短期間、低予算で一気に英語力を伸ばせるという特徴から、昨今留学先としてメジャーになっている国がフィリピンです。
そのフィリピンで政治、経済、文化の中心と言われるのがフィリピンの首都マニラですが、果たしてマニラ留学はどの様なメリット・デメリットがあり、マニラに留学することでどの様な効果があるのでしょうか。
今回はマニラ留学のメリット・デメリットや効果、そして具体的な費用やおすすめの学校について徹底分析した内容をお伝えします。
マニラってどんなところ?
フィリピンの首都マニラはフィリピン最大の島・ルソン島にあります。正式名称はメトロマニラで、マニラ市を中心に17の行政地域が集合したフィリピン行政の中心都市です。
人口は約1,200万人と東京を上回り、多くの観光スポットや大規模ショッピングモールもあるフィリピン最大の都市になります。
16世紀末からスペイン領、その後アメリカ領になり、フィリピンを代表する港湾都市として東洋交易の拠点となり発展した歴史があります。スペイン植民地時代の建築物とモダンな超高層ビルが混在した歴史と現代が融合した独特の雰囲気から「東洋の真珠」とも呼ばれています。
また、日本の主要都市から直行便も出ており、東京から5時間弱で到着します。気候も年間を通して25℃〜29℃程度と温暖で過ごしやすいです。
マニラ留学の7つのメリット
マニラ留学の7つのメリットについてお伝えします。
メリット①:留学だけでなく観光も楽しめる
フィリピン最大の都市マニラには観光スポットが点在し、留学だけでなく観光を楽しむことができます。歴史を感じる城壁都市イントラムロスやフィリピン最古の教会サン・オーガスティン教会のほか、フィリピンでも有数の公園、美術館、博物館など多くの見どころがあります。
メリット②:インフラが整っている
フィリピンは先進国と比較するとまだインフラが整っているとは言い難く、シャワーの水圧の弱さやWi-Fiのつながりにくさにストレスを感じることがあります。
しかし、フィリピン経済成長の中心である首都マニラは日々インフラが整備されており、水道やネット環境でストレスを感じることなく生活することができます。
また、マニラでは2019年にはフィリピン初の地下鉄運行に向けた建設工事がスタートし、フィリピン唯一の電車運航があります。複数路線もあるためマニラ内の移動も便利です。
メリット③:日本各地から直行便があり、アクセスが良い
マニラは東京、大阪、福岡から直行便があり、大変アクセスが良く、各都市から5時間弱で到着します。また、航空券代は欧米圏と比較すると半額から3分の1程度と非常に安く購入できます。
メリット④:フィリピン各都市へ移動しやすい
マニラはフィリピンのハブとして各都市へ容易にアクセスができます。そのため、マニラを生活の拠点としてセブやバギオなど様々な都市へ旅行することが可能です。
メリット⑤:フィリピンの活気、成長を肌で感じることができる
フィリピンの政治・経済の中心であるマニラでの留学生活は、建設される新しいオフィスや店舗、活気のある街並みから、日々変化していくフィリピンの成長を肌で感じることができます。
メリット⑥:都会の便利さを満喫でき、日本食も入手しやすい
フィリピンの最大都市ということもあり、どこへ行くにもアクセスが良く、ショッピングモールなどでの買い物や生活必需品が入手しやすく、都会の便利さを享受することができます。
また、日本食が恋しくなったら日本食レストランもたくさんあり、自炊に使える食材もアジアンマーケットで気軽に購入できます。
メリット⑦:インターンのチャンスがある
成長著しいフィリピンの首都マニラは日本企業を含む多くの外資系企業が進出しています。そのため、英語を勉強するだけでなく、現地での企業インターンをするチャンスもつかみやすいです。
特に日本企業は日本人が入りやすく、インターンをきっかけに帰国後就職のコネクションになることがありますので、チャンスがあればぜひ積極的にチャレンジしてみてください。
マニラ留学の4つのデメリット
次にマニラ留学の4つのデメリットについてお伝えします。
デメリット①:物価が高い
フィリピンに限らず日本を含む全世界的に言えることですが、主要都市はそれ以外の都市と比較して物価が高い傾向にあり、首都マニラも例外ではありません。
フィリピンの留学都市として人気のあるセブとマニラを比較した場合、外食で約20%・家賃に関しては約45%セブよりマニラの方が高いという調査結果もあります。
参照:Numbero-Cost of Living Comparison Between Manila and Cebu
しかし、家賃を除いた全体の物価では約6%の違いなので、生活の仕方により費用を抑えることも可能です。
デメリット②:セブと比較すると語学学校の選択肢が少ない
フィリピンで留学生が最も多いのが観光都市セブになり、それに伴い語学学校の数も多くなります。マニラはフィリピンの各都市で学校の数はけして少なくありませんが、セブに比べると3分の1程度の数になりますので、セブと比較した場合の選択肢は少なくなります。
デメリット③:交通渋滞が多い
経済発展著しいマニラでは、交通網の発達以上に車を所有している人の数が急激に増えています。そのため、留学生のメインの交通手段であるバス・ジプニーなどの公共交通機関での移動は交通渋滞に引っかかることも多く、車の約3倍の移動時間がかかることもよくあります。
デメリット④:地域によっては治安に注意が必要
マニラの治安はフィリピンの中でもけして良いとは言えません。
セブと比較したときの現在の犯罪発生・安全性の数値は以下の通りです。
※2025年1月6日リサーチ
【犯罪発生レベル】
マニラ:64.47
セブ島:51.38
【安全性数値】
マニラ:35.53
セブ島:48.64
参照:Numbero-Crime Comparison Between Cebu and Manila
マニラ内では特にサンタクルス、サンパロック、エルミタ地区において軽犯罪が多く、海外全般に言えることですが、危険な地域には近づかない、貴重品から目を離さない、高価なものは持ち歩かないなどの盗難対策は怠らないようにしましょう。
マニラ留学で期待できる効果とは?
マニラ留学で期待できる効果は、「英語だけにとどまらない経験値」を得られることです。
マニラは日本からのアクセスが良く、フィリピン国内の各都市へも容易に移動することができます。また、フィリピンの政治・経済の中心地のため、その力強い成長を肌で感じることができます。
マニラ内の観光はもちろん、フィリピン国内の様々な都市へ移動し、フィリピン全域をめぐることも可能ですので、英語学習にとどまらない経験値を得ることができます。
おすすめの学校と1ヶ月の費用
次にマニラでおすすめの語学学校の特徴と1ヶ月の費用についてお伝えします。
b.E.Camp
HP:https://www.english-bec.com/
facebook:https://www.facebook.com/online.english.bec
instagram:https://www.instagram.com/online.english.bec/
マニラの中心地から車で約1時間、マニラ空港から車で約30分の場所にある、のんびりとした田舎街ラグナにある語学学校です。
韓国資本が多い中、日本資本の学校ならではの安心感がある語学学校です。
b.E.Campの特徴①:初心者特化型のレッスン
b.E.Campは英語初心者向けの独自メソッドを活用し、詰め込み学習ではなくアウトプット重視のレッスンを行っています。
実践的な英語を初心者でも確実に習得できるように、マンツーマン形式でスピーキングを中心に授業を行い、特に日本人が苦手とする発音に重点を置いて、しっかりと学び、矯正していきます。また、日本語が話せる講師によるクラスもあるため、初心者の方でも安心して学べる環境が整っています。
b.E.Campの特徴②:日本人向けの食事サポート
留学中によく挙げられる困りごとの一つに食事がありますが、b.E.Campでは、日本人スタッフが直接調理スタッフに日本の味付けを指導し、日本人好みにアレンジした料理を提供しています。
フィリピン国内で調達が難しい食材や調味料は、必要に応じて日本から輸入しているため、フィリピンにいながらも日本クオリティの食事を楽しむことができます。
b.E.Campの特徴③:費用が抑えられる
フィリピンの語学学校の多くはUS$で計算されますが、b.E.Campは日本資本の学校のため、授業料の設定が日本円になっています。円安基調が強い昨今では、US$より日本円の方が同じ条件で比較した時に費用が抑えられる傾向にあります。
SDA Language Center
HP:http://www.sdauhak.com/index.html
facebook:https://www.facebook.com/sdalcp/
instagram:https://www.instagram.com/sdalc_philippines/
SDA Language Centerはマニラ空港から車で1時間30分ほどのシランという大自然に囲まれた治安の良い街にあります。
生徒数は約150名とマニラでは大規模校になりますが、日本人率は平均10%程度で、寮内には講師も滞在し、英語漬けの留学生活を送ることができます。
SDA Language Centeの特徴①:自然に囲まれた広大なキャンパスとスポーツ施設
ココナッツやコーヒー、バナナなどの農作物が主要産業のエリアにある大自然に囲まれた広大なキャンパスは、ジム、ゴルフ練習場、バスケットボールコートなど様々なスポーツ施設が備わっています。ストレスを感じることがない大自然と多彩なスポーツ施設で運動不足になることなく、快適に勉強することができます。
SDA Language Centeの特徴②:常に講師がいる恵まれた英語環境
SDA Language Centeは講師も学生寮に滞在し、授業後も講師と交流できる英語環境を提供しています。また、日本人率も平均10%程度と低いため、英語環境にも恵まれています。
SDA Language Centeの特徴③:アウトプットを重視したカリキュラム
SDA Language Centeは「話す力」を引き出すことを重視したカリキュラムを組んでおり、レッスンはアウトプットを中心にしています。日常会話で使える英語、個別の発音練習など短期間の留学でも英語会話能力を伸ばすことを目的としています。
PLC
HP:https://www.letran.edu.ph/
facebook:https://www.facebook.com/letran.edu/
instagram:https://www.instagram.com/letranbataan/
PLCはマニラ空港から車で1時間ほどのフィリピンの温泉リゾート地ラグーナにある大学付属の語学学校です。
フィリピンの名門大学出身の教師が多く在籍し、レッスンの質に定評があります。TOEIC、TOEFL、IELTSなど試験対策に強く、大学聴講も可能なため、海外進学を検討している留学生にも人気がある学校です。
PLCの特徴①:大学聴講や進学向けのコースがある
PLCはLetran大学の付属の語学学校で、大学の講義を聴講することができます。一般英語コースの他にも、各種テスト対策コース・親子留学・ジュニア向け進学コースも設けており、大人から子供までそれぞれの目的に向かった勉強をすることができます。
PLCの特徴②:日本人が少ない英語環境
PLCは大学付属という特徴もあり、日本人学生がとても少なく、勉強にしっかり集中できます。日本人は少ないですが、日本人担当のスタッフもおり、困った時には日本語で相談できます。また、学校内にはスタッフも住んでいるので何かあった時も安心です。
PLCの特徴③:温泉地ならではの恵まれた生活環境
PLCがあるラグーナは温泉地ということもあり、学校も生活水にはこだわりがあります。学校内で使用しているお水はすべて温泉水で、さらに学校にあるプールも温泉水を利用しています。また、学校周辺には温泉付きのホテルや宿もあり、週末には温泉巡りを楽しむこともできます。
マニラおすすめ校1ヶ月の費用と特徴比較
マニラおすすめ校の1ヶ月の費用と特徴について表にまとめます。
なお、レッスン条件を完全に揃えるのは難しいため、比較的近いコースで参考費用を算出しております。
学校名 | 特徴 | 1ヶ月の概算費用 |
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b.E.Camp |
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入学金:15,000円 授業料、食費、滞在費:156,000円 計:171,000円 ※基本コース(マンツーマン4コマ・グループ2コマ)2人部屋の場合 |
SDA Language Center |
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入学金:$100 授業料、食費、滞在費:$1,570 計:$1,670(約264,000円) ※インテンシブコース(マンツーマン4コマ・グループ3コマ)2人部屋の場合 |
PLC |
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入学金:$100 授業料、食費、滞在費:$1,450 計:$1,550(約245,000円) ※Healing コース(マンツーマン4コマ・グループ2コマ)2人部屋の場合 |
※US$=158円で計算しております。(2025年1月TTSレート参照)
※上記費用は航空券代・保険代・現地支払い費用(SSP、光熱費など)は含まれていません。
まとめ
マニラはフィリピンの首都、政治・経済の中心として、まさにフィリピンを代表する都市です。
以下の項目に当てはまる人は、ぜひマニラ留学を検討してみてください。
- インフラが整っている便利な環境で学びたい
- フィリピンの活気や成長を肌で感じたい
- 勉強だけでなく観光も楽しみたい
- フィリピン国内いろいろな都市に行ってみたい
- 英語だけにとどまらない経験値を積みたい
マニラはフィリピンでも他都市にはない魅力のある都市のひとつです。フィリピン留学を考える際にはぜひマニラも候補にいれて検討してみましょう。