オーストラリア留学を考えるなら、ケアンズはぜひチェックしておきたい都市です。世界遺産のグレートバリアリーフに近く、自然豊かな環境が魅力となっています。
留学先としてのメリットやデメリット、費用、おすすめの語学学校など、ケアンズ留学の全てを詳しく解説します。留学先選びの参考にしてみてください。
ケアンズの魅力
ケアンズには、次のような魅力があります。
- グレートバリアリーフへのアクセスがいい
- マリンアクティビティが豊富
- 気候が温暖で過ごしやすい
- アボリジニ文化を体験できる
世界遺産のグレートバリアリーフをはじめ、美しいビーチや豊かな自然環境など、ケアンズは旅行先としてだけでなく、留学先としても非常に魅力的な都市です。
リラックスした環境で英語を学びながら、アクティビティや観光を楽しむことができるのは、ケアンズならではの醍醐味です。
留学先としてのケアンズのメリット
ここでは、ケアンズを留学先として選ぶメリットを4つ説明します。
自然豊かな環境で英語学習とリフレッシュを両立できる
ケアンズ最大の魅力は、美しい自然環境の中で英語学習に励めることです。都会の喧騒から離れ、青い海と緑豊かな熱帯雨林に囲まれた環境は、リラックスしてストレスなく勉強に打ち込むのに最適です。
授業の合間や週末には、ビーチでのんびり過ごしたり、世界遺産を訪れたりとメリハリのある留学生活を送ることができるでしょう。勉強の効率を上げつつ、オーストラリアの大自然を堪能できるのは、ケアンズならではの醍醐味と言えるでしょう。
他の都市と比べて物価が安い
シドニーやメルボルンといった大都市と比較して、ケアンズの物価は全体的に安めに設定されています。
ケアンズのあるクイーンズランド州の一人暮らし用物件の家賃相場の平均は週あたりAU$590とシドニーのあるニューサウスウェールズ州の週AU$720に比べかなり安くなっています。
食費についても、外食産業が発達している割に価格帯は比較的安め。ローカルの人々に愛されるカフェやレストランで、美味しい料理をお手頃価格で楽しめるのもケアンズの魅力です。
日本人が比較的少なく英語漬けの生活が送れる
都市の規模や知名度の割に、ケアンズには日本人留学生があまり多くないのが特徴で、日本人コミュニティが小さいため、現地の人や他国からの留学生と交流する機会が自然と増えます。
学校や寮、普段の生活のあらゆる場面で英語漬けの環境が整っているので、英語力を効果的に伸ばせるでしょう。日本語に頼らず英語でコミュニケーションを取ることを徹底できる環境は、短期間で着実にスキルアップしたい人にとって最適です。
オーストラリア国内で日本から最も近い
ケアンズは、オーストラリアの主要都市の中で日本から最も近い場所に位置しています。直行便を利用すれば、成田空港から約7時間でケアンズ空港に行くことができます。
留学先までのアクセスの良さは、渡航に伴うストレスを軽減するだけでなく、貴重な時間を有効活用できるメリットがあります。限られた留学期間を無駄にせず、語学学習に専念できるのは大きな利点です。
日本から近いことで、飛行機代も他都市と比べて割安なため、留学費用を抑えるうえでも、ケアンズは魅力的な選択肢と言えるでしょう。
留学先としてのケアンズのデメリット
一方でケアンズでの留学においてのデメリットを3つ解説します。
都会に比べて街の規模が小さい
シドニーやメルボルンのように、ケアンズはそこまで大きな都市ではありません。人口は約17万人と、県庁所在地レベルの規模となっています。
都会的な賑わいを期待すると少し物足りなさを感じるかもしれません。大型ショッピングモールや高層ビルなどは少なく、歓楽街も限られているので、娯楽の選択肢は多くありません。
カフェやレストランの数もさほど多くはないですが、その分落ち着いた雰囲気でゆったり過ごせるのが魅力で、街歩きを楽しむには最適のサイズとも言えるでしょう。
語学学校や大学の選択肢が限られる
ケアンズはシドニーやブリスベンなどの大都市と比べると語学学校の数が少なく、選択肢が限定的となっています。学校選びの選択肢が狭まるのは、留学先としてのデメリットの一つです。
語学学校のレベルや教育内容、スタッフの質にも差があるため、自分に合った学校を見つけるのは少し大変かもしれません。事前にしっかりと情報収集し、学校選びに時間をかける必要があります。
雨季にはスコールが多く発生する
ケアンズは1年を通して温暖な気候ですが、12月から4月にかけての雨季は大雨に見舞われる日が多くなります。特に1〜3月は、スコールによる豪雨や洪水のリスクが高まります。
雨季のスコールは、ときに1日に200mmを超える大雨をもたらすこともあるため、外出時に急な雨に遭い、予定が狂ってしまう可能性もあるでしょう。
屋外アクティビティが大きな楽しみであるケアンズ留学では、雨季の天候不順が留学生活に影響することもあるため、集中的に雨が続く時期を避けて渡航時期を決めるのがおすすめです。
ケアンズ留学にかかる費用
ケアンズ留学の魅力の一つは、他の都市と比べて比較的費用を抑えられることです。
平均的な語学留学の費用
ケアンズの語学学校で学ぶ際にかかる費用の平均は以下の通りです。
項目 | 費用 |
---|---|
入学金(一回限り) | AU$200〜300 |
授業料(週20〜25時間) | 週AU$300〜450 |
教材費(12週間分) | AU$100〜150 |
施設使用料(月額) | AU$50〜100 |
これらの費用に加えて、学校によっては課外活動や特別プログラムの参加費用が別途必要になる場合があります。各学校では定期的にキャンペーンを実施していることもあるので、留学エージェントに相談するのもよいでしょう。
滞在方法による費用の違い
ケアンズでの留学生活を計画する際、滞在方法の選択は重要なポイントの一つです。それぞれの滞在方法には特徴があり、予算や生活スタイルに応じて選択することが重要です。
項目 | 費用の目安 |
---|---|
ホームステイ | 週AU$250~300 |
学生寮 | 週AU$400ほど |
シェアハウス | 週AU$200~ |
アパートメント | 週AU$500~ |
滞在方法の選択は、留学生活の質に大きく影響するため、自分の目的や予算、生活スタイルをよく考えて決めることをおすすめします。また、現地の不動産事情や契約方法についても事前によく調べておくと、スムーズな留学生活のスタートを切ることができるでしょう。
留学期間ごとの総費用の目安
語学留学の期間別に、授業料と滞在費を合計した目安総額を見てみましょう。ここではホームステイの場合で試算しています。
留学期間 | 費用の目安 |
---|---|
1ヶ月(4週間) | AU$4,000 |
3ヶ月(12週間) | AU$9,000 |
6ヶ月(24週間) | AU$16,000 |
これに、渡航費用や生活費、娯楽費などが上乗せされます。
留学期間が長くなるほど、1ヶ月あたりの費用を抑えられるのが特徴です。学校によっては長期留学割引を設けているケースもあるため確認を忘れずにしましょう。
ケアンズのおすすめ語学学校
ケアンズには、留学生を対象とした語学学校がいくつかあります。その中から、特におすすめの3校を紹介します。
CCEB(ケアンズ・カレッジ・オブ・イングリッシュ・アンド・ビジネス)
ケアンズで最も歴史のある語学学校の一つ。質の高い英語教育とビジネスコースに定評があり、最新設備を整えた校舎で、多彩なプログラムを提供しています。
また、現地企業とのネットワークも生かした就職サポートが充実しています。
OHC(オックスフォード・ハウス・カレッジ)
公式HP:https://www.ohcenglish.com/
オーストラリア国内で5校を展開する人気校で、立地が非常によく、資格取得に向けた手厚いサポートが魅力です。
放課後のアクティビティや課外プログラムにも力を入れています。生徒のほとんどが日本人という点は注意が必要で、英語学習に力を入れたい人には向いていません。
SPC(エスピーシーグループ)
公式HP:https://www.spccairns.com/
ケアンズの南郊外にキャンパスを構える、アットホームな雰囲気の学校で、講師と生徒の距離が近く、質問や相談がしやすい環境が魅力です。
また、学生寮完備で、24時間英語に触れられる環境が整っています。校内施設も充実しており、授業後はプールやテニスコートでリフレッシュできるのも嬉しいポイントです。
ケアンズ留学の学校選びのポイント
ケアンズの語学学校選びで重視すべきポイントを4つ解説します。
自分の目的や期間に合ったコースがあるか
留学の目的は人それぞれです。英語力の向上、検定対策、ビジネス英語の習得など、目指すゴールに合わせて学校選びをするのが肝心です。
短期留学なら総合英語コースがおすすめで、長期になるほど、専門性の高いコースの有無が選択の決め手になります。自分の目的に適したカリキュラムを提供している学校を探しましょう。
また、留学期間も重要な判断材料。短期の場合は授業時間数が多いコースが適していますが、長期留学では自分のペースで学べるよう柔軟性のあるプログラムを選ぶと良いでしょう。
日本人スタッフや日本人比率の確認
海外での生活では、言葉の壁や文化の違いから戸惑うことも多くあるでしょう。母国語で相談できる日本人スタッフの存在は、留学生活を送るうえで大きな安心材料になります。
しかし、日本人留学生の割合が高すぎると、英語漬けの環境が作れない可能性もあります。クラスメイトの多様性はコミュニケーション力アップに欠かせません。
日本人スタッフと日本人比率、両方のバランスが取れた学校を選ぶのがベストです。
学校の雰囲気やアクティビティ内容をチェック
留学生活の充実度を左右するのが、学校の雰囲気で、アットホームで生徒思いなのか、国際色豊かで刺激的なのか、自分の性格や好みに合った環境かどうかを確認しておきましょう。
学校見学や体験入学の機会があれば、教師や生徒の様子を肌で感じるのもおすすめです。現地の雰囲気を事前に知ることで、ミスマッチを防げます。
また、課外活動の充実度もチェックすべきポイントです。英語の勉強だけでなく、スポーツや文化交流を通して仲間と過ごす時間は、かけがえのない思い出になるだけでなく、学習に疲れた際のいいリフレッシュになるでしょう。
学費やその他諸費用を総合的に比較する
留学に必要な費用は学費だけではありません。入学金や教材費、施設使用料など、学校納付金の内訳は事前に確認が必要不可欠です。
加えて、滞在費や生活費、渡航費、ビザ申請料、海外保険料など、トータルでの留学費用を把握しておくことが大切で、学校案内に明記されていない費用も、先輩留学生に聞くなどして洗い出しましょう。
まとめ
ケアンズは、美しい自然の中で英語力を磨きたい人におすすめの留学先です。都会よりも物価が安く、学費を抑えられ、日本人が少ない環境で集中的に学べるのが魅力です。
一方で、都市部ほど学校の選択肢は多くない点や、雨季のスコールには注意が必要です。留学スタイルに合わせて、自分に適した学校選びがカギを握ります。
大自然に囲まれた地で充実した留学生活を送りたいなら、ケアンズはうってつけなため費用面や学校の特徴をよく比較して、後悔のない留学先選びをしましょう。