- シニアのフィリピン留学が増える背景とは
- フィリピンがシニアに選ばれる主な理由
- シニアがフィリピン留学するメリット
- シニアがフィリピン留学前に知っておくべき注意点
- シニアにおすすめのフィリピン語学学校初心者・50代〜60代に人気の学校
- フィリピンの地域別に見る特徴と選び方のポイント(セブ島・クラーク・バギオ比較)
- フィリピン・シニア留学の費用と生活イメージ
- フィリピンのシニア留学で失敗しないための準備と心構え
- まとめ
- FAQ
- 留学に年齢制限はありますか?何歳くらいまで参加できますか?
- 50代・60代でもフィリピン留学は可能ですか?
- 留学生の年齢層はどのくらいですか?50歳以上は全体の何割くらいいますか?
- 年齢が高く英語が初級レベルでも授業についていけますか?
- 若い留学生ばかりで浮いてしまうことはありませんか?
- 体調面やメンタル面が不安ですが、シニアでも安心して参加できますか?
- スパルタすぎない学習量の少ないコースはありますか?午後には観光も楽しみたいと思っています。
- 60代で若い方とのグループレッスンに抵抗があります。マンツーマン中心にできますか?
- 1〜2週間などの短期留学でも参加できますか?
- 50代・60代の夫婦での留学は可能ですか?
- ホテル寮や個室など、シニア向けに快適な滞在先は選べますか?
- シニアにおすすめの学校やエリアはありますか?
- 留学の時期や期間は自由に決められますか?
50代、60代、70代のシニアのフィリピン留学が増えています。
筆者は、現在はセブ島に在住し、フィリピンの教育環境や現地生活に精通した留学エージェントとして、シニア層の留学サポートを行っています。
現地で数多くの留学生を見てきた経験をもとに、現地情報、メリット、費用、さらにはシニアに人気の語学学校を紹介します。
シニアのフィリピン留学が増える背景とは

フィリピンは語学学校の数、オンライン英会話講師の数など、今や英語産業のメッカと言える国です。そこでは競争原理が働くため、語学学校のカリキュラムや講師の質は非常に高いものがあります。
さらに環境面でも、「温暖な気候」「日本から近い」、さらには費用面でも欧米豪に比べて割安で留学ができるというメリットがあります。
このような背景から、まずは英語力をアップさせるなら、欧米よりもフィリピンがおすすめという留学生の声が口コミで広がりはじめ、留学エージェントもフィリピン推しの会社が増えているという背景があります。
語学学校もこの流れに乗って、シニア向けの留学プランを打ち出しているところが増えており、シニア留学生が増えている現状があります。フィリピンにはホスピタリティ溢れる英語講師が多く、まさにシニアの英語サポートには最適ということが言えます。
フィリピンがシニアに選ばれる主な理由

費用を抑えて留学できる
フィリピン留学は、授業料・宿泊費・食費込みで1か月あたり26〜46万円ほどです。この金額は欧米留学した場合の費用の約半分です。
フィリピンは人件費・地価が他の国に比べて安く、語学学校の数も多いため競争原理が働きます。そのため他国に比べて語学学校の入学金相場が低いです。また、物価や住居費も安いため、現地滞在費用も安く抑えられます。
シニアの方は、年金や貯蓄を使って留学費用を捻出されるため、できるだけ費用を抑えたいニーズが多いです。フィリピン留学は費用面において現実的な選択肢ということが言えるでしょう。
周りを気にせずマンツーマン授業が受けられる
シニアの中には若い生徒と一緒に授業を受けることに抵抗感を持たれる方もいますが、フィリピンの語学学校の中にはシニア専用のクラスを設けている学校もあります。
そのような専門クラスに入学すれば、若い生徒と同じ教室で授業を受けることはありません。
また、フィリピンの語学学校の授業の多くは基本的に講師と1対1のマンツーマン形式を採用しています。そのため、他の生徒の目を気にすることなく英会話学習に集中することができます。
フレンドリーな講師やスタッフがサポート
フィリピン人はフレンドリーで明るい人が多いです。それは語学学校の講師も同様で、ブロークンな英語でしか会話できなくても、常に笑顔で受け入れてくれる優しさがあります。
また、語学学校のスタッフも留学中に悩み事や困り事があれば親身に対応してくれます。留学中に精神的に行き詰まった時にフィリピン人の明るさに救われたという声もよく聞かれます。
年長者のシニアに対してもリスペクトを持って接してくれますので、気持ちよく留学生活を過ごすことができます。
温暖な過ごしやすい気候
フィリピンは平均気温25〜30度の温暖な気候です。乾季は30度を超える暑い日が続くこともありますが、語学学校や宿舎は冷房が完備されており、快適な環境で授業を受けられます。
雨季は台風の影響などで荒天になることもありますが、日本の梅雨のように1日中雨が降り続くことは少なく、スコールのような大雨が短時間に集中して降るような天候です。
一年を通して日本のような寒暖差は少ないため体調管理がしやすく、寒さが苦手なシニアにとっては過ごしやすい気候と言えるでしょう。
リゾート気分で旅行も楽しめる
フィリピンは太平洋の西にある海洋国家です。国内にはセブ島、ボラカイ、エルニドといったリゾート地があり、学校が休みの日には気軽に訪れてリゾート気分を満喫できます。
また、東南アジア各国も距離的に近く、インドネシア、ベトナム、タイなどには飛行機で3時間前後で行くことができます。留学しながら旅行を楽しむことが可能です。
シニアがフィリピン留学するメリット
プロの英語講師が多い
フィリピンの英語講師の質の高さは有名です。そもそもフィリピンでは英語が「第2言語」として定着しており、ネイティブ並みに英語を話せる人が多いです。
語学学校講師は、そのような高いレベルの英語話者が、さらに教える側としての教育も受けていますので、レベルが高いプロ講師が多いというのが特徴です。
また、フィリピン人は小学生のころから英語で授業を受けるため、「英語を学ぶ生徒の気持ちがわかる講師が多い」という特長もあります。
ネイティブのように感覚で教えるのではなく、文法や発音のつまずきやすいポイントをわかりやすく説明してくれます。シニアで英語にブランクがある方でも、自分に足りない部分を実感しながら学ぶことができるでしょう。
日本から近い・飛行時間が短い
日本からフィリピンまでは直行便で4~5時間ほどの距離です。欧米圏に比べて約1/3程度のフライト時間ですので、肉体的な負担も少なく、シニアにとっては楽な移動距離と言えるでしょう。
航空券も距離に比例して安く、格安航空券ならば片道1.5万円から購入できます。近い・安いというのは欧米留学にはない大きな魅力の一つです。
日本と時差がわずか1時間
日本とフィリピンの時差はわずか1時間です。そのため時差ボケの心配はほとんどありません。到着した日から、さほど疲れを感じることがないため、翌日には授業を受けることも可能です。
また、時差がほとんどないため、日本との生活リズムは大きく変わリません。時間を気にすることなく、国内に居る家族や友人と電話連絡を取り合うことができます。
日本の携帯電話がそのまま使える
フィリピンでは、日本の携帯電話をそのまま利用することができます。
筆者はKDDIの格安スマホプラン「povo」を使っていますが、日本でeSIMを設定しておけば、フィリピン到着後もアプリ上でデータ通信を購入してすぐに使うことができます。
通信費はやや割高ですが、日本の電話番号を維持できるのは非常に便利です。
特に長期滞在では、銀行のネットバンキングや本人認証で日本のSMSが必要になることがあり、日本の番号が使えないと想像以上に不便です。日本の携帯がそのまま使えるというのは、留学生活をおくるうえで安心感がぐっと高まります。
ちなみにフィリピンではコンビニや空港で現地SIMカードが購入可能です。現地用SIMをデータ通信に、日本の番号を認証用に使うと、「通信費を抑えつつ日本との連絡も保てる」というバランスの良い使い方ができます。
シニアがフィリピン留学前に知っておくべき注意点

インフラが整っていない
フィリピンは大都市とその他一部のエリアを除いて、日本のようにインフラは整っていません。日本では経験した事が無いようなシーンに遭遇することがあります。
- 未舗装の道路・歩道の陥没
- 排水管が細くトイレが詰まりやすい
- 雨・風によるネットの不安定化
- 大雨による冠水・停電
また、自然災害も度々起こりますので、その度に生活トラブルが生じることがあります。
筆者が住むセブ島では、2025年10月にセブでマグニチュード7の地震が発生した際には、一部の地域では建物の倒壊もあり、エレベーターが1週間ほど使えなかったところもありました。
日本では大きな問題にならないような災害でも、ここでは生活が一時的に止まるほどの影響を受けることがあります。フィリピンの環境は日本とは違うということをあらかじめ理解しておく必要があります。
治安が良くない場所がある
フィリピンは外務省の危険情報でレベル1(十分注意)に指定されています。その指摘どおりで、治安が悪い地域も多いため、外出時には持ち物や身の安全に気を付ける必要があります。
スリや置き引き、ローカルの飲食店やタクシーのボッタクりなど、お金を持っている外国人を狙った軽犯罪には用心しなくてはなりません。
また、スラム街には近寄らないこと、夜間や歓楽街での移動の際には、グラブ(Grab:東南アジアで普及している配車アプリ)を使うことをおすすめします。
フィリピンは建物内(語学学校、モールなど)のエントランスに必ずガードマンが在中しています。自ら危険な場所に行ったり、リスクある行動を取らなければ概ね問題はありません。ただ、日本とは違ってどこでも安全ではないという意識を持って行動することが重要です。
水や食事など衛生面に問題がある
フィリピンでは食事や水など衛生面にも気をつける必要があります。露店・屋台のようなローカルなお店には、食事に虫が混入していたり、調理器具やコップなどが不衛生な店もあります。
また、フィリピンの水道水はそのまま飲むことはできません。水源から住宅までの水道配管が古いままで、サビや細菌が混ざっている可能性があるためです。
煮沸しても完全に安全とは言い切れませんので、現地ではミネラルウォーターを購入するのが一般的です。スーパー、コンビニで500mlの水は20〜30ペソ(約60〜80円前後)で購入できます。飲料用としてだけでなく、歯磨き時にも使用したほうが安全です。
なお、レストランや語学学校で提供される食事や水は衛生面での問題はありません。
食事が合わないケースがある
フィリピンのローカルフードにはたくさんの油やニンニクが使われている料理が多いです。そのため、脂っこくて食事が合わないというシニアの声が聞かれることがあります。
しかし、日系の語学学校の学食には日本食が用意されています。また、フィリピンの主要な場所には必ず大型モールがあり、そこでは日本食レストランもあります
自炊することも可能でスーパーで日本の調味料を購入できます。もしも、食事が心配ならば調理器具が用意されたコンドミニアムを借りて自炊生活をすることをおすすめします。
シニアにおすすめのフィリピン語学学校初心者・50代〜60代に人気の学校
フィリピンの人気の留学先であるセブ島、クラーク、バギオの語学学校でシニア向けプランを用意しているおすすめの語学学校を紹介します。
【Cebu American English Academy(セブ島)】

CAEA校舎の写真
https://caea-ph.com/
シニア層が安心して学べる、サポート体制が整った学校
CAEAは、たくさんの40〜70代の留学生が学んでいる、セブでは珍しいシニア専門の語学学校です。親子留学、カップル・ご夫婦で留学する方も多いです。
授業はすべてマンツーマンで、スピーキング・リスニングに特化しています。講師が一人ひとりの理解度に合わせて進めてくれるため、英語学習が久しぶりな方でも無理なく学ぶことができます。
日本人スタッフが常駐しており、生活・健康の相談も日本語でOKです。学校とホテル・日本食レストランが一体化しているため、通学、食事、安全面でもストレスなく生活できます。
- シニアに向いている理由
- サポート体制が手厚い
- 同年代の学習者が多く、安心感がある
- 医療・生活面の支援が充実
- おすすめの人
- 落ち着いた雰囲気の場所で学びたい人
- 通学時間を短くしたい人
- 手軽に日本食を食べたい人
【EG Academy(クラーク)】

EG Academy校舎の写真
https://www.egesl.com/jp/
午前学習 + 午後ゴルフが可能。趣味と学びの両立校
EG Academyは、クラーク(マニラの北)にあるシニアに人気の語学学校です。校舎のすぐ隣にはゴルフ練習場があるユニークな学校です。
EG Academyでは、午前中に授業を受け、午後はゴルフや散歩など健康的でリラックスした雰囲気の中で留学生活を過ごすことができるため、シニアに人気です。
授業はマンツーマン中心で、独自に開発された英語教育学習プログラムは実践的です。また、旅行英語や日常会話など“使える英語”を重視しているのも特徴です。
学校は広大な敷地でドミトリーも併設されています。敷地内にはプール、テニスコート、バスケットボールコートなどもあり、スポーツも楽しむことができます。
- シニアに向いている理由
- 趣味と英語学習を両立できる
- 坂道や階段が少なく、体への負担が軽い
- 健康的なライフスタイルを維持しやすい
- おすすめの人
- 午前は英語、午後はゴルフなどを楽しみたい人
- 広々した場所で留学生活をおくりたい人
- 勉強も運動も両方大事にしたい人
【Baguio JIC(バギオ)】

Baguio JIC校舎の写真
https://baguio-jic.com/ja/
JICはバギオ(フィリピンのルソン島北部)にある大型の語学学校です。10代、20代の留学生も多い学校ですが、ここでは40歳以上のシニア向けに「Active Senior ESL」という特別コースを提供しています。
このコースは体力的な負担を減らすために授業数を1日3~4時間と軽めに設定されています。※有料で授業を増やすことも可能。
授業はマンツーマンで、好きな科目・興味がある科目から選ぶことができます。また、英語が超初心者でも受講できます。同年代の学習者と落ち着いた雰囲気で勉強でき、若い学生が多い学校が苦手な方にも好評です。
また、学生寮も併設されており、ここでは清潔な一人部屋をリクエストすることができます。食堂も様々なメニューが用意されており、油控えめで、野菜を多く使った健康管理にも配慮された食事も用意されています。
- シニアに向いている理由
- 40歳以上限定コースで、安心して学べる
- 涼しい気候で体調を崩しにくい
- 健康的な食事と静かな環境で集中できる
- おすすめの人
- 腰を据えて英語を学びたい人
- 同世代と学べる安心感がほしい人
- 治安が良い環境で留学したい人
フィリピンの地域別に見る特徴と選び方のポイント(セブ島・クラーク・バギオ比較)
フィリピンの語学学校がある人気エリアは、主にセブ島・クラーク・バギオの3つに分かれ、それぞれ特徴が異なります。
自分のスタイルに合った地域を選ぶことで、快適かつ充実した留学生活が送れるでしょう。
セブ島
リゾート留学地で観光や買い物も楽しめる定番エリア
セブ島はフィリピンの中部に位置する島で、島の周りをキレイな海に囲まれた世界的に人気の南国リゾート地です。語学学校は都市型のセブシティ、海の近くのマクタン島に多く存在します。
日本人の留学生や現地駐在員も多く住んでおり、初めての海外留学でも安心して生活できます。
【特徴】
- 日本人が多く、初めての海外でも安心できる
- 大型モール・病院・カフェが充実
- 世界的リゾート地で海や観光が楽しめる
おすすめの人
英語初心者、短期留学希望者、便利さを重視する人
クラーク
広大な敷地は平坦で歩きやすく、趣味も楽しめる落ち着いた街
クラークはマニラから北に車で約2時間の距離にある旧米軍クラーク空軍基地の跡地です。基地の跡地だけあり、平坦でなだらかな地形で、商業施設やカジノなどもありアメリカの雰囲気が残る便利な街です。治安も比較的安定しています。
【特徴】
- 渋滞が少なく、空気がきれいで静かな環境
- ゴルフ・公園などがあり健康的な生活ができる
- 郊外で落ち着いた生活ができる
おすすめの人
健康維持を重視、ゆとりを持って過ごしたい、都会の喧騒が苦手
バギオ
バギオはマニラから北に車で約5,6時間の距離にある高原都市です。日本で言う軽井沢のような都市で、街は大きくありませんが、標高が高いため涼しく快適で、また治安がいいことで有名です。
【特徴】
- 年間を通して20度前後の快適な気温
- 落ち着いた町並みの学園都市
- フィリピン有数の治安の良さ
おすすめの人
長期でしっかり成果を出したい、暑さが苦手、集中して学びたい
エリア選びのヒント
シニアが3つのエリアから留学先を選択するとしたら、シンプルに以下のような選び方ができます。
- セブ島 → 南国のリゾート気分の留学を重視するなら
- クラーク → スポーツ(趣味)と留学を両方楽しむなら
- バギオ → 静かで集中した環境を求めるなら
留学地選びは重要です。シニア留学では英語力アップという目標達成も大切ですが、自分にとって心地よいペースで過ごせる環境を選ぶことが成功の大きなポイントと言えます。
フィリピン・シニア留学の費用と生活イメージ
留学費用の目安と内訳
フィリピン留学の費用はプランや学校によって異なりますが、大体において欧米留学の約半額で実現できます。短期留学では、授業料・宿泊費・食事・現地費用などをすべて含めても、1か月あたり約26〜46万円が目安です。
また、中長期の留学では、3か月で約70万円、半年で130万円前後です。これぐらいの留学費用ならば、年金の範囲でも十分に実現可能な水準と言えます。
この金額の中には、以下の項目も含まれます。
- 授業料・滞在費
- 食費(1日3食)
- 現地支払い費用(SSP・電気・水道代など)
- 海外保険費用
実際にフィリピンで生活してわかった物価について
筆者がセブ島で生活して物価について感じるのは、「確かに安いが、想像していたよりも極端に安くない」ということです。これは、セブ島以外の都市も同様のことが言えます。
日常の出費はリーズナブルに抑えようと思えばそれは可能です。地元のローカルが使用するような食堂や交通機関を利用すれば費用は格安です。「物価が安い」と実感できる場面は多くあります。
- ローカル食堂:1食 100〜200ペソ(約270〜540円)
- タクシー初乗り:40ペソ(約110円)
ただし、スーパーでは品目によって差があります。食材によっては、日本とあまり変わらない価格です。
- ミネラルウォーター(500ml):20〜30ペソ(約60〜80円)
→ 水道水が飲めないため、毎日の購入が必要。 - りんご(1個):70〜90ペソ(約200〜250円)
→ 輸入品が多く、日本よりやや高め。 - 卵(12個入り):100〜120ペソ(約270〜320円)
- 鶏肉(1kg):180〜220ペソ(約490〜600円)

フィリピンのスーパー店内 (筆者撮影)
外資系ブランドのカフェやファストフードは、値段は日本と変わらないか、やや高い印象を受けます。
- スターバックスのコーヒー:180〜200ペソ(約490〜540円)
また、フィリピンで意外と高いのが電気代です。これは石油輸入依存や発電設備の少なさや老朽化によるものと言われています。寮やホテル住まいなら電気代が高くても影響は少ないと思いますが、コンドミなどを借りる場合には要注意です。
- 月3,000〜5,000ペソ(約8,000〜13,000円)
→ エアコンを毎日使った場合。年中暑いセブでは、扇風機の併用が節約のコツ。
フィリピンでは、ローカルに合わせたライフスタイルなら出費は抑えられますが、日本と同じような生活水準を求めると費用は高くなるということを覚えておきましょう。
フィリピンのシニア留学で失敗しないための準備と心構え
シニア留学では、何よりも健康管理が重要です。外国で体調を崩したり、病気になったりしたら英語の勉強どころではないでしょう。そのためには、渡航前にしっかり体調を整える、健康診断を受けるなどの準備が大切です。また、万が一現地で病気になった場合に備えて、ご自身に合った海外保険への加入も欠かせません。
フィリピンは一部の高山エリアを除いて、一年中高温多湿な国です。留学生活が楽しいからと言って、勉強や旅行など無理し過ぎると体調を壊す原因になります。疲れたら無理せず休むことが大切です。
また、留学時は目的を明確にすることも重要です。「旅行気分を楽しみたい」「外国人と会話したい」「留学を通して若返りたい」といったように理由は何でも構いません。目的意識を持つことで日々の勉強にも張りが出ます。
まとめ
留学は若者だけのものではありません。自分がシニア世代になったとき、「今だからこそできる」という学び直しの形があるはずです。焦らず、自分のペースで一歩を踏み出せば、英語を通じて新しい世界が広がることでしょう。
シニア留学をする際、いろんな国や学校の選択肢がありますが、フィリピンは学習環境、費用、日本との距離などを考えた時におすすめできる国の一つです。
フィリピンに渡航経験が無い方も、熱帯の魅惑的な気候や明るい国民性を前にして新たな発見をすることでしょう。
もし、フィリピン留学を検討されるなら、留学エージェントに無料相談してみることをおすすめします。一人ひとりに合った最適なシニア向けの留学プランを提案してくれます。
年齢に関係なく、挑戦する気持ちがあればいつからでも学べる。それを証明してくれるのが、フィリピン・シニア留学です。
FAQ
留学に年齢制限はありますか?何歳くらいまで参加できますか?
フィリピン留学をする上で、年齢の上限はありません。
この質問は、私が日々カウンセリングを行う中で、シニア留学をご検討中の方から最も多く寄せられます。実際、セブ島では50代・60代以上の留学生が年々増えており、同年代の参加者も珍しくありません。若年層中心の環境に不安がある方には、Cebu American English Academy(CAEA)などシニア向けの語学学校もあり、同じ目的を持つ同年代の仲間と安心して学べます。
50代・60代でもフィリピン留学は可能ですか?
50代・60代でもフィリピン留学は可能です。留学は若者向けという印象を持たれがちですが、実際には年齢を理由に語学学校から断られることはありません。近年は同年代で初めて留学に挑戦する方も増えています。
フィリピン留学はマンツーマン中心で、グループも3〜6人の少人数制のため、年齢を気にせず学べる環境が整っています。
留学生の年齢層はどのくらいですか?50歳以上は全体の何割くらいいますか?
留学生の年齢層は学校によって大きく異なりますが、セブ島の人気校や大規模校では、50歳以上の留学生は全体の約1〜2割ほどが一般的です。特に日本の大学生の長期休暇(春休み・夏休み)の時期は、若年層の割合がさらに高くなる傾向があります。
一方で、CAEAのようにシニア留学を得意とする学校では、在籍者の8〜9割が50歳以上というケースもあり、お孫様と一緒に留学される方もいます。セブ全体の割合ではなく、学校ごとの特色に着目して選ぶことが、満足度の高い留学につながります。
年齢が高く英語が初級レベルでも授業についていけますか?
年齢が高く英語が初級レベルでも授業についていけますのでご安心ください。フィリピン留学では、渡航前または入学初日に必ずレベルチェックテストを行い、その結果をもとに一人ひとりに合ったカリキュラムと時間割が組まれます。
周囲のレベルが高いからといって心配する必要はありません。また、授業の中心はマンツーマンレッスンのため、講師を独り占めして自分のペースで学習できます。年齢や英語力が理由で不利になることはありません。
若い留学生ばかりで浮いてしまうことはありませんか?
若い留学生が多い環境が気になる場合でも、学校選びやコース内容を工夫することで、年齢層の違いを感じにくくすることは十分可能です。特にマンツーマンレッスンが多いコースを選べば、他の留学生との関わりは自然と限定され、落ち着いて学習に集中できます。
一方で、フィリピン留学の大きな魅力は、年齢や価値観、国籍の異なる人と自然に出会える点にもあります。英語学習だけでなく、多様な考え方に触れられることも、現地で学ぶからこそ得られる貴重な経験です。
体調面やメンタル面が不安ですが、シニアでも安心して参加できますか?
体調面やメンタル面に不安があっても、シニアの方が安心して参加できる環境は整っています。体調面では、校内にクリニックを併設している学校や、日本語対応の病院を紹介してくれたり、必要に応じてスタッフが病院へ同行してくれるケースもあります。
メンタル面については、日本人スタッフが常駐している学校であれば、生活や学習の悩みを日本語で相談できます。初めての留学では、環境の変化や授業ペースに戸惑う方も少なくありませんが、そうした不安は多くの留学生が通るものです。早めに相談できる体制があることで、無理なく留学生活を続けられます。
スパルタすぎない学習量の少ないコースはありますか?午後には観光も楽しみたいと思っています。
はい、学習量の少ないコースを提供している学校もあります。「ライトコース」と呼ばれ、通常より1日の授業コマ数が少なく設定されています。
例えば朝9時に授業が始まり、午後1〜2時頃に授業が終わり、その後は自由時間となります。空いた時間で観光やショッピングを楽しめるのも魅力です。費用も比較的抑えられ、予習・復習を自分で進められる方であれば、学習効果も十分期待できます。
60代で若い方とのグループレッスンに抵抗があります。マンツーマン中心にできますか?
はい、マンツーマン中心にすることは可能です。フィリピンの語学学校は、もともとマンツーマンレッスンが多く組み込まれたカリキュラムが特徴です。グループレッスンがある場合でも、3〜5人程度の少人数制が一般的で、発言しづらい雰囲気はあまりありません。
例えば、社会人・シニア向けの語学学校であるBrilliant Cebuでは、1日8コマすべてがマンツーマンレッスンというコースも提供しています。若い方とのグループレッスンに抵抗がある場合でも、周りの目を気にせず学習できます。
1〜2週間などの短期留学でも参加できますか?
はい、1〜2週間の短期留学でも参加できます。短期間の場合は、到着初日からレッスンを受けられる学校を選ぶのがおすすめです。
多くの学校では初日はオリエンテーションやレベルチェックテスト、買い出しで終わりますが、短期留学者向けに初日の午後から授業を開始できる学校もあります。こうした学校を選ぶことで、限られた期間でも多くのレッスンを受講できます。
また、4月や8月は祝日が多いため、事前に休講日を確認しておきましょう。
50代・60代の夫婦での留学は可能ですか?
はい、50代・60代のご夫婦でのフィリピン留学は可能です。実際に同年代のご夫婦で留学されるケースは多く、珍しいことではありません。
フィリピン留学では学生寮に滞在するのが一般的で、ご夫婦で2人部屋を利用することができます。
また、より快適さを重視する場合は、コンドミニアムやホテル寮に滞在し、旅行気分を楽しみながら学校へ通うスタイルもおすすめです。生活の質と学習の両立がしやすく、満足度の高い留学を実現することができます。
ホテル寮や個室など、シニア向けに快適な滞在先は選べますか?
はい、シニアの方でも快適に過ごせる滞在先を選べます。ほとんどの学校で1人部屋が用意されており、費用は相部屋より高くなりますが、プライベートを重視したい方には適しています。
近年は、元ホテルを改装した学生寮を提供する学校も増えており、学校によっては三ツ星ホテル以上の設備を備えた寮もあります。さらに、トイレットペーパーを流せる仕様やウォシュレット付きの高品質な滞在先を選べる学校もあり、シニアの方でも安心して滞在できます。
シニアにおすすめの学校やエリアはありますか?
シニアの方におすすめのエリアとして、個人的にはクラークを挙げます。セブなどのリゾート地は日本人に人気が高く、時期によっては若年層が多く、街の活気に少し疲れてしまう方もいます。
一方クラークは、都会すぎず田舎すぎない落ち着いた環境で、結果的に50代以上の留学生が多く集まりやすい地域です。学校自体がシニア専門でなくても、同年代が自然と選んでいる地域の傾向にあります。ゴルフ場併設の学校もあり、学習と休日のバランスを大切にしたい方にもぴったりです。
留学の時期や期間は自由に決められますか?
留学の時期や期間は、基本的にご自身で自由に決められます。ただし、一部例外もあります。バギオの学校では、空港から学校までの距離が長いため、送迎の都合上、指定入学日が設定されている場合があります。
また、IELTSの点数保証コースやインターンシップ付きコースなどでは、4週間・8週間といった最低受講期間が決められていることもあります。一般的な英語コースであれば、柔軟に日程を組めるケースがほとんどです。






