マルタ留学中でもヨーロッパ各国を周遊することは可能です。マルタはEU加盟国でシェンゲン協定に加入しているため、イタリア、フランス、ドイツ、スペインなどシェンゲン圏内の国々へは短期滞在であれば厳格な入国審査を行わずに国境を移動できます。
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シェンゲン協定は一見便利に思えるのですが、シェンゲン協定の「180日間で最大90日まで(90日/180日ルール)」をしっかり理解しておかないと、計画したヨーロッパ旅行ができなくなる可能性があります。
シェンゲン協定の90日/180日ルール
シェンゲン協定加盟国間の滞在には「180日間で最大90日まで」というルールがあります。一度出国しても滞在日数はリセットされず、180日経過しない限り最大90日までしか滞在できません。
例①:2026年1月10日(土)〜2026年4月4日(土)まで12週間のマルタ留学を計画。
その前に2026年1日1日〜10日迄、イタリア旅行を10日間して、そのままマルタにビザなしで入国予定ですが大丈夫ですよね?
答え:シェンゲン協定加盟国で直近180日の間で90日を超えるため、NGです。
マルタ留学前にイタリアを10日間旅行した場合、その10日間もシェンゲン圏内の滞在日数としてカウントされるため、マルタで滞在できるのは残り80日となります。学生ビザやワーホリビザを日本で取得してからであればOKです。
留学後に旅行する場合も同様で、留学期間を差し引いた日数しか旅行できません。
例②:2026年1月10日(土)〜2027年1月9日(土)まで約1年間のマルタ留学を計画。
マルタ留学が終わった後にそのままイタリア旅行をする予定ですが大丈夫ですよね?
答え:シェンゲン協定加盟国で直近180日の間で90日を超えるため、NGです。
マルタ長期留学後すぐにイタリア旅行に行きたくても、直近180日中90日以上をシェンゲン加盟国のマルタで過ごしているため、イタリア旅行はできません。
マルタで1年間(約365日)留学した場合、その期間すべてがシェンゲン滞在日数にカウントされます。したがって、留学後すぐに他のシェンゲン加盟国を旅行することはできず、90日/180日ルールを満たすまで追加滞在は制限されます。旅行可能になるのは、180日前までの滞在日数が減り、残り日数が90日未満になった時点です。
せっかくの旅行の計画が「滞在日数オーバー」で叶わなくなることを防ぐため、留学前後の旅行日数も含めて計画を立てることが大切です。最大限滞在日数を活用したい場合は、マルタ滞在の最初の3ヶ月(90日)で週末などの短期間を使った旅行もおすすめです。
