慣れない風土や文化、新たな友人や恋人、恩師との忘れられない出会いが待っている海外留学生活。期待感が高まる一方で、不安感におそわれる方も少なくないでしょう。
そんな留学生活の成功を左右する重要な要素のひとつが、留学の持ち物の準備です。
もしもの場合に備えて準備をしておくことで、現地で余計なストレスを抱えずにすみます。
本記事では、留学生活に必要な持ち物をジャンル別にリストでご紹介。加えて、留学経験者の視点から見ると実際は必要ないかもしれない持ち物についても解説します。
自分の基準で必要なアイテムを厳選して、留学生活を成功に導いていきましょう。
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留学生活に必要な持ち物27選!ジャンル別にリストで紹介
留学生活に必要な持ち物をまとめると、以下のリストが紹介できあがります。
- 【貴重品】
- パスポート(コピー1通)
- ビザやESTA
- 米ドルorユーロなどの外貨
- クレジットカード(Visa・Mastercard)
- 航空券(Eチケット控え1通)
- 海外留学保険証
- 入学許可証
- 【電子機器】
- スマホ
- モバイルバッテリー
- パソコン
- 変換プラグ
- 【衣類】※1週間分を想定
- 下着
- 部屋着
- 室内ばき
- 防寒具
- 【日用品】
- 耳栓
- ファイル
- 常備薬
- 折りたたみ傘
- 外出用のバッグ
- 歯ブラシ
- 爪切り&耳かき
- コンタクトレンズorメガネ
- 洗濯バッグ・ロープ
- 【女性用品】
- 生理用品
- スキンケア用品
- カイロ
ここでは、それぞれの項目で必要な理由と使われるシーンをチェックしましょう。
【重要度★★★】貴重品
海外留学を考える際には、何よりもまず貴重品をそろえることが最優先です。さもないと現地での生活はおろか、入国許可が降りないという自体が発生することも考えられます。
- パスポート(コピー1通)
- ビザや電子渡航認証
- 米ドルorユーロなどの外貨
- クレジットカード(Visa・Mastercard)
- 航空券(Eチケット控え1通)
- 海外留学保険証
- 入学関連書類
持ち物をチェックして、留学に最低限必要なものをそろえましょう。
パスポート
海外へ渡航するためには、自分自身のパスポート取得が必須です。
パスポートを所有している方でも有効期間が3〜6ヶ月以上残っていないと入国が認められないケースも多く存在します。渡航先の入国審査の規定をチェックして、必要であれば事前にパスポートを再申請するようにしましょう。
留学だけでなく、海外旅行においてもパスポート残存期間のチェックは忘れずに。
ビザや電子渡航認証
留学する国によっては、ビザ(査証)や電子渡航認証の事前取得が求められるケースもあります。これらの場合では、ビザや電子渡航認証がないと留学先に入国できません。
たとえば、ヨーロッパのEU圏は日本人であれば3ヶ月以内のビザなし滞在が認められています。そのため、3ヶ月以内の留学であればビザ不要、それ以上であれば必要になります。
そのほかにも、日本人に人気の留学先であるカナダやアメリカ、オーストラリアへ渡航する場合には、電子渡航認証の取得が義務付けられており、事前申請が必須です。
米ドルorユーロなどの外貨
海外に入国してからは、日本円ではなく現地通貨、もしくは例外的に米ドルやユーロなどの国際的に信用が担保されている外貨しか使えないのが一般的。そのため、出国前に米ドルやユーロなどの外貨を両替して持っておくのがおすすめです。
外貨を準備しておくことで、よりよいレートで現地通貨に両替できるだけでなく、盗難被害に遭った場合に、日本国大使館にたどり着くための最終手段として活用できます。
クレジットカード
海外留学においては、クレジットカードは必須アイテムだといえます。留学先における支払いに有効活用できます。ただし、日本のカードブランドであるJCBカードはATMやお買い物で使えないケースも多いため、VISAかMastercardを持っていくのが確実でしょう。
また、VISAやMastercardが利用可能と記載されているお店でも、カードによっては弾かれてしまうこともあります。そのため、カードは複数枚もちが基本と考えておきましょう。
航空券
海外へ渡航するためには、片道航空券を購入する必要があります。
念の為に航空券のEチケットのPDFをプリントアウトしておくと、チェックインカウンターでの発券の不具合や預け荷物の紛失時などにも、個人情報の照会に対処できます。
海外留学保険証
海外留学保険に加入している方は、トラブル時に備えて原本・コピーを用意しておきましょう。
また、家族に保険証番号を伝えておくと、自分から連絡できない場合に対応できます。
入学関連書類
渡航時には留学先の入学許可証や学費支払い証明書などを携帯しましょう。入国審査時に本当に就学目的での渡航なのかを審査するために、入学関連書類がチェックされます。
現地の学校の担当者と連絡を取り合って、どんな書類が必要なのか確認しましょう。
【重要度★★★】電化製品
海外留学の持ち物としては、慣れ親しんだ必要最低限の電化製品があると便利です。ただし、あれもこれも持っていくと荷物がかさばってしまって不便に感じるでしょう。
- スマホ
- モバイルバッテリー
- パソコン
- 変換プラグ
- 電子書籍リーダー
留学生活での必需品を見極めることが大切です。
1.スマホ
ふだんから使っているスマホは持っていくべき電化製品の筆頭です。現地に着いてからの留学担当者や寮母、家族友人などとの連絡手段は欠かせません。
ただし、iPhoneの最新機種などを持っていくと、窃盗犯にターゲットにされて盗難被害にあってしまう可能性も高まります。もし余裕があれば、そこまで本体価格が高くない留学用のスマホの購入も検討しておくといいでしょう。
2.モバイルバッテリー
持ち運びやすい小型のモバイルバッテリーも留学の持ち物の必須アイテムです。渡航先までの移動や長時間にわたる学校での授業に対応できます。
おすすめはTシャツの胸ポケットの入るコンパクトで、10000mAh以上のバッテリー容量があるタイプ。持ち運びやすくスマホ2回分も充電できるので長時間の移動でも安心です。
3.パソコン
留学中はパソコンを使って課題に取り組むことも多いです。スマホやタブレットなどを使うよりも作業効率が段違いなので、ノートパソコンを持参するのがおすすめだといえます。
ノートパソコンを購入する予定のない方は、大きめのタブレットにBluetoothキーボードを組み合わせると、タッピングできる簡易的なノートパソコンがコスパよく作れます。
4.変換プラグ
海外では日本のコンセントとは違う形をしていることが多いです。そのため、渡航先のコンセントの形を事前に確認して、それに対応した変換プラグを購入しておきましょう。
おすすめは複数のコンセントタイプに対応したマルチプラグです。留学中に近隣諸国を旅行する際にも、現地で再度プラグを購入することなくそのまま使えることが多いです。
【重要度★★☆】衣類
最低でも1週間分の衣類を準備するのがいいでしょう。現地でも気軽に買えるような衣類であれば購入する必要はありませんが、基本的な衣類はそろえておくのがおすすめです。
- 下着
- 部屋着
- 室内ばき
- 防寒具
パンツやブラジャー、Tシャツなどの下着に、部屋着として着用する半ズボンやジャージ、パーカーなど、室内ばきのスリッパやサンダルなどは持っていくのがおすすめです。
現地でそろえようとすると、日本とはサイズが異なっていたり、好みの衣類がなかったり、日本よりも高額だったりして、到着後に要らぬストレスを抱えてしまうこともあります。
また、寒冷地へと渡航するなら冬用の衣類や防寒具は持っていくことが必須です。それらがないと現地での生活がままなりません。
【重要度★★☆】日用品
日用品の中にも持っていくといい持ち物がいくつかあります。
- 耳栓
- ファイル
- 常備薬
- 外出用のバッグ
- 歯ブラシ
- 爪切り&耳かき
- コンタクトレンズorメガネ
- 洗濯バッグ・ロープ
自分の留学目的・スタイルに合った日用品を選んで持っていきましょう。
1.耳栓
耳栓は移動中や集中して勉強したい時、就寝時などに便利です。Bluetoothイヤホンの遮音機能を使って耳栓代わりに利用するのもいいでしょう。
留学中は寮生活であれホームステイであれ、ルームメイトと生活することを余儀なくされるケースも少なくありません。自分が勉強したい時間に相手が静かにしてくれるとは限らないため、耳栓を使って邪魔な音を遮断するのがおすすめです。
ちなみに、ルームメイトのいびき対策にも使えます。
2.ファイル
留学中には学校や滞在許可関連の書類が必要になります。中には無くすと取り返しのつかない重要書類もあるため、厚めで管理しやすいファイルを持っていくのがおすすめです。
3.常備薬
持病がある方は常備薬、持病がない方でも使い慣れている日本の風邪薬や胃腸薬、下痢止めの錠剤などを持っていくと、慣れない海外の地で体調不良になっても安心です。
ただし、留学先によっては薬の持ち込みが制限されていることもあるのでチェックしましょう。
4.外出用のバッグ
荷物を詰め込むバッグのほかに、日常生活で使いやすいコンパクトなリュックや斜めがけのショルダーバッグなどを持っていくと、留学生活で便利です。
教科書やノートなどを持っていく場合はリュック、手ぶらでお出かけしたい場合はショルダーバックといった形でバッグの種類を使い分けるのがいいでしょう。
5.歯ブラシ
海外の歯ブラシは剛毛で日本人がふだん使う歯ブラシとは使い心地が異なるケースも多いです。使い慣れている歯間ブラシ・歯ブラシを持っていくのがおすすめです。
6.爪切り&耳かき
海外では意外にもしっくりくる爪切りや耳かきがありません。品ぞろえが乏しく、作りが粗雑なことも多いため、使い慣れた爪切り&耳かきを持っていくのが確実です。
7.コンタクトレンズorメガネ
コンタクトレンズやメガネは国によって規格やつくりが異なります。きちんと視力検査して一人ひとりにあったものを作ってくれる日本製のものを持っていくのがベストでしょう。
8.洗濯バッグ・ロープ
留学中には洗濯機がまともに使えないことも珍しくありません。筆者の経験では最長で1週間も洗濯機が使えなかったこともあるくらいです。
そんな時に役立つのが洗濯バッグ。バッグに洗濯物・水・洗剤を入れて外からもみもみするだけで洗濯できる優れものです。
また、寮での生活では洗濯物干しが埋まっていることも少なくありません。洗濯ロープがあれば、いつでもどこでも物干しスペースが作れるため洗濯物干しには困らないでしょう。
【重要度★★☆】女性用品
女性の留学においては、以下のような持ち物は用意しておくことが推奨されます。
- 生理用品
- スキンケア用品
- カイロ
生理用のナプキンのようなデリケートな製品は、肌に触れる素材の品質が重要です。海外製品は、日本製のナプキンとは比べものにならないくらいゴワゴワしているんだとか。慣れれば問題ないという声もありますが、短期・中期の留学なら欠かせないアイテムでしょう。
また、スキンケア用品も同様の理由で持っていくと後悔しません。ただし、韓流ブームで安い韓国コスメが現地で買えるケースも増えているので事前リサーチしてみましょう。
寒い地域・時期に留学する際は、何度も使えるカイロを持っていくのが有効です。コンパクトで温かい日本製のカイロには何度も助けられたという声をよく耳にします。
もしかしたら不要かも?現地でも調達可能な道具
留学生活の持ち物を考えていくうえで、必要ないかもしれないアイテムも存在します。
- 日本食
- 電子辞書
- ドライヤー
- 変圧器
- カメラ
ここでは、自分にとって本当に必要なアイテムかどうかをチェックしましょう。
1.日本食
日本食に関しては、ついお菓子やレトルト食品を多く持っていこうと考えてしまう方が多いです。
しかし、留学先によっては割高でも日本食品が楽しめるケースが増えています。どうしても手に入らなそうな食品を厳選して持っていくようにすると荷物を減らせます。
2.電子辞書
かつては留学生活に欠かせないアイテムであった電子辞書ですが、最近ではアプリやAIツールの台頭で、わざわざ電子辞書を持っていく必要性は限りなく少なくなりました。翻訳アプリやAIツールを使って、新出単語や表現を例文と共に学んでみてはいかがでしょうか。
3.ドライヤー
ドライヤーも現地に置いてある場合がほとんどです。日本製のドライヤーに関しては、海外の電圧に対応していないケースも多いため、こだわりがなければわざわざ持っていく必要はないでしょう。
4.変圧器
日本の電化製品でも海外の電圧に対応しているものも増えているため、大きくて重い変圧器を持っていく必要性は少ないです。
ただし、海外の電圧には非対応でどうしても持っていきたい家電製品がある方は、コンパクトな変圧器を見つけて持っていくようにしましょう。
5.カメラ
留学生活の記録を残すためにカメラを持っていきたい方は多いと思います。しかし、最近ではスマホのカメラでも十分にキレイに写真・動画を撮れることが多く、とくにこだわりのない方はカメラを持っていかなくてもいいでしょう。
湿気の多い環境ではカメラのレンズにカビが発生してしまいます。しかし、そもそもカメラを持っていかなければ、カメラの保存方法について気にする必要もありません。
留学の持ち物を最終チェックして成功させよう
この記事では、留学に必要・不必要な持ち物について筆者の体験談を交えながらご紹介しました。大前提として、留学に持っていける持ち物は限られています。預け荷物としてスーツケースが2〜3個におさまる量の持ち物を、留学スタイルに合わせて厳選しましょう。
留学の持ち物の最終的な選定基準は「現地で調達できるかどうか」「調達できるとしたらコスパはどうか」です。現地で安く調達できるものをあえて日本から留学先まで持参する必要はありません。本当に必要な持ち物を厳選して留学生活を成功させましょう!