広大な自然と多様な文化が共存するカナダは、世界中の人々を惹きつける魅力的な国です。英語圏として知られる一方、フランス語が話される地域もあり、語学力を伸ばしたい人には最適な環境と言えるでしょう。
また、ウィンタースポーツのメッカであるウィスラーや、オーロラ鑑賞で人気のイエローナイフやホワイトホースなど、カナダならではの特別な体験もできます。また、比較的治安が良い点も安心して生活を送れる理由のひとつです。
とはいえ「申請方法や何から準備すべきかわからない......。」「費用はどれくらい用意すべきだろう?」と気になることも多いでしょう。
本記事では、カナダのワーホリの基本情報からビザ申請の手順、かかる費用や節約術、さらに抽選に落ちた場合の対策まで、初心者にもわかりやすく徹底解説しています。
カナダでの新しい一歩を踏み出すためのヒントをぜひ確認してみてください。
国名 | カナダ(Canada) |
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面積 | 998.5万㎢(日本の約27倍) |
首都 | オタワ |
通貨 | カナダドル |
公用語 | 英語、フランス語 |
時差 | 日本が12時間半~17時間進んでいる (サマータイム時は11時間半~16時間) ※カナダには6つのタイムゾーンがある |
フライト時間 (直行便) |
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※以下の情報は、2025年1月22日時点のものです。特に入国条件やビザに関する情報は、常に最新のものを確認してください。
カナダのワーキングホリデー(ワーホリ)とは? 条件や申請方法を解説
カナダのワーキングホリデー(ワーホリ)は、旅行を主な目的としながら、旅行費用を賄うために仕事をしたい人を対象にした特別なビザプログラムです。
事前に仕事のオファーがなくても申請可能で、複数の地域で働けます。さらに、カナダの公用語は英語とフランス語のため、職務経験を積みながら複数の語学力の向上も目指せるでしょう。
日本国民の場合、カナダのワーホリは一生に一度のチャンスです。例年12月頃に開始される申請開始に向けて、渡航の約1年前には情報収集や英語の事前学習などの準備を開始しましょう。
年間ビザ発給数 | 6,500名 |
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滞在期間 | 最大1年間 |
就学期間 | 最大6か月間 |
就労期間 | 制限なし(ビザの有効期限内で) |
カナダのワーホリビザ申請条件
カナダのワーホリビザを申請するには、いくつかの条件があり、申請する時点で満たしていなければなりません。以下で具体的な条件を紹介するので、確認して準備を進めましょう。
- 日本国民であること
- カナダ滞在期間中に有効な日本のパスポートを所持していること
※パスポートの期限よりも長い労働許可証は発給されません - 申請時に日本居住者であると証明できること
※日本の居住地の住所もしくは郵送先の住所を指定する必要があります - 18歳から30歳までであること
- カナダの滞在費用として最低2,500カナダドルを所持していること
- カナダ滞在期間中に有効な健康保険に加入していること
※カナダ入国時に保険の証明を求められる可能性があります - カナダへの入国が拒否されていないこと
- 出発前に往復の航空券を所持していること。もしくは、帰国時にカナダを出国するための航空券を購入する資金があることを証明できること
- 扶養家族を同伴しないこと
- 申請にかかる各種費用を支払うこと
ビザ申請の流れ
続いて、カナダのワーホリビザ申請の流れを見ていきましょう。詳しい内容は「カナダのワーキングホリデービザ申請を徹底解説!参加の条件なども合わせて紹介!」で紹介しているので、実際に申請する際は参考にしてみてください。
Step1 | GCKeyとIRCCアカウントを作成する |
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Step2 | 「Apply to come to Canada」よりIEC(ワーホリビザ)の申請を開始する |
Step3 | 「eService」ページで個人情報を登録&同意書を入力する ⇒送信 |
Step4 | 受付終了メールの受信を確認する ⇒GCKeyでIRCCアカウントにログインし、申請状況を確認 |
*****インビテーションレター(招待状)が届くのを待つ***** ※抽選で選ばれたら招待状が届く |
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Step5 | カナダ移民局よりインビテーションレター(招待状)が届いたら、ワークパーミット(就労許可)の申請を開始する ※招待状を受け取ってから10日以内に申請を開始すること |
Step6 | ワークパーミット申請開始後、20日以内に申請を完了させ提出する
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Step7 | 生態認証の指示レターが届いたら、30日以内にビザ申請センター(VAC)にて生態認証を提出する(指紋と顔写真を登録)※東京もしくは大阪 |
*****ワークパーミット審査中***** ※審査は最大56日間かかります |
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Step8 | ワークパーミットが承認されたら、IRCCアカウントにログインし、POEレター(入国許可証)をプリントアウトする ⇒カナダ渡航時に持参 |
ビザ申請前のチェックリスト
- パスポートの有効期限がカナダへの入国予定日から1年間以上あること
- 申請書類の入力間違いや入力漏れがないこと
- 病気や犯罪歴などの質問に対し「Yes/No」の回答間違いがないこと
- アップロードする書類のファイル形式やサイズが適切であること
- 必要書類が全部そろっていること
- 期限内に申請開始&完了させること
カナダのワーホリビザを申請する際は、不備がないかしっかり確認してから手続きを進めましょう。書類の不備は審査結果に影響するだけでなく、虚偽の申請とみなされると、今回だけでなく今後の申請にも悪影響を及ぼしかねません。
特に30歳の方にとってはラストチャンスです。再申請を行っている間に定員に達してしまう可能性もあるため、慎重にチェックした上で提出しましょう。
カナダのワーホリでできる5つのこと
カナダのワーキングホリデーでできる5つのことを紹介します。
働いたり、学校に通ったりできるだけでなく、複数の語学を学びたい人や国外への旅行を楽しみたい人にもおすすめの渡航先です。カナダで何ができるのか、以下で詳しく見ていきましょう。
1. 就労期間の制限なく働ける
カナダのワーホリビザは、就労期間に制限がありません。滞在可能な期間中であればフルタイムの仕事に就くことも可能で、ご自分のペースで働き方を選べます。例えば、最初は学校で語学力を伸ばしてから仕事を始めたり、1年間通してしっかり働いてスキルや経験を積んだりすることも可能です。
さらに、長期で1つの職場に勤めるだけでなく、短期間ずつさまざまな職種に挑戦することもできます。これにより、生活費を稼ぐだけでなく、将来のキャリアにも役立つ貴重な経験が得られるでしょう。
ただし、ビザの有効期限が近づくと採用が難しくなる場合があるため、計画的に行動することが大切です。
2. 最大6か月間学校に通える
ワーホリ期間中は、語学学校に最大6か月間通うことができます。英語力に自信がないままでは日本人向けの仕事にしか就けない場合が多いため、最初に英語を学ぶ機会を設けることがおすすめです。
学校で学ぶことで会話力が身に付き、現地での仕事探しがよりスムーズになるでしょう。ワーホリ先として人気のオーストラリアでは就学可能期間が17週間までと短いため、6か月通えるカナダは語学学校で時間をかけて英語を学びたい人にぴったりです。
ただし、ビザの有効期限が短くなるにつれて仕事に採用されにくくなる事実もあります。仕事での経験もしっかり積みたい場合は、事前に日本で英語の基礎を固めておくと良いでしょう。その上で、実践的な英語を身につけるために語学学校を活用すれば、就学期間を短縮しつつ早期に仕事を始められます。
3. ビザの切り替えで1年間以上滞在できる
ワーホリ後に観光ビザや学生ビザ、就労ビザへ切り替えることで、1年以上カナダに滞在することが可能です。例えば、旅行目的の場合は観光ビザで最長6か月、学校に通いたい場合は学生ビザに切り替えて長期的に学ぶことができます。
なお、日本人が観光目的でカナダへ入国する際には通常eTAの申請だけで済みますが、ビザを延長する場合はカナダ移民局(IRCC)への申請が必要です。それぞれ切り替えたいビザの種類に合わせて事前に必要な手続きを確認しておきましょう。
4. 英語だけでなくフランス語も学べる
カナダは、英語だけでなくフランス語も学べる環境が整っています。公用語として英語とフランス語が採用されており、中でも東部のケベック州は第一言語としてフランス語が話されている地域です。
事実、2023年6月よりケベック州では、例外を除いて公共サービスをフランス語で提供することが義務化されました。また、ケベック州は北米ながらヨーロッパの雰囲気を感じられる街並みも魅力です。
バンクーバーやトロントで英語を学んだ後、モントリオールやケベックシティでフランス語やヨーロッパの文化に触れるのも良いでしょう。1つの国で異なる言語と文化を同時に体験できるのがカナダの特徴です。
5. アメリカやメキシコへ旅行に行きやすい
カナダはアメリカやメキシコと陸続きで、気軽に旅行に行ける立地が魅力です。短期間でも異なる国の文化や景色に触れられるため、ワーホリ中の休暇を使って気軽に旅行を楽しめます。
例えば、バンクーバーからロサンゼルスまで飛行機で約3時間、トロントからニューヨークまでは約2時間、そしてメキシコシティまでは約5〜6時間です。
日本から各地を訪れると約10〜15時間はかかるので、カナダ滞在中にアメリカやメキシコまで足を伸ばしてみてはいかがでしょう。また、飛行機だけでなく長距離バスを利用する選択肢もあります。
カナダのワーホリで仕事探し! できる職種や仕事の探し方
カナダのワーキングホリデーで仕事を探すためには、できる職種や探し方をあらかじめ知っておくことが大切です。州ごとの最低時給や仕事を早く見つけるための準備も紹介しているので、カナダでの仕事探しの参考にしてみてください。
まず以下では、カナダのワーホリでよく選ばれる職種を、英語のレベル別ごとに紹介します。
英語レベル | 職種 |
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初級 |
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中級 |
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上級 |
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仕事を探す方法
カナダのワーホリで仕事を探す方法は主に以下の通りです。英語に自信のない場合は日本語対応可能の求人サイトで探すと、英語力があまりなくてもできる仕事も紹介されています。
英語に自信が出てきたら、現地の求人サイトから応募してみたり、気になるローカルのお店に飛び込んでみたり、興味のある仕事に思い切って挑戦してみましょう。
- 日本語対応の求人サイト(e-Mapleカナダ、jpcanada.com、ワーホリシロップなど)
- 現地の求人サイト(Indeed、Workopolis、Monsterなど)
- 留学エージェントや語学学校の掲示板
- 友人からの紹介
- 店舗に直接飛び込んで応募など
州ごとの最低賃金&1カ月の給料の目安
カナダの最低賃金は州ごとに異なります。以下の表では、ワーホリの渡航地として人気の5都市の最低時給と、1カ月の給料の目安、さらに東京都の物価との比率をまとめました。
ご自分の予算や語学学校に行きたい期間などと照らし合わせて、どれくらいの期間働く必要があるかシミュレーションしてみましょう。
州 | 主要都市 | 最低時給 | 給料の目安 (1カ月)※ |
東京と比較した物価 |
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ブリティッシュ・コロンビア州 | バンクーバー | 17.40カナダドル | 約30万円 | 45%高い |
ブリティッシュ・コロンビア州 | ビクトリア | 17.40カナダドル | 約30万円 | 24%高い |
オンタリオ州 | トロント | 17.20カナダドル | 約30万円 | 44%高い |
アルバータ州 | カルガリー | 15カナダドル | 約26万円 | 23%高い |
ケベック州 | モントリオール | 15.75カナダドル ※チップを受け取る場合は12.60カナダドル |
約27万円 (もしくは、22万円+チップ) |
17%高い |
※2025年1月22日現在のレートで、カナダドルから日本円に換算しております(1カナダドル=約109円)
仕事を早く見つけるためにできる準備
カナダのワーホリで仕事を早く見つけるためには、渡航前にしっかり準備を整えておくことが重要です。以下では、日本でもできる準備を紹介しています。
- 事前に英語力を鍛えておく
- 業界用語を学んでおく
- 履歴書(レジュメ)を用意しておく
- 日本で求人に応募しておく
渡航後すぐに仕事を始めたい場合は、渡航前にオンラインで求人に応募しておくのがおすすめです。現地に到着後すぐに面接を受けられるようにしておくと、より仕事探しがスムーズになるでしょう。
【就学期間別】カナダのワーホリでかかる費用
カナダのワーキングホリデーでかかる費用の目安は、約177万円〜259万円です。しかし、現地で仕事をする場合は、費用の一部を給料で賄えます。物価や最低賃金は地域により異なるため、滞在予定の都市の生活費を事前に調べておきましょう。
以下では、渡航前にかかる費用と、就学期間別の現地でかかる費用を紹介します。
※2025年1月22日現在のレートで、カナダドルから日本円に換算しております(1カナダドル=約109円)
渡航前にかかる費用
カナダのワーホリで渡航前にかかる費用は以下の3項目です。最低45万円の費用が掛かりますが、保険の内容や渡航時期、選ぶ航空会社によっても費用は変動します。
また、ビザ申請時には上記に加えて2,500カナダドル以上の残高が銀行口座にあるかの証明も必要です。支払う費用以外に用意すべき費用があることも知っておきましょう。
ビザ申請費用 |
合計:364.75カナダドル(約4万円) |
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保険料 | 約20万円~ |
航空券代(往復) | 約20万円~ |
合計 | 約45万円~ |
現地でかかる費用
カナダのワーホリで、現地でかかる費用は約132万円〜214万円です。就学期間だけでなく、学校や住むエリア、物件によっても大きく費用は変動します。ご自分の予算や予定の収入を考えながら、計画を立てましょう。
就学期間 | 3カ月間 | 6か月間 | なし |
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学費 | 約45万円~ | 約82万円~ | 0円 |
滞在費 (シェアハウス) |
約72万円~ | 約72万円~ | 約72万円~ |
生活費 | 約60万円~ | 約60万円~ | 約60万円~ |
合計 | 約168万円~ | 約214万円~ | 約132万円~ |
カナダのワーホリ費用を節約する4つのコツ
カナダのワーキングホリデーは、英語力の向上、異文化交流、そして職場経験ができることが魅力ですが、費用面が心配な人も多いのではないでしょうか。
以下では、賢く節約しながら充実した海外生活を送るための具体的な4つのコツを紹介します。
1. 航空券が安い時期に出発する
カナダのワーホリ費用を節約するには、航空券が安い時期に出発しましょう。航空券は出発時期や購入時期により大きく価格が変動します。特に、暖かく過ごしやすい7月~9月の繁忙期は避け、2月や11月のオフシーズンを選ぶと、比較的安価な航空券を見つけやすいでしょう。
また、出発日の遅くとも3カ月以上前に航空券を購入すれば、さらにコストを抑えることが可能です。航空会社によってはセールを行う場合もあるので、定期的なセール情報の確認も忘れずに行いましょう。
2. シェアハウスで生活する
カナダのワーホリで家賃を節約するためには、シェアハウスでの生活が効果的です。
シェアハウスはホームステイより家賃を抑えられるだけでなく食費もおさえられます。ホームステイは朝食と夕食代が含まれていることが多いですが、シェアハウスではご自分で食費を調整できるため、生活費の節約に効果的です。
また、複数人と生活を共にするため、住人との交流を通じて英語力を磨くチャンスにもなります。エリアやシェアする人数でも家賃に大きな違いがあるため、各物件の条件を比較しながらご自分に合ったシェアハウスを選びましょう。
3. 自炊する
カナダのワーホリ費用を節約するためには、自炊を心掛けましょう。カナダは日本より物価が高く、特に外食では支払い時にチップが15〜20%加算されます。そのため、地元のスーパーマーケットや市場で新鮮な食材を購入し、ご自分で料理するのが節約に効果的です。
バンクーバーをはじめとする日本人が多く住む都市では日本食が手に入るお店もあり、自炊でご自分の好きな日本料理も楽しめます。また、現地のお店で買い物をすることで、地元の食文化に触れる良い機会にもなるでしょう。
4. 日本で英語力を鍛えておく
カナダのワーホリ費用を節約するために、日本で英語力を鍛えておきましょう。英語力をつけておくことにより就職活動がスムーズに進み、現地で働ける期間が長くなります。
また、日本で英語をある程度話せる状態にしておけば語学学校に通う必要もなくなり、その分の学費も節約できるでしょう。留学エージェントの英語レッスンやオンライン学習を活用し、しっかり準備を整えてから渡航することをおすすめします。
カナダのワーホリで人気の都市5選
カナダのワーキングホリデーで人気の都市を5つ紹介します。
カナダは、豊かな自然や多様な文化に恵まれているのが特徴です。各都市でも特徴が異なるので、ワーホリの目的や希望のライフスタイルに合わせて、ご自分にとって最適な都市を選びましょう。
1. バンクーバー
カナダ西部のブリティッシュ・コロンビア州に位置するバンクーバーは、大都市でありながら海と山に囲まれた自然豊かな街として知られています。
夏は公園やビーチでのんびり過ごしたり、冬はウィンタースポーツを楽しんだり、自然を満喫できるアクティビティが豊富です。また、カナダの中でも温暖な気候が特徴で、四季を感じながら快適に過ごせます。
さらに、他の都市に比べてアジア人の比率が高く、日本食やアジア食が手に入りやすいため、初めて海外で暮らす方でも馴染みやすいのも魅力のひとつです。観光業や飲食業の求人も豊富なため、仕事の選択肢も多いでしょう。
2. トロント
カナダ東部のオンタリオ州に位置するトロントは、カナダ最大の都市であり、経済の中心地です。
「人種のモザイク」と称されるほど世界中から人が集まる国際的な都市で、美術館や博物館、CNタワーなどの観光スポットも充実しています。バンクーバーに比べて日本人が少ないため、都会で日本語になるべく触れず生活したい人にもおすすめです。
また、世界三大瀑布のひとつであるナイアガラの滝には電車や車で約2時間で行けるほか、アメリカのニューヨークやヨーロッパにも近く、国内外への旅行を楽しみたい人にも適しています。
3. ビクトリア
カナダ南西部のブリティッシュ・コロンビア州に位置するビクトリアは、別名「ガーデンシティ」と称されるほど四季折々の花が咲き誇る街並みが魅力の都市です。一年を通じて過ごしやすい気候なため、寒さが苦手な人にも適しています。
また、かつてイギリスの植民地であったことから、イギリス調の歴史的な建物や文化が根付いており、観光にも最適です。カナダ人にとっても憧れの地として知られているビクトリアは、暮らしてみる価値のある魅力的な都市と言えるでしょう。
4. カルガリー
カナダ中西部のアルバータ州に位置するカルガリーは、ロッキー山脈のふもとに広がる大自然に囲まれた都市です。イギリスの経済紙エコノミストが発表した「2024年世界の住みやすい都市ランキング」では5位にランクインしました。
冬は厳しい寒さがありますが、晴れの日が多く、夏は湿度が低く過ごしやすい気候です。また、バンクーバーやトロントに比べて日本人の割合が少ないため、英語を集中的に学びたい方には最適な環境と言えるでしょう。
また、石油や天然ガス産業が盛んなことから州税が免除されており、エネルギー関連企業が多く集まる経済の中心地としても知られています。
5. モントリオール
カナダ東部のケベック州に位置するモントリオールは、トロントに次ぐカナダ第二の都市です。第一言語はフランス語ですが、多くの住民が英語を話せるため、フランス語と英語の両方に触れたい人に絶好の環境と言えるでしょう。
「北米のパリ」とも称されるモントリオールは、中世ヨーロッパを感じさせる石畳の街並みと、近代的な高層ビルが調和した景観が特徴で、街を歩くだけでもヨーロッパの歴史や文化に触れられます。さらに、地理的にヨーロッパにも近いため、本場への旅行もしやすいのが魅力です。
大都市ながら物価が安いため、生活費を抑えつつ生活したい人にも適しています。
カナダワーホリの抽選倍率&落ちた時の対策
カナダのワーキングホリデービザは人気が高く、抽選制です。その倍率は公表されていませんが、毎年既定の定員に達するまで何度も抽選が行われます。
1回の挑戦で希望が叶わなかったとしても諦めず、次のステップを考えましょう。以下では、落選した場合の具体的な対策を紹介します。
再度カナダのワーホリに応募する
カナダのワーホリの抽選に落ちたとしても、諦めずに再度応募しましょう。カナダのワーホリビザは、抽選に外れても繰り返しチャレンジすることが可能です。
書類の不備が原因で落選した可能性もあるため、入力漏れや記載ミスがないかしっかり確認した上で手続きを進めることが大切です。また、申請手順や必要書類をもう一度見直すことも忘れず行いましょう。
応募は何度もできるものの、その年の定員に達すると申請はできなくなります。特に、30歳でラストチャンスの人は、より慎重に準備を進めましょう。
カナダの別のビザを取得する
カナダのワーホリの抽選に落ちたら、観光ビザや学生ビザなど別のビザの取得を検討する方法もあります。
旅行がメインの場合は、観光ビザを利用して最長6か月間までカナダに滞在したり、勉強がメインの場合は、学生ビザで語学学校や大学のコースを受講したり。さらに、学生ビザでは制限内でアルバイトをすることもできます。
また、年齢が30歳に達していない場合は、翌年のワーホリへの応募に向けて英語や仕事のスキルを身につける期間にするのもひとつの手段です。場合によっては就労ビザの取得を目指せる可能性もあるため、目的に応じて最適な選択肢を見つけましょう。
別の国へワーホリに行く
カナダ以外の国でのワーホリを検討するのもひとつの手段です。例えば、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスなど、現在30の国々がワーホリ制度を提供しています。
それぞれの国により異なる魅力や特徴があり、異文化体験を通じて新しい視点を得ることが可能です。応募条件やビザ申請のプロセスは国によって異なるため、事前によく調べてご自分に合った国を選びましょう。
また、年齢の条件を満たしていれば、別の国へワーホリに行った後にカナダのワーホリに再挑戦することもできます。
【番外編】カナダのワーホリで年齢制限が35歳までのビザがある!
カナダのセカンドワーホリとも呼ばれる「ROワーホリ」は、カナダ政府が認定する「Recognized Organizaion(RO)」を通じて参加できる特別なプログラムです。このビザは35歳まで応募可能で、2回目のワーホリはもちろん、初めてワーホリに挑戦する人も応募できます。
ただし、ROワーホリは通常のワーホリに比べて参加枠が限られているため、倍率が高くなることは避けられません。抽選制の通常のワーホリと異なり、ROワーホリは先着順で申請が進むため、申請開始時期を事前に把握し、必要な書類を早めに準備しておきましょう。
申請方法には、留学エージェント経由や語学学校経由、RO認定団体への直接申請があります。それぞれサポートの有無や条件、費用などが異なるため、ご自分に合った方法で計画的に進めましょう。
通常のワーホリ | ROワーホリ | |
---|---|---|
参加枠 | 6,500名 | ごく少数 |
年齢 | 18歳~30歳 | 18歳~35歳 |
申請開始時期 | 例年12月頃 | 例年1月頃 |
参加可能回数 | 一生に1回のみ | 2回 |
滞在可能期間 | 1年間 | 1年間 |
仕事 | 自由に選択可能 | 自由に選択可能 |