格安留学と言えば真っ先にでてくるのが、フィリピン・セブ島留学ですが、実際に1ヶ月留学をした場合、いくらくらい費用がかかるのでしょうか。
また、1ヶ月という短い期間で英語力を上げる費用対効果が高い方法はあるのでしょうか。
本記事ではセブ島留学の1ヶ月の費用、費用を抑えるコツ、1ヶ月で費用対効果を上げる方法について詳しくお伝えします。
1ヶ月のセブ島留学にかかる費用のモデルケース
結論からお伝えすると、1ヶ月のセブ島留学にかかる費用は総額で30〜50万円程度が相場です。
留学費用の項目 | 費用の相場 |
---|---|
入学金・学費・食費(3食) 滞在費(2~4人部屋) |
約20~32万 |
航空券代 | 約4~10万 |
保険代 | 約2万 |
現地支払い費用 | 約5~6万 |
セブ島留学1ヶ月の総額 | 約30~50万 |
※現地のお小遣いは含まれていません。
コロナの影響がなく留学が可能になった2022年以降、世界的に物価が上がってきており、フィリピン留学も以前より相場は上がっています。
しかし、本記事後半では留学費用を抑えるコツも解説します。
削れるところは削り、できるだけ費用を抑えて1ヶ月のセブ島留学を実現しましょう。
1ヶ月のセブ島留学にかかる費用の項目
費用を抑えるコツをつかむために、まずはセブ島留学でかかってくる費用の項目について理解する必要があります。
学費・食費・滞在費
欧米圏の留学との大きな違いが、学費・食費・滞在費がセットになっていることで、ほとんどの場合は食事も1日3食が含まれています。
また、セブ島留学では最大6人部屋まで選択できる学校もあり、レッスン数やコースにより費用が細かく分かれています。
航空券代
フィリピンの航空券代は欧米圏の半額以下が相場です。
航空券は片道ではなく必ず往復航空券を購入ください。片道航空券の場合、移民を疑われ入国審査で引っかかる可能性があり、往復航空券の購入は必須です。
保険代
海外では日本の保険は効きません。無保険の場合、大きな事故に遭ったり病気になったりした場合は全額自己負担になります。
フィリピンの医療費は日本より若干安いですが、それでも大病や事故などで1〜2ヶ月入院した場合は300〜400万円かかります。
参照:オンライン診療Medifellow-フィリピンの医療費は?フィリピン医療事情まとめ
留学に行くのであれば保険加入は必須と思った方が良いでしょう。
現地支払い費用
フィリピン留学で最も分かりづらいのが現地支払い費用です。支払う項目としては、SSP、SSP-I Card(もしくはSSP E-Card)、光熱費、寮デポジット、テキスト代、到着時の空港送迎費とかなり細かいです。
結論としては、1ヶ月のセブ島留学の場合、現地支払い費用として5〜6万円を持参し、到着後に学校へ支払えばすべての手続きをしてくれますが、何にいくら支払うのかは理解しておいて損はありません。
以下、現地支払い費用の項目と概算費用になります。
項目 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
SSP (Special Study Permit) |
6,500ペソ | 就学許可証 |
SSP I-Card (SSP E-Card) |
3,500~4,000ペソ | 就学許可証に付属する外国人登録証 |
教材費 | 約1,000ペソ~ | 学校・コースにより異なる |
寮補償金 (デポジット) |
約1,000~4,000ペソ | 学校退去時に破損等なければ全額返金される |
光熱費 | 約2,000~3,000ペソ | 複数部屋の方が安く設定されていることが多い |
管理費 | 0~2,000ペソ | 光熱費が含まれる場合もある |
空港送迎費 (到着時) |
約1,000~2,000ペソ | 帰国時送迎は現地で追加可能 |
合計 | 約15,000~22,500ペソ (約40,000~61,000円) |
1ペソ=2.7円で計算 (2025年1月TTSレート) |
留学期間が8週以上の場合、上記に加えビザ延長費、ACR I-Cardの支払いも必要になります。
費用を抑える6つのコツ
コツ①:航空券代
航空券代は購入時期・渡航時期・購入方法で金額が変わってきます。
以下、航空券代を抑えるコツを3つのポイントに絞ってお伝えします。
【購入時期】渡航の3〜4ヶ月前がおすすめ
航空券代は出発時期が近づけば近づくほど、空席状況を反映して高くなっていく傾向にあります。そのため、購入を先延ばしにしていると金額が上がります。
航空券は1年前から購入できますが、あまりにも早く購入しすぎて予定が変わってしまうのも不安があります。
もし予定が確実に分かるのであれば、購入時期のおすすめは3〜4ヶ月前くらいのタイミングです。1年前と4ヶ月前は金額が変わらないことがほとんどです。
3ヶ月を切ったら確実に高くなるというわけではありませんが、3〜4ヶ月前であれば空席に余裕がある可能性が高く、安く購入するにはベストなタイミングと言えます。
【渡航時期】繁忙期を避ける
日本からの渡航者が増える繁忙期は航空券代が高くなる傾向があります。
主な繁忙期:ゴールデンウィーク・お盆休み・夏休み(7~8月)・春休み(2~3月)・クリスマス~年末年始(12月20日頃~1月上旬)
日程の調整ができるのであれば、上記の繁忙期は避けた方が良いです。繁忙期でないと渡航が難しい場合は、航空券の購入をできるだけ早めにすることをおすすめします。
【購入方法】インターネットから購入する
航空券はHISや西鉄旅行などの旅行代理店から購入する方法とネットで購入する方法があります。ネットは間に人件費が入らないため、代理店で購入するよりもかなり安く購入できます。
安い航空券購入におすすめなのがスカイスキャナーというサイトです。
大変見やすいサイトなので、初めてネットで航空券を購入する人でも簡単に購入できます。
しかし、何らかのトラブルがあった際にサポートセンターになかなかつながらなかったり、対応するスタッフの日本語が片言だったり、日本の旅行代理店レベルの対応は求められません。
そのため、分からないことはなんでも電話で相談したい、安心感を求めたいという人はネット購入は不向きですので、自分に合う購入方法を選んでください。
コツ②:保険代
無保険の場合、大きな事故に遭ったり病気になったりした場合は全額自己負担になり、莫大な費用がかかる可能性があります。
しかし、1ヶ月15,000〜20,000円程度の保険代はバカになりません。
そこで検討していただきたいのがクレジットカードに付帯されている保険です。
クレジットカードによりますが、海外での事故・病気の際に保険対応してくれて、しかも保険料は無料です。
しかし、補償の金額設定が低いことが多く、大きな事故に遭った場合は補償限度額を超えた分は自己負担になるリスクもあります。クレジットカード付帯保険を検討する場合は、補償内容をよく理解したうえで使用するようにしましょう。
参照:AIG損保-クレジットカードに付帯されている海外旅行保険との違い
コツ③:学校の費用
フィリピン・セブ島には様々な学校がありますが、学校によって同じレッスン数でも金額は異なります。
施設の違いや学校の方針などにより設定金額は異なるのですが、同じくらいのクオリティの学校を比較した際に簡単に費用を抑える方法があります。
それは、「日本円」設定の学校を選ぶことです。
フィリピンの学校のほとんどは「US$」設定ですが、昨今の円安基調で、US$を日本円に換算した際に金額は高くなります。しかし、「日本円」設定の学校であれば、どれだけ円安になってもその影響を受けることなく、比較的安くなる傾向があります。
「US$」設定でもキャンペーンなどで安くなっている場合もありますが、一般的には「日本円」設定の学校の方が安めなので、学校を選ぶ際に意識してみてください。
コツ④:複数部屋を選ぶ
フィリピン・セブ島留学で費用を抑えるコツは複数部屋を選ぶことです。
1人部屋の方が落ち着くという人も多いかもしれませんが、1人部屋と複数部屋だと金額に大きな差がつきます。
例えば格安校で有名な3Dアカデミーの料金を例にとると、4週間の留学で1人部屋と6人部屋では10万円以上の差額が生じます。
慣れてしまえば大人数での生活も楽しいものです。最大10万円以上の差額が生じますので、ここは費用を浮かせたいポイントのひとつになります。
コツ⑤:安めのコースも検討してみる
学校の授業料はコースによっても金額が異なり、レッスン数自体が多かったり、マンツーマンレッスンの比重が多いと金額が高くなります。
3Dアカデミーを例にお話すると、週25時間(+無料オプショナルクラス10時間)のミニESLコースとすべてのレッスンがマンツーマンの8 Man to manコースでは、4週間で7万円近く差があります。
参照:3Dアカデミー費用
もちろん7万円の差があっても自分の希望にぴったりなコースであれば、そのコースを選ぶべきです。しかし、コースの詳細を知ることで費用を抑えることができる場合もあります。
例えば、以下のケースです。
【3Dアカデミー:4週6人部屋の費用】※入学金¥15,000は含まれていません。
- ESLコース:週35時間(+無料オプショナルクラス10時間)→¥151,600
- ミニESLコース:週25時間(+無料オプショナルクラス10時間)→¥142,000
- インテンシブESLコース:週40時間(+無料オプショナル5時間)→¥171,000
- プラチナESLコース:週45時間→¥190,400
もしあなたが無料のオプショナルクラスにしっかり参加できるのであれば、ESLコース(週35時間+オプション10時間)とプラチナESLコース(週45時間)はレッスン時間だけで言えば同じ週45時間です。
同じ週45時間でESLとプラチナESLは4万円近くの差額がでます。
もちろん強制的に授業に参加できた方が良いという人もいるかもしれませんが、自分次第で4万円を浮かせられるのは結構大きな差額になりますので、コースの内容もしっかり比較すると良いでしょう。
コツ⑥:キャンペーンのチェック
フィリピン・セブ島は留学生が多いため、期間限定のキャンペーンを出してくれる学校が少なくありません。こういったキャンペーン情報にアンテナを張ることで、大幅に留学費用を抑えることができる場合があります。
留学エージェント独自のキャンペーンを行っている場合もありますので、直接エージェントにも確認してみましょう。
1ヶ月のセブ島留学で費用対効果を得るには「量」!
本当に英語力を短期間で伸ばしたいのであれば、シンプルに「量」=レッスン数を増やすことが一番の近道です。
英語を話せるようになるまでの勉強時間は2,000〜3,000時間と言われていますが、私たち日本人が小学校の4年間、中学校3年間、高等学校の3年間を合わせると、10年で英語の授業時間は約1,000時間にしかなりません。
参照:Diamond Online-英語がペラペラになるまでに要する学習時間は?
しかし、フィリピン・セブ島留学では最長週50時間程度勉強できる学校があり、4週間で200時間(=学生時代の英語学習の2年分)を勉強することも可能です。
費用対効果が高い学校としておすすめなのはSMEAGという学校で、朝6:40〜夜20:35まで、とにかく朝から晩まで英語漬けです。1コマあたりの費用もお安いため、短期集中で英語力を伸ばしたい人におすすめです。
参照:SMEAG-費用と授業時間
まとめ
セブ島留学1ヶ月の費用、そして費用を抑えるコツについてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。
昨今の物価高騰は留学費用にも影響がありますが、ポイントをつかめば1ヶ月で10数万円程度の費用を抑えることは十分可能です。
費用を抑えるコツは以下の6つです。
- ☑航空券代 →購入時期・渡航時期・購入方法
- ☑保険代 →クレカ保険も検討
- ☑学校の費用→日本円設定の学校確認
- ☑部屋 →複数部屋を検討
- ☑コース →安めのコースないか確認
- ☑キャンペーン →エージェントに確認
上記すべてチェックして、最大限費用を抑えられるフィリピン・セブ島留学をぜひ実現しましょう。