ニュージーランドは雄大な自然と温かい人々に恵まれているのが特徴です。実際に非常に人気なワーキングホリデー先となっています。
しかし、ビザの申請手続きが複雑で不安を感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、ニュージーランドワーキングホリデービザの魅力から申請方法、取得後の準備までを徹底的に解説します。
ニュージーランドワーホリのビザと魅力
ニュージーランドのワーキングホリデービザは観光ビザとは異なり、最長12ヶ月間の滞在中に仕事をしながら現地の生活を体験できるのが大きな特徴です。
ワーキングホリデービザとは
ワーキングホリデービザは、一定の条件を満たした18歳以上30歳以下の若者に発給される特別なビザです。日本を含む複数の国との協定に基づき、ニュージーランドで働きながら文化や生活様式を体験する機会を提供することを目的としています。
通常の観光ビザとは異なり、ワーキングホリデービザでは一定期間の就労が認められているため、現地で仕事をしながら滞在費用を賄うことができます。また、語学学校に通って語学力を磨くことも可能です。
ワーキングホリデー制度を利用することで、海外での貴重な経験を積み、視野を広げるチャンスが得られるでしょう。働きながら異文化交流を楽しみ、自己成長を図ることができる点が、この制度の大きな魅力といえます。
ニュージーランドならではのワーホリの魅力
ニュージーランドは、アドベンチャーツーリズムの聖地として世界的に有名です。ワーキングホリデー中でも、壮大な自然の中でバンジージャンプやスカイダイビング、ラフティングなどの絶景アクティビティを思う存分楽しむことができるでしょう。
また、フレンドリーで親切なニュージーランド人との交流も、かけがえのない思い出になるでしょう。現地の人々とふれあいながら、異文化理解を深められる絶好の機会です。
さらに、経済平和研究所によるとニュージーランドの治安の良さは世界でもトップクラスです。安全な環境で、のびのびと充実したワーキングホリデー生活を送ることができるでしょう。
ニュージーランドワーホリビザの主な特徴
ニュージーランドのワーキングホリデービザには、以下のような主な特徴があります。
まず、ビザの有効期間は基本的に最長12ヶ月で、移民局が認めた仕事に3ヶ月以上就労するとで3ヶ月延長することが可能です。この期間内であれば、出入国を繰り返すことも可能です。
また、ビザ取得後の就労については、同一雇用主の下で働く期間に制限がないのも大きな魅力です。自分のペースでじっくりとスキルアップを図れる環境が整っているといえるでしょう。
滞在中の語学学校での就学は、最長6ヶ月間認められています。語学力向上と就労を両立させながら、充実したワーホリ生活を送ることができます。
ニュージーランドワーホリビザの申請条件と必要書類
ワーキングホリデービザに申請するには、応募資格を満たしているか確認することが重要です。また、申請時に必要な書類も事前に準備しておく必要があります。
ニュージーランドワーホリビザの応募資格
ニュージーランドワーホリビザの主な応募資格は以下の通りです。
- 日本国籍を有する18歳以上30歳以下の独身者、もしくは子供を同伴しない既婚者であること
- 申請時点で日本に居住していること
- 過去にニュージーランドでワーキングホリデービザを取得したことがないこと
- 健全な意図を持って入国し、ニュージーランドを離れる意思があること
- 滞在期間中の生活費として4,200ニュージーランドドル以上(およそ40万円ほど)を保有していること
- ニュージーランド滞在中の保険に加入すること
- 心身ともに健康で犯罪歴がないこと
- パスポートの期限が滞在期間+3ヶ月以上残っていること
以上の応募資格を満たしているか、事前にしっかりと確認しておきましょう。
ワーホリビザ申請に必要な書類
ビザ申請の際には、以下のような書類が求められます。
- 有効期間が滞在期間3ヶ月以上あるパスポート
- 健康診断書(胸部X線検査の結果を含む)※必要な場合のみ
- 公的な身分証明書(運転免許証や健康保険証など)
- クレジットカード
必要書類は申請者の状況によって異なる場合があるため、最新の情報をニュージーランド移民局で確認することをおすすめします。
渡航時に用意すべき書類と持ち物
ビザ取得後、ニュージーランドへの渡航時には次のような書類や持ち物を用意しましょう。
- 有効なパスポートとニュージーランドのワーキングホリデービザのコピー
- 往復航空券または帰国航空券
- 滞在中の生活費に相当する資金(4,200ニュージーランドドル以上)
- 海外旅行保険の加入証明書
- 緊急連絡先リスト
- 宿泊先の予約確認書
- その他渡航に必要な物品(常備薬、衣類、パソコンなど)
入国審査の際に、上記の書類や資金を証明できるよう準備しておくことが大切です。
ビザ申請前に確認しておくべきポイント
ワーキングホリデービザの申請前には、次の点について確認が必要です。
- パスポートの有効期限が十分にあるか
- 申請に必要な書類が全て揃っているか
- 必要な資金の計画が立てられているか
- 渡航後の滞在先や就労先に関する情報収集を行ったか
- 現地の生活に適応するための心構えができているか
事前の十分な準備と情報収集が、スムーズなビザ申請につながります。焦らず、計画的に進めていきましょう。
ニュージーランドワーホリビザのオンライン申請方法
ニュージーランドワーキングホリデービザの申請は、ニュージーランド移民局でのみ受け付けています。ここでは、申請の流れを詳しく解説します。
ニュージーランド移民局のウェブサイトでアカウント登録
まずはニュージーランド移民局の公式ウェブサイトにアクセスし、ワーキングホリデービザ専用のアカウントを作成します。
氏名はパスポートの記載内容と一致させる必要があります。
REGISTERボタンを押して登録完了です。その後、登録完了のメールが送られてきます。
ビザの申請
アカウント登録が完了したら、ビザを申請します。
移民局HPにアクセスしてページ下部のLogin箇所に先ほど登録したユーザーネームとパスワードを入力します。
なお、既にログインしている場合は以下のページに自動的に遷移します。
https://onlineservices.immigration.govt.nz/WorkingHoliday/
遷移後、国一覧から[JAPAN]をクリックします。
クリックしてページ遷移後、規約を読み[APPLY NOW]をクリックして申請フォームに移ります。
赤い!マークは必須事項です。
申請フォームには、個人情報、連絡先、渡航計画などを詳細に記入する必要があります。入力内容に間違いがないよう、十分に確認しながら進めてください。
特に、過去の渡航歴や犯罪歴の有無については、正直に回答することが求められます。虚偽の申告が発覚した場合、ビザが発給されない可能性があります。
ビザ申請料は、クレジットカードを使ってオンラインで支払います。料金の支払いが完了した時点で、正式に申請が受理されます。
ビザ審査の流れと所要期間
オンラインでの申請が完了すると、ニュージーランド移民局による審査が開始されます。
審査では、申請内容の確認や必要書類の精査、健康状態や犯罪歴のチェックなどが行われます。場合によっては、追加の書類提出を求められることもあります。
審査の進捗状況は、アカウントページで確認することができます。また、移民局からの連絡はメールで行われるため、定期的にメールをチェックするようにしましょう。
審査には最大23日の時間がかかります。審査の結果、ビザの発給が決定されると、オンラインのアカウントページで通知されます。ビザ許可証のPDFデータをダウンロードし、印刷して保管してください。
ニュージーランドワーホリビザ取得後の準備と手続き
ワーキングホリデービザの取得が決まったら、いよいよ渡航に向けた本格的な準備が始まります。出発前に行うべき手続きを確認し、計画的に進めていきましょう。
ビザ取得後にすべき重要な手続き
ビザ取得後は、まず次のような手続きを優先的に行ってください。
- パスポートとビザのコピーを複数部作成し、家族や友人と共有する
- 航空券の予約と購入
- 海外旅行保険への加入
- 現地での滞在先の手配(ホステル、シェアハウス、ホームステイなど)
- 海外でも使えるキャッシュカード、クレジットカードの準備
- 現金の準備(初期費用として1〜2ヶ月分の生活費)
- 家族や友人への連絡先の共有
- 必要な常備薬や持病の薬の準備
これらの手続きは、出発日の1〜2ヶ月前までには完了させておくことが理想的です。
ニュージーランドでの銀行口座開設と携帯電話契約
ニュージーランドでの生活をスムーズに始めるために、現地の銀行口座開設と携帯電話の契約を検討しましょう。
銀行口座の開設には、パスポートやビザのコピー、住所の証明書類などが必要です。口座開設の際は、事前に必要書類を確認し、揃えておくことが大切です。
携帯電話は、プリペイド式のSIMカードを購入するのが一般的です。空港や携帯電話ショップで手続きを行うことができます。プランの内容を十分に比較し、自分の利用状況に合ったものを選びましょう。
IRD番号の取得とその必要性
ニュージーランドで働くためには、IRDナンバー(税務番号)の取得が不可欠です。
IRDナンバーは、雇用主が従業員の給与から所得税を差し引く際に必要となります。また、銀行口座の開設時にも求められる場合があります。
IRDナンバーの取得は、オンラインまたは窓口で行うことができます。申請には、パスポートのコピーとビザ、ニュージーランドの住所、銀行の残高照明などが必要です。
申請後、通常1〜2週間程度でIRD番号が発行されます。番号が届いたら、雇用主や銀行に提示できるよう大切に保管してください。
滞在中の医療保険加入の重要性と選び方
ニュージーランドの公的医療保険は、ワーキングホリデーで滞在する外国人には適用されません。そのため、民間の海外旅行保険に加入することが強く推奨されています。
医療費は思わぬ高額になることがあるため、十分な補償内容の保険を選ぶことが大切です。保険会社の信頼性や、現地での対応力も重要なポイントです。
補償内容をしっかりと確認し、自分に合った保険を選択し、万が一の事態に備えておくことが、安心して滞在するためのカギとなります。
まとめ
以上、ニュージーランドワーキングホリデービザについて、申請から渡航後の生活に至るまで包括的に解説しました。
ワーキングホリデーは、異国の地で働きながら異文化交流を楽しめる貴重な機会ですが、現地での生活は、予想もしなかった困難に直面することもあるかもしれません。しかし、それを乗り越える過程で得られる学びや成長は、かけがえのない財産になるはずです。
ニュージーランドの壮大な自然と温かい人々に触れながら、自分らしい充実した毎日を過ごしてください。皆さまの素晴らしいワーホリ体験を心よりお祈りしています。