
ビザ申請には健康診断や追加書類が必要な場合もあるため、その際の費用も考慮する必要があります。
- 航空券代:往復約10~20万円(時期や航空会社によって変動)
- ビザ申請料:留学ビザで約6万円(A$650)
- 海外保険料:年間約10〜20万円
上記のように、渡航費用は初期費用としてまとまった金額が必要になることが多いため、事前にしっかりと計画を立てておくことが大切です。
合計費用のシミュレーション
オーストラリア留学の総費用は、学費・生活費・渡航費用を合わせた金額になります。留学の種類や滞在期間によって大きく変動しますが、1年間の留学では最低でも200万円以上の予算が必要となるケースが一般的です。
以下の表は、留学の種類別に年間の総費用をシミュレーションした例です。それぞれの費用を把握しておくことで、計画を立てやすくなります。
| 留学の種類 | 学費 | 生活費 | その他 渡航費・保険など |
合計 |
|---|---|---|---|---|
| 語学留学 | 約100万円 | 約120万円 | 約40万円 | 約260万円 |
| 高校留学 | 約200万円 | 約40万円 | 約40万円 | 約390万円 |
| 大学留学 | 約300万円 | 約40万円 | 約40万円 | 約490万円 |
| ワーホリ | 0円 or 約100万円 | 約120万円 | 約40万円 | 約160万円 |
これらはあくまで目安ですが、具体的な金額を出すことで、資金計画をより現実的に進められます。また、費用は留学先の都市や選ぶプログラム、生活スタイルによって変動するため、自分の優先順位を明確にして予算を調整することが重要です。
加えて、奨学金やアルバイトの活用によって費用を一部カバーすることも可能です。これらの方法を取り入れることで、初期予算以上に余裕を持った留学生活を送ることが可能になります。正確な計画を立てることで、経済的な不安を減らし、学業や仕事に集中できる環境を整えましょう。
節約する方法
オーストラリア留学費用を抑える方法としては、以下のようなアイデアがあります。
- 奨学金を活用 →日本やオーストラリアの奨学金プログラムを探して応募する
- シェアハウスに住む →家賃を節約でき、現地の人との交流も深まる
- 公共交通機関を利用 →通学には割引が効く学生定期を活用
- アルバイトをする →学生ビザでは週20時間までの労働が可能。生活費のたしになる
オーストラリア留学の費用は決して安くはありませんが、適切な計画と節約の工夫によって予算を抑えることが可能です。費用の目安を把握し、自分に合った留学プランを実現しましょう!
オーストラリア留学のメリット・デメリット

留学には、メリットだけでなくデメリットもつきものです。オーストラリアでは、質の高い教育や多種多様な文化の融合、自然豊かな生活は大きなメリットですが、学費や生活費の高さ、人気の国なので日本人が多いなどのデメリットもあります。
メリット
- 質の高い教育
→世界的に評価の高い教育機関が多く、幅広い学問分野に対応している。 - 多種多様な文化の融合
→多国籍な人が集まるため、異文化の交流が生活しているだけで体験できる - 自然豊かな環境
→ビーチや国立公園など、美しい自然が数多くあり、国内旅行をするだけでも楽しい
デメリット
- 費用が高い
→学費や生活費が比較的高額なため、ある程度まとまった資金が必要 - 移動距離が長い
→国土が広いため、色々な都市に滞在しようとすると費用がかさむ - 医療費が高額
→日本と比べると医療費が高額なため、海外保険への加入がマストになる - ワークライフバランス
→学業とアルバイトの両立が難しい場合がある
オーストラリア各都市の特徴

オーストラリア留学成功の秘訣として、自分にあった都市を選ぶことが大切です。オーストラリアは国土が広いので、都市ごとに気候や文化、生活スタイルが大きく異なってきます。それぞれの都市の特徴を理解し、自分の目的や希望にあった都市を選びましょう。
シドニー(Sydney)
オーストラリア最大の都市であり、経済と文化の中心地です。都会的な雰囲気と自然が共存しており、多くの観光地や娯楽施設が集まっています。
| 特徴 | オペラハウスやハーバーブリッジなど、世界的に有名な観光名所が多数ある。都会と自然が調和した街並み。 |
|---|---|
| 留学の魅力 | 多くの大学や語学学校があり、アルバイトの機会も豊富。国際的な環境で多文化交流が可能。 |
| 気候 | 比較的温暖な気候で夏はビーチが賑わい、冬は穏やかで過ごしやすい。 |
| 生活費の目安 | 都会なので高額。家賃や交通費が他の都市よりも高い傾向にある。 |
関連記事:【2025年最新版】シドニー留学の始め方!費用・ビザ・生活情報をわかりやすく解説
メルボルン(Melbourne)
「世界で最も住みやすい都市」に何度も選ばれた文化とアートの都市です。多国籍な住民が多く、活気にあふれた街です。
| 特徴 | アート、音楽、スポーツが盛んな都市。カフェ文化が発達しており、トラム(路面電車)が便利。 |
|---|---|
| 留学の魅力 | 名門大学や専門学校が集まり、学びの選択肢が豊富。多国籍な環境で異文化交流が楽しめる。 |
| 気候 | 1日の中で天気が変わりやすく、「1日四季」と呼ばれることもある。冬は肌寒く、夏は比較的快適に過ごせる。 |
| 生活費の目安 | 都会なので高額。家賃や交通費が他の都市よりも高い傾向にある。 |
関連記事:メルボルン留学ガイド|魅力と注意点から準備まで徹底解説!
ブリスベン(Brisbane)
オーストラリア東部に位置する温暖な都市で、観光地へのアクセスが良いリラックスした雰囲気の街です。
| 特徴 | ゴールドコーストやサンシャインコーストへのアクセスが便利で、落ち着いた雰囲気と都会の利便性が両立している。 |
|---|---|
| 留学の魅力 | 生活費が他の都市と比べると抑えやすい。都会を少し離れた、穏やかな環境で学びたい方にはおすすめ。 |
| 気候 | 1年を通して温暖で過ごしやすい。冬でも比較的暖かく快適。 |
| 生活費の目安 | 他の都市よりは抑えられるが、中心部になるとあまり変わらない場合もある。 |
パース(Perth)
西オーストラリア州の中心地で、大自然と都市の利便性を併せ持つエリアです。
| 特徴 | 人口が少なく、ゆったりとした生活スタイル。自然やアウトドア アクティビティが豊富。 |
|---|---|
| 留学の魅力 | 静かで穏やかな環境で学びたい方にはおすすめ。教育機関が整備され、質の高い学びを受けることが可能。 |
| 気候 | 晴天の日が多く、乾燥した気候が特徴。冬は穏やかで夏はやや暑い場合も。 |
| 生活費の目安 | 平均的な生活費。市街地に色々なものが集中しているので、市街地から離れると安くなる傾向にある。 |
アデレード(Adelaide)
「学びの都市」として知られる静かな都市で、手頃な生活費と治安の良さが魅力です。
| 特徴 | 静かで落ち着いた雰囲気が特徴。ワインの産地としても有名。自然と都市が調和した環境。 |
|---|---|
| 留学の魅力 | 教育の水準が高く、国際的な学校が多い。手頃な生活費で安心して生活もできる。 |
| 気候 | 温暖な地中海性気候で、四季を通じて過ごしやすい。 |
| 生活費の目安 | 他の都市と比べて安く抑えられ、特に家賃や交通費は安くすむ。 |
ケアンズ(Cairns)
自然豊かな観光地で、グレートバリアリーフや熱帯雨林へのアクセスが魅力です。
| 特徴 | 観光業が盛んで、活気がある。自然が豊かでアウトドア派に最適。 |
|---|---|
| 留学の魅力 | 短期留学や観光を兼ねた留学には最適。語学学校が多く、初心者にもおすすめ。 |
| 気候 | 熱帯性気候で年間を通じて暖かいが、雨季は湿気が多くなる。 |
| 生活費の目安 | 比較的安く抑えられるが、観光が盛んなため中心地は少し高い傾向にある。 |
関連記事:ケアンズ留学の魅力とは?メリット・デメリットから費用、おすすめの学校まで徹底解説
オーストラリア留学の注意点

オーストラリアでの留学を成功させるためには、事前に知っておくべき注意点がいくつかあります。
ビザの取得と条件の確認
オーストラリアへの留学には、学生ビザや観光ビザ、ワーキングホリデービザなど、目的に応じたビザを取得する必要があります。
ビザごとに条件が異なり、例えば学生ビザでは学費や生活費を証明するための財政的な要件や、滞在期間中の保険加入が求められます。
ビザの申請には十分な準備と時間が必要なため、早めに必要書類を整え、正確に確認しておくことが大切です。
医療保険の加入
オーストラリアでは、学生ビザを持つ留学生は「OSHC(オーストラリア学生健康保険)」に加入することが義務付けられています。その他のビザを利用する場合でも、海外旅行保険やワーキングホリデー向けの保険に加入することが推奨されます。
医療費が高額になる可能性があるため、事前に適切な保険に加入して安心して留学生活を送ることが重要です。
生活費の計画
オーストラリアでの生活費は都市やライフスタイルによって異なりますが、食費、住居費、交通費、日用品などの支出を考慮する必要があります。
学生ビザの場合、一定額の生活費を証明する必要がありますが、他のビザでも生活費をしっかり計画し、滞在中の予算を管理することが大切です。留学前に必要な費用を見積もり、余裕を持った資金計画を立てましょう。
英語力の準備
いくつか注意点がありますが、英語力が一番大切だと感じます。学校に行く場合は毎日の授業で使いますし、働く場合は渡航後、すぐ仕事に就くことができるかどうかに関わってきます。事前に基本的な英語のスキルを磨いておくことが大切です。
上記であげた注意点は現地ではもちろん、事前に準備をしっかりとすることで対策できることがほとんどです。計画をしっかりと練って、最高の留学生活に備えましょう。
留学成功のコツ
留学を成功させるためには、事前の準備と柔軟な対応が重要です。
まず、留学先の文化や生活環境についてしっかりと調べ、現地での生活に適応できるよう準備しましょう。言語スキルの向上や人脈作りも大切です。
はじめての経験がほとんどですので、困難はつきものです。困った時には積極的に現地のサポートなどを利用し、問題を早期に解決することが成功のポイントです。
まとめ

オーストラリア留学では、英語力を伸ばし、異文化を学び、貴重な経験を積む絶好の機会です。留学中は、積極的に新しいことに挑戦し、現地の文化や人々と交流を深めることが大切です。
また、オーストラリアでは多様なバックグラウンドを持つ人々と出会うことができ、視野が広がります。学業だけでなく、アルバイトやボランティア活動を通じて、実際の社会経験を積むことも可能です。
こうした経験は、帰国後のキャリアにも大いに役立ちます。留学生活を通して、自分自身を成長させ、新しいスキルや視点を得ることで、将来に向けた大きなステップを踏み出すことができます。
しっかりと準備をして、充実した留学生活を送りましょう!
オーストラリア留学FAQ
オーストラリア留学についてよくある質問に回答します。参考になさってください。
オーストラリア留学を安くする方法はありますか?
はい。航空券、保険、学校の3つが安くするポイントになります。
1、航空券
HISなどの店舗型の旅行会社ではなく、Skyscanerなどの海外が運営しているオンラインで航空券を購入すると2~5万円ほど安くなることが多いです。しかし、店舗型の会社の様なサポートは期待できず、問い合わせはメールで英語のみ、もしくは中々つながらない電話でつながっても少し日本語ができる外国人でほとんど取り合ってくれないということがあります。
2、保険
日本の海外旅行保険ではなく、OSHCのみで医療保険をカバーすれば、保険に必要な約20~30万円(年間)を浮かすことができます。しかし、OSHCは補償が薄く、問い合わせや請求も英語でする必要がありますので、内容を確認したうえで検討しましょう。
3、学校
格安校と言われる学校が各都市にあります。デメリットとしては、生徒の国籍割合に偏りがあり、特に南米の生徒に偏る場合が多いです。ビザ取得が目的として移民局に目をつけられ、学生ビザの却下率が高くなる場合がありますので、直近のビザ取得率も確認しておくことをおすすめします。
オーストラリア留学で働くことはできますか?
可能です。オーストラリアでは学生ビザで週24時間働けます。正確に言うと、2週間で48時間まで働くことが認められています。
また、オーストラリアでは就学期間により週単位の休暇(スクールホリデー)をとることができ、スクールホリデー中は労働時間の制限はありません。
また、オーストラリアの時給は世界的に高いことでも知られていて、2025年7月1日から、オーストラリアの最低時給は AU$24.95(約2,500円)とさらに上がりました。学生ビザ保持者が週24時間フルで働いた場合、税引き前で以下のように計算できます。
- 週24時間勤務の場合の収入
- 時給:AU$24.95
- 週24時間勤務:24時間 × AU$24.95 = AU$598.80
- 月収(4週間換算):AU$598.80 × 4 = AU$2,395.20
つまり、月約24万円(税抜)は最低時給で稼げることになります。
オーストラリアの所得税は段階的に上がり、学生ビザの場合、年間AU$18,200までは税金はなし、AU$18,201~AU$45,000は19%になります。
オーストラリアで日本人が少ない環境にするにはどうすればよいですか?
いくつか方法があります。
1、日本人率が低い学校を選ぶ
どこの都市にも日本人が少ない学校は存在します。しかし、そういう学校は留学エージェントであまり提案していないか、カウンセラー自体が知らないケースが多いです。理由としては、日本人スタッフがおらず、日本へのマーケットが確立していないからです。
そのため、日本人スタッフによるサポートがない、という学校が多いので、デメリットもあることは覚悟したうえで検討しましょう。
2、日本人が少ない都市を選ぶ
日本人が比較的少ない都市はメルボルン、パース、アデレードです。特にアデレードはかなり日本人が少ないですが、都市自体が小さいため、学校の数が少ないです。様々な学校から選びたい場合はメルボルンやパースも選択肢に入れると良いです。
3、日本人と関わらない様にする
どの都市にも日本人がいないという都市はありません。究極の方法としては、日本人と関わらない様にすることです。しかし、日本人と関わらないということは、いざという時に日本人に助けてもらったり、日本語で深い相談ができないということになりますので、どの程度関わらないという線引きを自分の中で決めておくことをおすすめします。
オーストラリアで長期留学する場合、学費と滞在費以外に何が必要ですか?
航空券代とビザ申請料のほかにOSHCというオーストラリア現地の保険に加入する必要があります。OSHCは補償内容としては最低限のため、別途日本の海外旅行保険に加入している人も多いです。
このOSHCは1年の留学で約AU$500、学生ビザ申請料がAU$2,000ですので、学生ビザ申請に関する費用はAU$=100円と計算しても、学費と滞在費以外に約25万円必要ということになります。他国は以下の通りです。
- カナダ
- カナダ 申請料:CA$150
- バイオメトリクス(指紋認証):CA$85
- アメリカ
- 申請料:US$185
- SEVIS 登録料:US$350
- ニュージーランド
- 申請料:無料
- 国際観光税:NZ$100
オーストラリアは学生ビザを取得する場合にかかる費用が他国と比較すると、突出して高いと言えます。
オーストラリアの物価は日本に比べてどうですか?
高いです。例えば、コンビニで水を購入すると500円程度、コーラで600円程度します。
外食したとしても、日本の3~4倍はかかり、レストランで食事をしたら一人5,000~6,000円くらい、日本食レストランで2,000円程度はかかります。
そんな高い国で本当に生活できるのか、と思う人もいるかもしれませんが、スーパーの食材はトータル的に見ると日本より少し高いくらいなので、どれくらい自炊ができるかによってオーストラリアでの生活費は大きく異なってきます。
スーパーも食材によって、日本より高い、安いはあります。
以下は目安として東京とシドニーで比較した場合のスーパーの食材の値段になります。
卵はオーストラリアの方がかなり高いですが、物によっては大きな差はありませんので、上手にやりくりしましょう。
- 牛乳1L(日本 約240円・オーストラリア 約270円)
- 食パン500g(日本 約240円・オーストラリア 約370円)
- 白米1kg(日本 約570円・オーストラリア 約330円)
- 卵12個(日本 約330円・オーストラリア 約830円)
- 鶏胸肉1kg(日本 約1,090円・オーストラリア 約1,000〜1,200円)
- リンゴ1kg(日本 約500円前後・オーストラリア 約420〜520円)
(参照:Numbero-オーストラリア物価、Relocate.me-東京物価)
オーストラリア留学のメリット、デメリットを教えてください。
オーストラリア留学のメリット、デメリットを以下にまとめます。
メリット
1、気候が温暖で過ごしやすい
オーストラリアは年中暖かいとは言えませんが、冬は日本と比較して暖かい都市が多く、降水量も少ないため、全体的に過ごしやすく、勉強に集中しやすい環境と言えます。
2、時差がほとんどない
オーストラリアは日本との時差はほとんどなく、都市により0〜1時間の時差になり、サマータイムでも最大2時間の時差です。
3、航空券代が安く、直行便も多い
日本からの直行便が多く運航しており、ジェットスターなどのLCCもあることから、航空券代がかなり安いです。ジェットスターのプロモーションがでている時期は片道20,000〜30,000円程度で購入できる場合もあります。
4、多国籍で多様な文化、価値観を学べる
オーストラリアには世界中から多くの留学生が集まっているため、多国籍で多様な文化、価値観を学べる環境が整っています。
5、学生ビザでも週24時間就労が可能
学生ビザで働けない国が多い中、オーストラリアでは週24時間までの就労が認められています。
デメリット
1、物価が高い
日本と比較すると物価が高く、特に外食は日本の約3~4倍程度かかると思っておいた方が良いでしょう。
2、日本人が多い
以前より人気が高いのに加えて、オーストラリアは稼げるという噂から日本人ワーホリメーカーを中心に日本人が多いです。特にシドニー、ゴールドコースト、ケアンズは日本人が多い傾向にあります。
3、紫外線が強い
日本の約7倍の紫外線があると言われ、肌が弱い人や紫外線が気になる女性にとってはデメリットになります。
オーストラリアは年中暖かいですか?
いいえ。代表的な主要都市で年中暖かいのは熱帯雨林気候のケアンズのみです。以下、主要7都市の気候と特徴をお伝えします。
ケアンズ:熱帯雨林気候
1年を通して暑く湿度が高く、イメージとしては沖縄に近いです。11月~4月は雨季でスコールが多く、5月~10月は乾季で晴れの日が多い。ケアンズのスコールは日本の雨より粒がかなり大きいのが特徴です。
ブリスベン、ゴールドコースト:亜熱帯性気候
年間晴天日は300日以上というくらい快晴が多く、夏は蒸し暑く、日本と同様に四季があるため、イメージとしては快晴が多い日本です。真冬でも九州の秋の終わりくらいの寒さではありますが、常夏をイメージしている人は想像以上に寒いと感じるはずです。
シドニー:温暖湿潤気候
四季があり年間を通して過ごしやすいのですが、夏はかなり暑く、冬はダウンコートがいるくらいに寒いです。
メルボルン:海洋性気候
夏はかなり暑く、冬はシドニー同様に寒いです。天気は曇りが多く、急に雨が降ったり、一日の中でも天気が変わりやすいのが特徴です。街並みもロンドンに似ていると言われていますが、気候もロンドンに似ています。
アデレード、パース:地中海性気候
夏は暑く乾燥し、冬でも比較的温暖で雨が多い気候です。夏は暑いですが、カラっとした天候のため気持ち良く過ごせ、冬は雨は多いですが、それほど寒くないため、年間を通して過ごしやすい気候です。
オーストラリアの治安は大丈夫ですか?
オーストラリアの治安は世界的に見ても良いとされ、凶悪犯罪も少なく、安心して過ごせる国のひとつです。
しかし、日本の治安の良さとは感覚を変える必要があります。世界的に見ても、軽犯罪が日本より少ない国は稀です。例えば、治安の良いオーストラリアでさえ、年間強盗発生率は日本の約20倍あります。(参照WEB:NationMasterオーストラリア・日本の犯罪率比較)
都市で言うと、シドニーやメルボルンなど大都市は観光客や留学生も多く、基本的に安全ですが、夜間の繁華街や人通りの少ない場所ではスリや軽犯罪の可能性が高まります。ブリスベン、アデレード、ケアンズなどは比較的治安が良く、都市の規模と犯罪率は比例しています。
以下、オーストラリアで安心して過ごすために、日本と感覚を変えた方が良い点になります。
防犯意識:自転車やバッグの置き引き、スリ、車上荒らしなど軽犯罪は日本よりかなり多いです。例えば、バッグを近くに置いたままで友人と話す、カフェで席をとるために一時的にバッグなどの持ち物を置いたままにする、ズボンの後ろポケットに財布を入れるなどはしない様にしてください。
夜間の単独行動:夜の街は人通りが少ない場所もあり、暗い路地や繁華街での単独行動は避ける意識が必要です。特に夜間の女性の一人歩きは厳禁と言えます。
貴重品の管理:留学生寮やシェアハウスでは貴重品管理を徹底する習慣が必要です。一緒に住む人が信頼できると思い、目が届くところに財布を置きっぱなしにすることは盗難意識を誘発する可能性につながります。
オーストラリア留学でおすすめの都市はありますか?
おすすめの都市はケアンズ、ブリスベン、ゴールドコースト、シドニー、メルボルン、アデレード、パースの7都市です。
以下、それぞれの特徴を留学のタイプ別にお伝えします。
ケアンズ:常夏の気候でマイペースで学びたい
世界遺産のグレートバリアリーフや熱帯雨林が近く、自然体験が豊富なリゾート都市です。街は小さく移動しやすく、落ち着いた雰囲気で学びやすいのが特徴です。
ブリスベン:ちょうど良い規模感の都市でしっかり学びたい
年間を通して温暖な気候で、晴れの日が多く過ごしやすい都市です。都会的な便利さはありつつも、シドニーほど人が多くなく快適です。
ゴールドコースト:ビーチリゾートで勉強したい
世界的に有名なビーチリゾートで、サーフィンや観光などアクティビティが充実しています。観光都市として活気があり、明るく開放的な雰囲気です。
シドニー:オーストラリアのすべてを味わいたい
言わずと知れたオーストラリア最大の都市です。都会的な利便性と美しいビーチや自然を同時に楽しめる環境です。物価は高めですが、その分チャンスや刺激も多いのが魅力です。
メルボルン:日本人が少ない大都市で学びたい
芸術やカフェ文化が盛んで、クリエイティブな雰囲気のある街です。多文化共生が進み、留学生も多く安心して生活できます。
アデレード:日本人が少ない小さな都市で学びたい
学生都市として知られ、治安が良く安心して暮らせます。大都市に比べて物価が安く、コストを抑えたい人に向いています。
パース:日本人が少ない中規模都市で学びたい
西オーストラリア最大の都市で、海や自然に恵まれた環境です。気候は温暖で晴れの日が多く、過ごしやすいのが魅力です。
オーストラリアに留学したら、英語はなまりますか?
生活環境にもよりますが、オーストラリア留学でなまるということはほぼありません。
オーストラリアの英語=なまりがきつい
と思っている人は多いと思います。
実際、オーストラリアの田舎や、ご年配の方はかなりなまっています。しかし、留学は学校で英語を学ぶものです。語学学校の先生はしっかり発音矯正をしているので、きれいなイギリス英語を学ぶことができます。オーストラリアの若者も、テレビやYouTubeの影響もあり、なまりのないきれいな英語を話します。
しかし、ここからは価値観を変えてほしい部分を含めた注意点になります。
ホームステイ=オーストラリア現地の人=きれいなイギリス英語
ではないということです。
先ほどオーストラリアの若者はきれいな英語を話すと伝えたばかりですが、ホームステイはオーストラリア人ではあるのですが、その多くは移民の方々です。学校の先生ではないため、発音矯正を受けているわけでもなく、母国の癖が残る英語を話します。
せっかくホームステイできれいな英語を覚えようと思ったのに、と思う人もいるかもしれません。しかし、せっかくの留学できれいな英語しか聞き取れない様ではもったいないです。きれいな英語は学校で学び、それ以外の様々な多様性のある英語を学ぶことが、本当の意味で留学の価値を上げることになります。英語のなまりを気にしすぎず、たくさんの方々とコミュニケーションがとれる様に留学の価値を高めていきましょう。




