「海外で働くって、どんな感じだろう?」「日本では得られない経験を通じて、キャリアの幅を広げたい!」そんな思いを現実にできるのが、海外インターンシップです。
海外インターンシップとは、海外の企業や団体で実務経験を積むプログラムのこと。語学力だけでなく、実践的なスキルや国際感覚も同時に身につけられる「働く」留学スタイルです。現地企業での就業体験は、就活や転職を考える人にとって大きな強みになります。
本記事では、海外インターンシップの基礎知識として、人気の国や職種、参加するタイミングのほか、メリット・デメリットについてもわかりやすく紹介しています。語学留学だけでは得られないリアルな「社会経験」を体験してみませんか?
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インターン×留学で実現!海外インターンシップの6つの基礎知識
海外インターンシップは、語学留学だけでは得られない「実務経験」を積めるチャンスです。就職活動でも大きなアピールポイントになります。ここでは、基本情報として知っておくべき6つのポイントを見ていきましょう。
1. 海外インターンシップができる国【エリア別】
海外インターンシップは、世界各国で実施されています。特に以下の国が人気ですが、ご自分の目的や希望に合わせて渡航先を選びましょう。
- 北米(アメリカ・カナダなど)
- 特にアメリカでは、語学力、実務スキルともにハイレベルを求められる場合が多いです。
- ヨーロッパ(イギリス・アイルランド・フランス・ドイツなど)
- アートやファッションなど芸術系のほか、金融、技術系など専門的な業界での経験が可能です。
- オセアニア(オーストラリア、ニュージーランドなど)
- ワーキングホリデー制度との相性がよく、「語学学習+実務経験」がしやすいです。
- アジア(シンガポール・フィリピン・ベトナム・カンボジアなど)
- コストを抑えつつ、経済成長が著しい地域で経験が積めます。
2.海外インターンシップを見つける方法
海外インターンシップの情報を見つけるには、主に以下3つの方法があります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、ご自分に合った目的や条件に合わせて選びましょう。
- エージェントを利用する
- 手数料は必要ですが、サポート体制が充実しており、海外留学が初めての人におすすめです。
- 海外の企業を自分でインターネットで調べて応募する
- 英語力やリサーチ力が求められますが、自由度が高く費用も抑えられます。
- 大学や語学学校を通じて応募する
- 応募人数によっては学内選考がありますが、学校の提携先という安心感があります。
3.海外インターンシップで人気の業種・職種一覧
海外インターンシップでは、以下のようなさまざまな職種を経験できます。ご自分の将来の進路や興味に沿った分野を選ぶことで、より実りのある経験ができるでしょう。その職種がご自分のキャリアにどうつながるか、想像してみることが重要です。
- 航空/観光
- グランドスタッフ、ホテルのフロントスタッフ、ツアーコンダクターなど
- ホスピタリティ
- ホテルスタッフ、レストランスタッフ、イベントスタッフなど
- IT
- エンジニア、プログラマー、WEBデザイナーなど
- 広告
- マーケティング、WEB制作、SNS運用など
- ファッション
- デザイナー、バイヤー、セールスアシスタントなど
4.海外インターンシップの種類|語学学校との組み合わせも!
海外インターンシップの種類や内容はさまざまです。期間や報酬、語学との組み合わせなど、ご自分に合ったスタイルを選ぶことでより有意義な時間となるでしょう。選べる種類は語学力や実務スキルによっても大きく変わるため、選択肢を増やせるよう準備が大切です。
- 短期/長期インターンシップ
- 短期は2週間〜3カ月間、長期は3カ月間〜1年間以上が目安の期間です。長期の方が、本格的なスキルを習得できる可能性が高まります。
- 有給/無給インターンシップ
- 無給であることがほとんど。有給の場合、ハイレベルな実務スキルが求められる場合が多いです。
- 語学学校+インターンシップ
- 語学力を伸ばしながら、インターンシップにも参加できる人気のスタイルです。高い語学力を必要としない職種もあるため、語学力に自信のない人でも挑戦しやすいでしょう。
- ボランティア
- 幼児教育や老人ホームでの介護補助、環境の保護活動など、主に社会貢献活動に関われます。
5.海外インターンシップで求められる英語力
英語力は、希望する国や職種、企業によって求められるレベルが異なります。必ずしも高いレベルである必要はありませんが、経験したい仕事に必要な最低限の英会話力は備えておきましょう。
目安として、最低限、日常会話レベルの英語力(TOEIC600点以上)が求められるケースが多く、職種によってはビジネス英語レベル(TOEIC800点以上)が必要な場合もあります。英語力不足で選択肢が減ることがないよう、事前に語学学校やオンライン英会話などを利用して準備を進めておくと安心です。
6.海外インターンシップに参加するタイミング
海外インターンシップの参加に適する時期は、学生か社会人かで適切なタイミングが異なります。プログラムによっては、応募可能な学年や年齢が定められている場合があるため、興味のあるプログラムがある場合は応募資格を事前に確認しておきましょう。
- 大学生の場合
- 短期なら、夏休みや春休みの時期。3カ月以上の長期なら、休学して大学2年生のうちに参加し、就職活動前に経験を積むのが理想的です。
- 社会人の場合
- 将来的に目指したいキャリアや、企業が求める年齢制限や必要スキルの取得状況に合わせて、計画的に参加の時期を決めましょう。また、休職するか退職するかの判断も必要です。
海外インターンシップで “働く留学” を!メリット・デメリットを解説
海外インターンシップは、語学力だけでなく、実践的なスキルや国際感覚も身につけられる「働く」留学スタイルです。ここでは、実際に海外で働くことで得られる5つのメリットと、知っておくべき2つのデメリットを紹介します。
メリット①就職・転職活動で大きな武器になる
海外インターンシップで得た実践経験や語学力、異文化への対応力は、就職・転職活動の際に大きな武器となります。現地の企業で実際に働いた経験は、日本国内でのアルバイトとは一線を画すアピールポイントです。
特に、グローバル展開を目指す企業や外資系企業では高く評価されやすく、面接でも他の候補者との差別化が図れるでしょう。自己PRや志望動機にも説得力が増し、自信を持ってアピールできる点が大きな魅力です。
メリット②異文化への理解や、グローバルな視点を養える
海外の職場では、日本と異なる価値観や仕事の進め方に日常的に触れるため、柔軟な思考力と異文化への理解が自然と身につきます。「時間に対する考え方」「仕事と私生活のバランス」「仕事のスピード感」など、当たり前と思っていた常識が通じない経験に、戸惑う場面も少なくありません。
しかし、こうした経験は、物事を多角的に捉える「グローバルな視点」を育むうえで非常に有効です。国際的な舞台でも通用する力が磨かれ、帰国後も、広い視野を持つ人材として高く評価されることが期待できるでしょう。
メリット③国際的な人脈を築ける
海外インターンシップを通じて、現地のスタッフや他国のインターンシップ生など、多様な人々と関係を築くことができます。言語や文化の壁を超えたつながりは、将来的に貴重なビジネスチャンスを生む可能性も否定できません。
インターンシップ終了後も連絡を取り続けることで、再び共に働くチャンスや、仕事の紹介を受けることも。こうした国際的なネットワークは、グローバル社会で活躍するうえで大きな財産になるでしょう。
メリット④主体性やコミュニケーション能力が鍛えられる
海外の職場では、上司からの指示を待つのではなく、自ら行動する「主体性」が強く求められます。仕事を自分で見つけたり、課題を発見して改善に取り組んだりと、積極的に自分から動く姿勢が必要です。また、周囲と積極的に意見を交わしながらコミュニケーションを図る力も欠かせません。
こうした日々の経験を通じて、異文化の中でも臆せず行動できる自信と、相手に伝える力が自然と鍛えられます。自立心も高まり、人としても大きく成長できるでしょう。身につけたスキルは、将来どの職場でもきっと役立つはずです。
メリット⑤実践的なビジネス英語が身につく
海外インターンシップでは、会議・メール・電話など、実際のビジネスシーンで使われる英語に毎日触れる機会があります。教科書では学べない「生きた英語表現」に触れられるため、実践的な語学力を自然に身につけられるのが大きな魅力です。
さらに、業種によっては専門用語にも触れられるため、職種に直結した語学力も養えます。英語で仕事をこなす自信がつけば、キャリアの選択肢も一気に広がるでしょう。
デメリット①大学や仕事を一定期間休む必要がある
海外インターンシップに参加するには、大学生であれば休学、社会人なら休職や退職が必要になる場合があります。特に長期のインターンシップでは、学業やキャリアに与える影響も考慮する必要があるでしょう。そのため、参加前に復学や復職後のプランをしっかり立てておくことが重要です。
しかし、海外インターンシップへの参加は、就活や転職、社内でのキャリアアップに役立つことが期待できるため、目的を明確にして挑めば、海外で得た経験を帰国後にプラスに転換できるでしょう。
デメリット②英語の勉強時間を確保しにくい
海外インターンシップ中は、慣れない環境での仕事や生活に追われ、英語の勉強にあてる時間が思ったほど取れない場合もあります。また、業務中のビジネス英語は使えても、日常会話の語彙や表現があまり伸びないと感じることも。
語学力をしっかり高めたいなら、渡航前にしっかり基礎を固めたり、語学学校との組み合わせを検討したりと、自主的な対策が必要です。渡航前・渡航後の自己管理力が、成果を左右するポイントになるでしょう。
「インターンシップ×留学」で自分の未来を切り開こう!
海外インターンシップは、語学力に加えて実務スキルや異文化への対応力も磨ける、将来のキャリアを切り開くうえで注目の留学スタイルです。就職や転職の強力なアピール材料になるのはもちろん、国際的な人脈や視野の広がり、さらには主体性や実践的な英語力など、得られるものは計り知れません。
ただし、休学や休職・退職といった選択が必要になるケースもあるため、目的を明確にして計画的に挑戦しましょう。この記事を通じて、ご自分に合ったインターンシップの形を見つけ、「世界で働く」という新たな選択肢に一歩踏み出すきっかけにしてみてください。