カナダでのホームステイで注意すべき大切な点は、ホストファミリーは必ずしも白人家庭ではないという点です。「カナダは移民の国である」ことを理解しておくことが必要です。
カナダは歴史的に多くの移民によって築かれた国であり、現在でもアジア系、南米系、アフリカ系など、さまざまなバックグラウンドを持つ人々がカナダ人として生活しています。そのため、ホストファミリーも必ずしも「白人の家庭」ではなく、多文化的な家庭であることが一般的です。
カナダで留学カウンセラーをしていた際によく受けた質問が「なぜホストファミリーが移民なのですか?」というものでした。発音に訛りがあったり、食事がその家庭のルーツに基づいた料理だったりして、「想像していたカナダらしさ」と違うと感じる学生もいました。しかし、そうした家庭もカナダ社会の一部であり、立派なカナダ人です。むしろ、それこそが多文化国家カナダの特徴であり、貴重な体験と捉えるべきです。
また、日本のように「察してくれるだろう」という文化は通用しにくいため、分からないことや要望があればきちんと伝える姿勢が求められます。
ホームステイは語学だけでなくカナダの多文化を肌で学べる貴重な機会です。相手を尊重することが、充実した滞在につながります。