イギリスの短期留学に興味はあるものの、「どれくらいの期間から留学できるかわからない。」「費用に見合った成果が出るか不安......」と、一歩を踏み出せずにいる人も多いのではないでしょうか。
イギリスの短期留学は最短1週間から挑戦可能です。夏休みや春休みを活用すれば、学業や仕事を中断せずに本場の英語を学べます。さらに、英語教育の歴史が長いイギリスでは、質の高い指導を受けながら、短期間でも効率的に英語力を伸ばせるのが魅力です。
本記事では、おすすめのプログラムや必要なビザ、具体的な費用について詳しく解説しています。短期留学について何から調べればいいかわからない人も、ぜひ参考にしてみてください。
国名 | 英国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland) |
---|---|
面積 | 24.3万㎢(日本の約3分の2) |
首都 | ロンドン |
通貨 | スターリング・ポンド(£) |
公用語 | 英語(ウェールズ語やゲール語を使う地域もあり) |
時差 | 日本が9時間進んでいる(サマータイム時は8時間) |
フライト時間 | 約15時間~23時間 |
※以下の情報は、2025年2月14日時点のものです。特に入国条件やビザに関する情報は、常に最新のものを確認してください。
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イギリス短期留学には夏休み&春休みを活用したプログラムがおすすめ
イギリスへの短期留学には、夏休みや春休み、会社の長期休みを活用したプログラムが充実しています。特に夏のイギリスは湿度が低く、平均最高気温は20℃前後と快適に過ごせるため、日本の夏の暑さから逃れて勉強に集中したい人にもおすすめです。
以下では、小学生・中学生・高校生・大学生、そして社会人それぞれにおすすめのプログラムを紹介しています。ぜひ、ご自分に合ったプランを見つけてみましょう。
小学生・中学生・高校生向け(サマースクール)
小学生・中学生・高校生向けにおすすめなプログラムは、イギリス各地のボーディングスクール(寄宿学校)で開催される「サマースクール」です。期間は1週間から2カ月間程度と短期間から参加でき、英語のレベルも問いません。
午前に英語学習、午後にスポーツやアートなどのアクティビティを組み合わせたプログラムが一般的で、週末には遠足も行われます。プログラムによっては、大学進学を目指すアカデミックコースから、乗馬やテニス、ダンス、演劇などの専門分野を集中して学ぶコースまでさまざまです。
寮生活を送りながら、世界各国から集まる同年代の生徒と交流できるため、異文化に触れる貴重な経験にもなるでしょう。
大学生向け
大学生の短期留学におすすめのプログラムを2種類紹介します。春休みに開講している大学もあるため、ご自分が希望する時期に合わせて大学を選びましょう。
サマープログラム:約3〜4週間
夏休み中の大学生におすすめなのが、約3週間〜4週間にわたって大学内の語学研修施設で実施される「サマープログラム」です。
英語を学ぶだけでなく、イギリスの文化や社会についての講義も受けられます。さらに、学校によってはマーケティングやアートなどの専門分野に特化したコースもあり、ご自分の興味に合わせて科目を選択できる点が魅力です。
また、大学のキャンパスライフを体験できるため、将来的に長期留学を考えている人にとって貴重なお試し期間にもなるでしょう。
Junior Year Abroad(Study Abroad):1学期から1年間
通常、イギリスの大学は3年制ですが、1学期から1年間の短期留学を希望する大学生は「Junior Year Abroad」を活用することをおすすめします。
日本の大学と協定を結んでいる学校を選べば、留学中に取得した単位が認められるため、日本の大学に在籍しながら留学が可能です。また、イギリスの大学生と一緒に専門科目を履修できるため、現地の大学生活を体験しながら実践的な英語に触れられます。
ただし、正規の大学留学ほど高い英語力は求められないものの、現地の大学生に交じって学ぶ学部コースはIELTS6.5以上の英語力が必要です。スムーズに授業が受けられるよう、事前にしっかり英語力を鍛えておきましょう。
社会人向け
社会人には、語学学校で学ぶ語学留学がおすすめです。1週間から受講できるため、長期の休みが取りにくい人でも短期間で英語のスキルアップを目指せます。
一般英語コースでは、リスニングやリーディング、ライティング、スピーキングなど英語の基礎を学んだり、ビジネス英語コースでは、プレゼンテーションや会議でのディスカッション、メールの書き方など、実務に役立つスキルを習得できたりするのが特徴です。さらに、マーケティングや観光、ホスピタリティなど、専門分野に特化したプログラムを提供する学校もあります。
この短期留学をきっかけに、学び直しを目的としてイギリスの大学への正規留学を目指す人も少なくありません。語学学校への短期留学は、今後のキャリアの幅を広げる貴重な経験となるでしょう
イギリス短期留学で必要なビザの種類
イギリスへの短期留学では、滞在期間や目的に応じた渡航認証やビザの取得が必要です。以下では、日本国籍を持つ人が、1年未満の短期留学で必要な3種類を紹介します。ご自分にとって必要なビザの種類を理解し、早めに準備を始めましょう。
電子渡航認証(ETA):6カ月以下の滞在の場合
イギリスへの6カ月間以内の滞在には、電子渡航認証(ETA)を取得することで渡航が可能です。ビザを申請するよりも手続きが簡単で、UK ETAアプリを使えば約10分で申請が完了します。
申請結果は3日以内に出るとされていますが、それ以上かかる場合もあるため時間に余裕をもって申請を行いましょう。また、入国審査の際に、イギリスで通う学校の入学許可証や、滞在先を示す書類を求められる場合もあります。スムーズに入国できるよう、これらの書類を事前に準備しておきましょう。
- 有効期間:2年間(パスポートを更新する場合は再度申請が必要)
- 年齢:年齢に関係なく、有効なビザを持たない渡航者全員
- 滞在期間:最長6か月間
- 申請方法:UK ETAアプリ(iPhone、Android)
- 費用:10ポンド
- 就学:可(イギリス政府認定の教育機関)
- 就労:不可(無償の仕事を含む)
短期学生ビザ:6カ月以上11カ月以内の滞在の場合
6カ月間から11カ月間の、イギリス政府認定の英語コースを受講する場合は短期留学ビザ(Short-term study visa)の申請が可能です。期間内であればコース期間に加えて30日間イギリスに滞在できます。
ただし、ビザの申請料に加え、イギリスの国民保健サービス(NHS)の付加料の支払いが必要です。6カ月を少し超える程度の滞在を予定している場合は、6カ月間まで滞在可能な電子渡航認証(ETA)での渡航を考えてみても良いでしょう。
- ビザタイプ:短期留学ビザ(Short-term study visa)
- 年齢:16歳以上
- 滞在期間:6カ月間以上11カ月間以内
- 申請方法:入国の3カ月前からオンラインで申請可能
- 費用:ビザ申請費用:200ポンド、健康保険付加料:776ポンド
- 就学:可。6カ月間から11カ月間の英語コース(他の科目を含まない)の受講を認められていること
- 就労:不可(無償の仕事を含む)
- 延長:不可
学生ビザ:学位プログラムに参加する場合
大学の学位プログラムや、12カ月間以上の英語コース、6か月間以上の英語以外のコースを受講したい場合は、学生ビザ(Student visa)の取得が必要です。
学生ビザの申請には特定の英語力を証明する必要があり、学位以上のコースの場合はCEFRレベルB2、つまり英検準1級〜1級レベルの英語力が求められます。英語力が証明できなければ申請できないため、学生ビザの取得を考えている場合は、英語力を伸ばすべく事前準備をしておきましょう。
また、学生ビザで、何ができるか、何ができないかについては、申請が承認された際に通知されます。
- ビザタイプ:学生ビザ(Student visa)
- 年齢:16歳以上
- 滞在期間:コースの長さにより異なる(通常2年間~5年間)
- 申請方法:入国の6カ月前からオンラインで申請可能(イギリス国外から申請の場合)
- 費用:ビザ申請費用:490ポンド、健康保険付加料:776ポンド(年間)
- 延長:可
なお、年齢が4歳から17歳で、イギリスの私立学校で勉強したい場合は、児童学生ビザ(Child Student visa)の取得が可能です。
イギリス短期留学の7つのメリット
- 仕事や学校の休みの合間にイギリス生活を体験できる
- 本場の英語を学べる
- 伝統ある高品質な教育を受けられる
- 日本人留学生が少ない
- 滞在する都市の種類が豊富にある
- 週末にヨーロッパ旅行を楽しめる
- 国際色豊かな環境でさまざまな文化に触れられる
イギリスへの短期留学は、仕事や学校で長期の休みが取りづらい人にとって、短期間でヨーロッパ生活を体験できる絶好の機会です。イギリス政府や教育団体が定めた厳しい基準を満たした教育機関で学べるため、短期間でも充実した学びが期待できるでしょう。
アメリカやオーストラリア、カナダと比べて日本人留学生が少なく、英語だけの環境で勉強したい人にもおすすめです。さらに、ヨーロッパ各国まで飛行機で1〜2時間の近さのため、週末にはヨーロッパ旅行も楽しめます。
イギリス短期留学で必要な費用|2週間・1カ月・3カ月・6カ月
2週間から6カ月間のイギリス短期留学で必要な費用は、約51万円〜398万円です。これに加えて、語学学校の入学金や教材費、ホームステイの手配料や送迎費など、別途かかる費用もあります。授業料や滞在費は学校により大きく異なるので、ご自分の予算と希望を考慮して学校を選びましょう。
以下では、ロンドンでの短期留学に必要な各費用を、滞在期間別にまとめました。ぜひ、イギリス短期留学の計画を立てる際の参考にしてみてください。
滞在期間 | 2週間 | 1カ月間 | 3カ月間 | 6カ月間 |
---|---|---|---|---|
ETA費用 | 10ポンド (約1920円) |
10ポンド (約1920円) |
10ポンド (約1920円) |
10ポンド (約1920円) |
海外旅行保険料 | 約6,000円~ | 約1万1,000円~ | 約4万円~ | 約10万円~ |
航空券代 (直行便・往復) |
約20万円~ | 約20万円~ | 約20万円~ | 約20万円~ |
学費 ※400ポンド/週の場合 |
約15万円 | 約31万円 | 約92万円 | 約184万円 |
滞在費 (ホームステイ) ※260ポンド/週の場合 |
約10万円 | 約20万円 | 約60万円 | 約120万円 |
生活費 (昼食費・SIM代・娯楽費など) |
約4万円~ | 約8万円~ | 約24万円~ | 約48万円~ |
交通費 ※Zone3から1へ通学する場合 |
約1万4,000円 | 約2万7,000円 | 約8万円 | 約16万円 |
合計 | 約51万円~ | 約83万円~ | 約208万円~ | 約398万円~ |
※大学のサマープログラムに参加する場合の学費:3週間で1,600ポンドから(宿泊費含む)
※2025年2月14日現在のレートで、ポンドから日本円に換算しております(1ポンド=約192円)
留学費用を抑える5つのコツ
イギリスの短期留学にかかる費用は、留学時期や都市、滞在方法により大きく異なります。また、電子渡航認証(ETA)を取得しての短期留学では就労が認められていないため、現地で留学費用を補うことはできません。そこで、少しでも留学費用を抑えるコツを5つ紹介します。
- ハイシーズンを避ける
- シェアハウスで生活する
- 自炊する
- 通学はバスを利用する
- ロンドン以外の都市を選ぶ
ハイシーズンを避ければ航空券代を節約でき、1カ月間以上滞在する場合は、ホームステイからシェアハウスに移ることで滞在費や食費も抑えられます。また、交通費が高いロンドンでは通学にバスを利用するのがおすすめです。
さらに、ロンドン郊外、またはロンドン以外の物価が安い都市を選ぶと、より滞在費用を抑えられるでしょう。
イギリス短期留学でおすすめの5都市&語学学校
イギリスへの短期留学におすすめの5都市と、それぞれの語学学校を紹介します。イギリスには、歴史ある街並みや近代的な建築、豊かな自然など、都市ごとに異なる魅力が詰まっています。
ロンドンのような国際色豊かな大都市、オックスフォードやケンブリッジなどの学園都市、そしてエディンバラのように歴史と文化が色濃く残る街など、雰囲気はさまざまです。短期間の留学だからこそご自分に合った都市を選んで、理想の留学生活を送りましょう。
1. ロンドン

ロンドンの街並み
ロンドンはイギリスの首都で、最先端の文化と歴史が融合する活気ある都市です。世界的に有名な大学や語学学校が多く、国際色豊かな環境で学べます。博物館や美術館が充実しており、無料で楽しめる施設も多いため、学びの機会が豊富な点が魅力です。
また、本場のミュージカルやバレエなど気軽に演劇にも触れられ、刺激的な留学生活を送れるでしょう。多国籍な人々が集まる都市ならではの、多様な文化に触れられるのも魅力のひとつです。
St Giles London Central
学校名 | St Giles London Central |
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クラスの最大人数 | 12名(平均10名) |
学費 | 週412ポンド(1~3週間受講の場合) |
ホームページ | https://www.stgiles-international.com/english-language-schools/london-central/ |
イギリスを中心に、カナダにも校舎を展開する老舗の語学学校で、70年の歴史を誇ります。
特にロンドン・セントラル校は、大英博物館まで徒歩5分という抜群の立地。周辺にはロンドンの名所が多く、授業後の時間も有意義に過ごせるでしょう。
日本人学生の割合は14%と比較的高めですが、トルコやフランス、スイスなどさまざまな国から留学生が集まるため異文化交流も可能です。まず、日本人の知り合いを作りたい人にも適しています。
2. オックスフォード

オックスフォードの街並み
オックスフォードは長い歴史を誇る学園都市で、世界的に有名なオックスフォード大学や、映画『ハリー・ポッター』のロケ地として有名です。街には壮麗なカレッジや図書館が点在し、学術的な雰囲気が色濃く感じられます。
中世の建築が残る美しい街並みは散策するだけでも魅力的で、学生が多い中で、知的な刺激を受けながら学べる環境が整っています。ロンドンから電車で1時間ほどとアクセスも良く、落ち着いた環境で集中して学びたい人におすすめです。
Kaplan International Languages
学校名 | Kaplan International Languages |
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クラスの最大人数 | 16名(平均12名) |
学費 | 週280ポンド |
ホームページ | https://www.kaplaninternational.com/learn-english-united-kingdom/oxford |
Kaplan International Languagesは、イギリスを含む8カ国に30以上のキャンパスを展開しています。オックスフォード校は、エドワード朝様式の歴史ある建物内にあり、市内中心部へはバスや自転車でわずか5分とアクセスも良好です。
学園都市ならではの知的な雰囲気の中で、試験対策や進学準備など幅広いコースを提供しているのが魅力です。
3. ケンブリッジ

ケンブリッジの街並み
ケンブリッジは、世界的に有名なケンブリッジ大学を擁する学問の街です。歴史あるカレッジや図書館、博物館、修道院などが点在し、知的な雰囲気が漂っています。
街を流れる川では、パンティング(竿で川底を突いて漕ぐ舟)を楽しむこともでき、美しい景観とともに学生生活を満喫できるでしょう。ケンブリッジは、静かで落ち着いた環境の中で学びたい人にぴったりの留学先です。
Stafford House Cambridge
学校名 | Stafford House Cambridge |
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クラスの最大人数 | 15名(平均10名) |
学費 | 週345ポンド |
ホームページ | https://www.staffordhouse.com/english-schools/cambridge.htm |
ケンブリッジをはじめ、ロンドンやカンタベリーにも校舎を構える、小規模で親しみやすさが魅力の語学学校です。名門ケンブリッジ大学の近くにあり、学術的な雰囲気に触れながら学びたい人に最適でしょう。
毎週開催されるアクティビティでは、会話力を高めたり、新しい友人を作ったりする機会も充実しています。
4. ボーンマス

ボーンマスのビーチ
出典:Wikipedia
ボーンマスは、イギリス南部に位置する海沿いのリゾート地で、温暖な気候と美しいビーチが魅力です。同じイギリス南部の人気都市ブライトンに比べると落ち着いた雰囲気が特徴で、中心地から少し離れると静かなため、勉強に集中しやすい環境が整っています。
また、ロンドンより物価が安く、留学費用を抑えたい人にとってもおすすめの都市です。ロンドンから電車で約2時間とアクセスも良好で、週末に観光も楽しめます。
BEET Language Centre
学校名 | BEET Language Centre |
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クラスの最大人数 | 13名(7月・8月は14名) |
学費 | 週345ポンド(1~4週間受講の場合) |
ホームページ | https://www.beet.co.uk/ |
1979年に設立した家族経営の語学学校で、ビーチまで10㎞の距離に位置しています。規模が小さいため、生徒一人ひとりへの配慮を重視した学習プログラムが提供されているのが特徴です。
また、試験対策や特定の業界向けの専門英語などコースも充実。放課後にはミュージックナイトやアートワークショップなど、楽しみながら学べるアクティビティも用意されています。
5. エディンバラ

エディンバラ コックバーン・ストリート
エディンバラはスコットランドの首都で、歴史と伝統が息づく美しい街です。石畳の旧市街やエディンバラ城など、中世の趣を残す街並みが魅力。
特に夏に開催される「エディンバラ・フェスティバル」では、世界中からアーティストが集まり、街全体が芸術の舞台になります。また「アーサーズ・シート」の丘に登れば街を一望できる絶景が! 自然豊かな落ち着いた環境で学びたい人に最適な留学先です。
Centre of English Studies Edinburgh
学校名 | Centre of English Studies Edinburgh |
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クラスの最大人数 | 12名(平均14名) |
学費 | 週275ポンド |
ホームページ | https://ces-schools.com/locations/edinburgh |
アイルランドとカナダにも校舎を持ち、エディンバラ中心部に位置する40年以上の歴史がある語学学校です。
大人向けの英語コースだけでなく、ホームステイ付、かつアクティビティが組み合わさったジュニア向けコースも充実しています。社会プログラムも備えており、エディンバラの歴史的な名所や地域への訪問も楽しめるでしょう。