オーストラリアのメルボルンは、ワーキングホリデーで人気の都市です。世界でも有数の住みやすさを誇り、治安の良さや高い賃金水準、芸術的な街並みなど、多くの魅力があります。
ワーキングホリデー先としてメルボルンを選ぶ理由や、現地での仕事探し、必要な費用などについて詳しく解説します。メルボルンでの充実したワーキングホリデー生活を送るためのヒントが満載ですので、ぜひ参考にしてください。
メルボルンでワーキングホリデーが人気の理由
メルボルンがワーキングホリデー先として人気なのには、いくつかの理由があります。
世界一住みやすい都市に選ばれるほどの治安の良さ
メルボルンは、エコノミスト誌が発表する「世界で最も住みやすい都市」ランキングで、7年連続1位を獲得したこともある安全な都市です。
街中には緑が多く、公共交通機関も整っているため、ストレスなく快適に暮らせます。治安の良さは、特に海外生活が初めての人にとって大きな魅力となるでしょう。
窃盗や車上荒らしなどの犯罪も少なく、女性の一人歩きも比較的安全と言われています。もちろん、夜間の人通りの少ない場所では注意が必要ですが、全体的に見れば非常に治安の良い都市だと言えます。
大都市ならではの賃金の高さ
オーストラリア第2の都市であるメルボルンは、オーストラリア国内では比較的物価が高い都市ですが、その分時給も高めに設定されています。ワーキングホリデービザで働ける職種の多くは、日本よりも高い時給で雇用されるため、しっかり稼ぐことができます。
都市部での仕事探しも比較的しやすく、飲食業や小売業をはじめ、オフィスワークなど様々な選択肢があります。
街並みや美術館などアートが身近
19世紀の建物が残るメルボルンの街並みは、ヨーロッパの雰囲気漂うおしゃれなものです。フリンダース・ストリート駅やクイーン・ビクトリア・マーケットなど、歴史を感じさせる建築物が街のシンボルになっています。
また、メルボルンは芸術の街としても知られ、ストリートアートが街のいたるところで見られるほか、現代アートを扱うギャラリーやビクトリア国立美術館など、アートに触れる機会が豊富にあります。
豊富なアクティビティと周辺の大自然
メルボルンの魅力は都会の顔だけではありません。
世界遺産にも登録された、絶景が続くグレート・オーシャン・ロードをはじめ、野生のコアラが生息するオーテーズ・レンジズ国立公園などメルボルン周辺には大自然を満喫できるスポットが点在しています。
また、サーフィンやハイキング、ワイナリー巡りなど、アクティビティの選択肢も豊富です。
メルボルンでの仕事探しとおすすめの職種
次に、メルボルンでワーキングホリデー中の仕事探しに役立つ情報と、おすすめの職種を紹介します。
仕事探しに役立つ求人サイトなど
オーストラリアの求人サイトを活用することで、日本にいながらメルボルンでの仕事探しができます。「SEEK」や「Indeed」といった大手サイトのほか、ワーキングホリデー向けの求人サイト「バックパッカーズ ジョブボード」などを利用してみましょう。
現地のスーパーなどに貼り出される求人広告や、ワーキングホリデー経験者のフェイスブックグループで情報交換するのも効果的です。日系人材紹介会社に登録するのもおすすめです。
日本食レストランやカフェでの仕事
日本食ブームの影響で、メルボルンには多くの日本食レストランがあります。日本語が活かせるため、英語に自信がない人でも働きやすい職場と言えるでしょう。
また、日本食レストランに比べ、求められる英語力は高くなりますが、カフェでの仕事も人気です。カフェが数多く存在するコーヒー文化が根付くメルボルンならではのおしゃれなカフェも多く、バリスタとしてのスキルを身につけられます。
飲食業は接客を通して現地の人と英語での会話する機会も多く、語学力の向上にもつながるため、おすすめの職種と言えます。
日本食レストランやカフェでの仕事は平日で時給がAU$30〜と比較的高いのも魅力です。土日には時給が上がるお店も多く週末に働くことで効率的にお金を稼ぐことができます。
ファームやリゾートでの仕事の魅力
第一次産業が盛んなオーストラリアでは、ファームでの仕事も選択肢の一つです。メルボルン郊外の大規模農場などで、果物の収穫や野菜の出荷作業などに携われます。
自然の中で体を動かす仕事は、英語の上達とともに精神的な成長も期待できるでしょう。
季節によってはリゾートでの住み込みがあったりファームの用意した寮で住むことができたりする仕事も見つかります。ファームやリゾートでの仕事は何より生活費を節約するにはうってつけの仕事です。
ファームでの仕事は基本的に出来高制で、最低賃金を下回ることもありますが、頑張り次第では1時間あたりAU$30以上稼ぐことも可能です。
リゾートでの仕事は時給AU$25ほどが平均となっています。
専門スキルを活かせる職種
デザイナーや写真家、ウェブ制作、美容師など、専門的なスキルを持つ人は、その経験を活かした仕事に就くことも可能です。
語学力に不安がある場合でも、作品を見せることで採用につながるかもしれません。現地で得た経験は、帰国後のキャリアアップにも役立つはずです。
実際に、美容師やネイリストなどは時給でAU$35以上の求人も多く、スキルを持っていれば比較的高い時給で働くことができます。その分、高い英語力を求められますが必ずいい経験となるでしょう。
メルボルンへのワーキングホリデーの費用
メルボルンでワーキングホリデーを快適に過ごすには、渡航前の準備と現地での生活に必要な費用を把握しておくことが重要です。
渡航前にかかる準備費用
オーストラリアのワーキングホリデービザの申請料はAU$650です。渡航前の語学学校の授業料は、期間や学校によって異なりますが、12週間で約25万円が目安です。
航空券は片道8万円~12万円程度、海外旅行保険は約8万円~10万円が必要となります。その他、パスポート取得費用や留学エージェント費用を使用するとなると、渡航前の準備だけでも約50万円ほどかかると考えておきましょう。
メルボルン滞在中の生活費
メルボルンの物価はシドニー、ブリスベンと同様高めですが、ワーキングホリデーで働きながらであれば、十分にやりくりできるレベルです。
家賃は週約2万〜のシェアハウスが一般的で、光熱費は月約7千円程度です。食費は自炊で週7千円ほど、外食を含めると週1万円~1万5千円が目安です。
一人暮らしをしたい方はメルボルンだとおよそ週AU$550ほどが2024年9月時点においての平均家賃になります。
都市 | 平均価格 |
---|---|
シドニー | AU$720 |
メルボルン | AU$550 |
ブリスベン | AU$590 |
アデレード | AU$495 |
パース | AU$570 |
キャンベラ | AU$550 |
ダーウィン | AU$550 |
ホバート | AU$460 |
出典:Domain「Rental Report - September 2024」
メルボルンでのワーキングホリデーを充実させるには
せっかくのメルボルンワーキングホリデーを思い切り楽しむためのアドバイスを紹介します。
メルボルンのカフェ文化を満喫しよう
メルボルンっ子の生活に欠かせないのが、おしゃれなカフェめぐりです。サウスバンクやフィッツロイなど、カフェが点在するエリアには、個性的な店が軒を連ねています。ラテアートが美しいコーヒーを飲みながら、のんびりと時間を過ごすのがメルボルン流なのです。
おすすめは、現地のカフェガイドを片手に、自分好みの店を探すことです。店主こだわりの豆を使った本格的なコーヒーや、アボカドトーストなどのヘルシーなメニューを楽しむことができます。Wi-Fiが使えるカフェも多いので、仕事や勉強にも最適です。お気に入りの店が見つかれば、通い詰めてみるのもよいでしょう。
街を歩けば、ユニークなコンセプトのカフェにも出会うことができます。例えば、犬連れでも入店できるドッグカフェや、自転車好きが集まるバイシクルカフェなどがあります。メルボルンのカフェ文化を通して、地元の人々のライフスタイルに触れることができるはずです。
ワーホリ中の楽しみの一つとして、カフェめぐりを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ユニークなイベントに参加して交流を深める
メルボルンでは、一年を通して様々なイベントが開催されています。例えば、3月のメルボルン・フード&ワイン・フェスティバルでは、市内各所で料理教室やマーケット、ワインの試飲会などが行われます。世界中から集まるシェフの料理を味わえるのも、この時期ならではの楽しみです。
4月のメルボルン国際コメディ・フェスティバルは、世界三大コメディ・フェスティバルの一つです。3週間に渡って、劇場やライブハウスで、多彩なジャンルのコメディが上演されます。500以上のイベントが開かれ、100万人近くが来場する一大イベントとなっています。
このほかにも、9月にはアート好きに人気のメルボルンフリンジフェスティバル、10月には音楽好きに人気のメルボルンミュージックウィークなど、興味のある分野のイベントに参加してみるのもおすすめです。
こうしたイベントに参加すれば、同じ趣味を持つ仲間を見つけることができるでしょう。世界中からワーホリに来ている人と知り合えば、お互いの文化や言語を教え合ったり、将来の再会を約束したりと、一生の友人になるかもしれません。
ワーホリ生活に彩りを添えるためにも、積極的にイベントに参加してみるのはいかがでしょうか。
週末は大自然あふれるスポットへ小旅行
メルボルンの魅力は、都会にいながら、車ですぐに大自然を満喫できることです。週末は、ぜひ自然あふれるスポットへ足を延ばしてみましょう。
人気のスポットの一つが、メルボルンから南西へ約230kmに位置する「グレート・オーシャン・ロード」です。荒波に削られた断崖絶壁と、大小無数の奇岩が織りなす景色は、まるで絵画のようです。「12使徒」と呼ばれる奇岩群は、特に有名なフォトスポットとなっています。
ペンギンで有名なフィリップ島も、おすすめのスポットです。メルボルンから南東へ約140km、車で約2時間の場所にあります。午後5時頃からは、数百羽のフェアリーペンギンが海から上陸する姿を、間近で観察することができます。可愛らしい姿に癒されること間違いなしです。
こうした場所へ小旅行に出れば、日頃の仕事やストレスを忘れて、思いっきりリフレッシュできるはずです。時にはワーホリ仲間を誘って、レンタカーでドライブに出かけるのもよいでしょう。メルボルンの大自然に触れることで、ワーホリ生活がより充実したものになるはずです。
まとめ
メルボルンは、治安の良さと文化の多様性を兼ね備えた、暮らしやすい都市です。カフェ文化や豊富なイベント、美しい自然など、魅力的な要素が盛りだくさんです。ワーキングホリデーの行き先に選べば、充実した毎日を過ごすことができるはずです。
事前に準備を整え、仕事探しに役立つ情報をしっかりとチェックしておきましょう。語学学校に通いつつ、興味のある業界で働くことで、将来につながるスキルを身につけることができるはずです。プライベートの時間は、思いっきり楽しみを追求してみてください。
忘れられない思い出とかけがえのない経験を胸に、あなたのメルボルンでのワーホリ生活が素晴らしいものになりますように。