オーストラリアでのワーキングホリデーでは、異文化体験や英語力の向上、さらには貴重な海外生活を楽しむ絶好のチャンスです。ですが、成功するためにはしっかりとした費用計画が欠かせません。
この記事では、渡航前に必要な初期費用から現地での生活費、さらには節約のコツまでを完全網羅!具体的な金額や費用を抑えるポイントを詳しく解説します。
これからオーストラリアワーホリに行こうと考えている方はもちろん、オーストラリア以外の国にワーホリに行こうと考えている方も、ワーホリ生活を安心してスタートさせるために、ぜひ最後までチェックしてみてください!
- オーストラリアワーホリにかかる費用の全体像
- ワーホリビザの申請から渡航後までの様々な手続きについて
- ワーホリ費用をできるだけ抑えるポイント
オーストラリアワーホリに必要な初期費用は?
オーストラリアでのワーキングホリデーを始めるには、まず初期費用の準備が必要です。
ビザ申請や航空券、保険料、語学学校の費用など、具体的な項目をしっかり把握しておくことで、渡航後の生活をスムーズにスタートできます。
各費用の目安や節約のポイントを詳しく解説していくので、ご自身が想像していた予算と照らし合わせながら、計画を立てる際の参考になればと思います。
ワーホリビザ申請の費用と手続き
まずはワーホリビザの申請についてです。ワーホリに行く際は必ずビザが必要になります。
オーストラリアではビザ発行数の制限や抽選などはなく、決められた条件を満たしていれば誰でも申請することが可能です。
オーストラリアのワーホリビザの申請条件は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
旅券(パスポート) | 有効な日本の旅券を有していること |
年齢制限 | ビザ申請時の年齢が、18歳以上30歳以下 |
滞在期間 | 最大1年間(要件を満たすことで2、3年の延長が可能) |
健康状態 | 一般的に良好な健康状態であることが必要 ※必要に応じて健康診断を受ける場合あり |
資金要件 | 生計のための十分な資金(約A$5,000=約50万円)を所持していること |
扶養家族の同行 | オーストラリア滞在中に不要すべき子どもを同伴しないこと |
申請費用 | A$6501(約6万円) |
ビザの取得歴 | ワーホリビザで過去にオーストラリアへの入国経験がないこと |
航空券 | 帰国あるいは乗り継ぎの航空券を買える十分な資金があること |
1) A$1=97円で計算しています。
オーストラリアワーホリビザの申請条件でいくつか注意したい項目があります。
まずは、申請の段階で資金の証明が求められます。なので、ワーホリビザを申請しようと思ってもすぐできるわけではなく、ある程度の資金を貯めてから申請することをおすすめします。
具体的には、生計のための十分な資金(約A$5,000=約50万円 ※執筆時のレートでの計算)と申請料の6万円、合計で約60万円は申請の時点で持っている必要があります。
そして、年齢制限があるのも注意が必要です。ただ申請時点での年齢ですので、オーストラリア到着後に31歳になる場合は問題ありません。
ビザの申請手続きは、基本全て英語になります。翻訳や申請の手順などはオーストラリア大使館のサイトにも記載はされていますが、不安な方は申請代行や、エージェントなどを使うことによってスムーズに申請をすることが出来ます。
ここで大切なのが、少しでも節約をしたいのであれば、自分自身で申請することをおすすめします。申請代行やエージェントを使用すると、代行の料金や申請料を追加で請求されます。そうなると当初予定していた費用より高くなる可能性があります。
特に難しい項目があるわけではないので、自分で申請することで資金の節約になります。
自分で申請する場合は、少しスケジュールに余裕を持っておくと安心です。
航空券代や保険料について
航空券は時期や、経由便か直行便などで値段が変わってきます。
日本の長期休みと被らない時期、そして、日本と季節が真逆なので6月(オーストラリアは秋頃)あたりに航空券が安くなるのでおすすめです。
逆に日本で長期休みを取りやすい時期(夏休み、年末年始など)は必然的に値段が高くなるので、その時期を避けることで安く航空券を手配することができます。
また、都市によっては直行便が就航している都市もありますが、資金の面だけを考えると経由便の方が安く済むことが多いです。
都市 | 金額 |
---|---|
シドニー | 約40,000円 |
メルボルン | 約45,000円 |
ブリスベン | 約45,000円 |
パース | 約45,000円 |
都市 | 直行便 | 経由便 |
---|---|---|
シドニー | 約80,000円 | 約40,000円 |
メルボルン | 約85,000円 | 約45,000円 |
ブリスベン | 約55,000円 | 約45,000円 |
パース | 約90,000円 | 約45,000円 |
都市によっては、直行便と経由便では3万円ほどの差がでてきます。3万円もあれば、ビザの申請代にも充てられますし、事前に必要な物を買う費用にも充てられます。
直行便の方が楽ですし所要時間もそこまでかかりませんが、費用を抑えるには経由便がおすすめです。
次に保険料についてです。
海外保険は種類が様々あり、どれが安くて一番良いのかがあまりよくわからないと思います。費用を抑えるためには、自分に必要な保証を一度リストアップし、最低限の保証内容で契約することが重要です。
さらには、クレジットカードにもある程度の保険が付帯しているので、新たに保険を契約することなく、クレジットカードに付帯している保険でまかなえることがほとんどです。
保険はどれだけの期間契約するか、どんな保証をつけるかで金額が変わってきます。まずは自分が必要だと思う保証を調べてリストアップし、そこから保険を契約することをおすすめします。
渡航前の準備にかかる費用
ワーホリに行く前と、行った後の現地での生活とでは、行く前の準備段階の方がお金はかかります。先ほど紹介したビザの申請料もそうですし、それ以外にも持っていく洋服の買い替えやスーツケースの新調、パスポートの更新料や保険の契約金など、準備段階でかなりのお金が必要になります。
特にこだわりがない方は、現地に行ってから様々なものを購入した方が費用は抑えられます。ですが、常備薬や普段愛用している物などは、現地で手に入らないものもあるので、準備の段階で購入しておくことをおすすめします。
語学学校の学費と選び方
オーストラリアのワーホリビザでは、4か月以内の通学が認められています。現地での仕事を得るには、やはり英語力が大切です。語学学校に行き、ある程度の英語力を身につけてから仕事探しをすることで、仕事が見つかりやすくなります。
ですが、語学学校に通うには学費もかかりますし、学校に行く間は働くことが出来ません。
そうなると、語学学校に通う期間分の生活費を貯めてから行かないといけません。
英語力に自信がない方は事前に日本でできる勉強をすることで、語学学校に通わなくても仕事が探しやすくなります。費用の節約にもなるので一石二鳥です。
到着後の滞在先と初月の費用目安
到着後の滞在先ですが、はじめから家を借りたりルームシェアをしたりするのは難しいので、はじめは比較的安いホテルに1〜2週間ほど泊まることをおすすめします。
日本から賃貸やルームシェアの部屋を探すことは可能ですが、現地の雰囲気や家のある場所の治安などは、実際に行ってみないとわかりません。
ホテルに泊まりながらルームシェアの部屋やホームステイなどの滞在先を探すことで様々な条件を加味して探すことができるので、費用の節約にもつながります。
初月の費用は到着後のホテル代などを含めると、約30万円ほどになります。この費用は人それぞれ変わってきますが、内訳としては住居費(滞在費)、食費、日用品の購入代などの生活費を合わせると30万円ほどは必要になります。
オーストラリアワーホリ生活でかかる毎月の費用
物価が高いといわれているオーストラリアですが、その分給料も高くなっています。
物価は日本と比べると高いと感じることはあるかもしれませんが、住むところをルームシェアで節約をしたり、自炊することで食費を浮かせたりすることで、生活費を抑えることができます。
生活費を抑えながら、オーストラリアの給料水準で給料をもらえると、毎月貯金することも可能です。
家賃の相場と都市によっての違い
家賃は日本同様、都市によって異なってきます。シドニーやメルボルンなどの都会になると家賃は平均より高く、パースなどの少し田舎になると、家賃も安くなる傾向にあります。
下記の表は、都市ごとの家賃相場になります。
都市 | 家賃相場(アパート・マンションの場合) |
---|---|
シドニー | 約70,000円/週 |
メルボルン | 約55,000円/週 |
ブリスベン | 約60,000円/週 |
パース | 約55,000円/週 |
シドニーが一番高く、1か月で約30万円ほどの家賃になります。比較的安いパースだと、1か月約22万円ほどの家賃になります。
上記の金額から、ルームシェアなどをすることでいくらか安くなります。半額とまでは行きませんが、住居費を抑えたいのであればルームシェアがおすすめです。
都市の中でも中心地か、中心地からは少し離れたところかによって家賃は変化してきます。自分が通う学校や、職場からの距離も大切になってくるので、住居選びは慎重に行いましょう。
交通費や通信費の目安
交通費ですが、バスや電車は日本とほとんど変わりはありません。主要な都市であれば交通網も発達しているので、比較的便利に移動ができます。
都市によって異なりますが、平均的な料金は下記の通りです。
- 電車:初乗り A$4.5〜(約450円)
- バス:初乗り A$2.5〜(約250円)
- タクシー:初乗り A$3.5〜(約350円)
タクシーは日本より安く、ワーホリ滞在中に電車やバスで行くのに不便な場所などは、タクシーで移動してもそこまで高額にはなりません。
通信費は日本同様、通信量で異なってきます。日本と少し違う点は、空港や街中の携帯ショップでSIMカードが購入できることです。さらには週単位での契約も可能で、料金は日本より若干安いように感じます。
オーストラリアワーホリの費用を抑えるコツ
オーストラリアでのワーホリ生活は楽しい反面、費用がかさむこともあります。しかし、事前に工夫や計画をすることで、出費を大幅に抑えることが可能です。
ここでは、航空券や保険料、住居費など、主要な費用を節約するための具体的な方法をご紹介します。限られた予算でも安心して充実したワーホリ生活を送れるように準備をしましょう。
航空券や保険料を節約する方法
オーストラリアワーホリで大きな出費となる航空券と保険料ですが、少し工夫をすることで費用を抑えることが可能です。具体的な方法をまとめてみましたので、参考にしてみてください。
航空券を節約する方法
- 格安航空会社(LCC)の利用
ジェットスターやスクートなどの格安航空会社(LCC)を利用することで、通常の航空券よりも大幅に安く購入することができます。ただし、預け荷物に追加料金が発生したり、食事サービスが有料になったりする場合があるため、必要なオプションを事前に確認しましょう。 - 乗り継ぎ便を選ぶ
直行便よりも乗り継ぎ便の方が安いケースが多いです。シンガポールやクアラルンプール経由の便は特に人気があります。乗り継ぎ時間を考慮しつつ、価格とのバランスを見て選びましょう。 - 購入時期を見極める
航空券は出発日の3〜6か月前が安くなる傾向にあります。また、年末年始や大型連休を避けることで、よりお得なチケットを見つけられることが多いです。セール情報をチェックするのもおすすめです。 - 比較サイトを活用する
スカイスキャナーやGoogle Flightsといった比較サイトを利用することで、複数の航空会社の価格を簡単に比較できます。価格の変動が激しい場合は、プライスアラートを設定しておくと便利です。
保険料を節約する方法
- クレジットカード付帯保険の活用
クレジットカードに付帯する海外旅行保険を利用することで、新たに保険を契約する必要がなくなる場合があります。ただし、補償内容や期間に制限があるため、事前に詳細を確認しましょう。 - 必要な補償を見極める
医療費や傷害補償は必須ですが、不要な補償が含まれたプランは割高になることがあります。自分の生活スタイルや必要な保証のみが揃ったプランを選ぶことで、保険料を抑えることができます。 - 比較サイトで最適なプランを選ぶ
航空券同様に、保険の比較サイトを使うことで、各保険会社のプランを簡単に比較できます。月額払いのプランや短期契約のプランなど、自分に合った選択肢を探してみましょう。 - 長期滞在者向け保険を選ぶ
ワーホリ向けの専用プランを提供している保険会社もあります。通常の旅行保険よりもリーズナブルで、補償内容がワーホリ生活に適していることが多いのでおすすめです。
航空券や保険料は、ワーホリの出費の中でも節約しやすい項目です。少しの手間をかけるだけで、渡航前の出費を大きく抑えることができます。
住居費を安くするポイント
オーストラリアワーホリでは、住居費を上手に抑えることで、トータル費用の節約につながります。住むエリアや選ぶ住居タイプによってコストが大きく変わるため、以下のポイントを抑えて家を探すと比較的、住居費が安くなります。
- シェアハウスを活用する
シェアハウスは、住居費を抑えるのに最適な手段です。一軒家やアパートの部屋を複数人でシェアすることで、家賃や光熱費を分割して支払うことができます。都市部であれば週A$150〜250程度が相場ですが、郊外に行くとさらに安くなることがあります。注意点としては、内見時に設備やルールをしっかりと確認をし、住み心地を確かめてから契約するようにしましょう。 - ホステルやバックパッカーズを一時的に利用する
渡航直後は、短期滞在が可能なホステルなどを利用すると費用の節約になります。
相場は1泊A$20〜50程度ですが、長期滞在割引が適用される場合もあるので、渡航直後の1〜2週間ほどは、そういったところに滞在するのがおすすめです。その間に現地でシェアハウスやホームステイ先を探すことができます。 - 学生寮やワーホリ向け宿泊施設を検討する
語学学校に通う場合は、学生寮などを利用する選択肢もあります。学校のキャンパス近くにあり、光熱費込みで便利な環境が整っています。ただし、料金はやや高め(A$週200〜350程度)になることが多いので、どうしても語学学校の近くじゃないといけない人以外は、ルームシェアの方が’安く済みます。 - 郊外や地方都市に住む
シドニーやメルボルン、などの大都市は家賃が高めですが、少し郊外や地方都市に移ると住居費が大幅に安くなることがあります。交通費を考慮しつつにはなりますが、通勤や生活圏内に無理のない範囲で場所を選ぶと良いです。例えば、ブリスベンやパースは比較的手頃な家賃が魅力です。 - 住み込みの仕事を探す
ファームジョブやリゾートバイトなどの、住み込みで働ける仕事もあります。そういった仕事に就くことで、住居費をゼロに抑えることが可能です。食事付きの場合もあり、費用を大幅に削減できます。ただし、ファームジョブなどはかなりの肉体労働になるので、事前に労働条件や仕事内容をしっかりと確認をし、適切な選択をしましょう。 - 家具付き物件を選ぶ
短期滞在の場合、家具付きの物件を選ぶことで、家具購入の初期費用を抑えることができます。家具などは、ワーホリ終了後に持って帰ることは難しいので、基本的には現地で売るか捨てるかになります。特にシェアハウスでは、家具や家電が揃っている場合が多いので、事前に確認しておくと良いです。
住居費は、オーストラリアワーホリの費用の中でも大きな割合を占めるため、賢い選択が節約に直結します。自身のライフスタイルや優先順位に合わせて、最適な住居を見つけましょう。
費用の計画を立てて安心で楽しめるワーホリ生活を!
オーストラリアでのワーホリ生活を最大限楽しむためには、しっかりとした費用計画が欠かせません。渡航前の費用や毎月の生活費を把握することで、安心して新しい環境に飛び込むことができます。
ワーホリは年齢の制限があるので、少しでもワーホリに行ってみたいと思った方は、タイミングを逃す前に行くことをおすすめします。
また、手続き代行をワーホリエージェントに依頼したいとお考えの方はいくつかのエージェントに見積りを出してもらって費用の比較をするとよいでしょう。
この記事で紹介した内容を参考に、充実したワーホリ生活が送れるように準備をしましょう!