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ワーキングホリデーができる国や費用を解説&初めてでも失敗しないコツも!

海外での長期滞在にあこがれつつも「ワーキングホリデーには誰でも行けるの?」「英語が話せなくても大丈夫?」「金銭面が心配......」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

ワーキングホリデーは、語学力に自信がなくても挑戦でき、比較的低コストで海外生活が楽しめる魅力的な制度です。海外生活で得られるメリットは多く、人生の新たなステージを切り開く可能性も広がっています。しかし、挑戦をためらう理由が存在するのも事実です。

この記事では、ワーキングホリデーができる国の条件や費用、メリット・デメリット、そして初めてのワーキングホリデーでも失敗しないコツまで解説しています。不安を解消し、あこがれの海外生活への一歩を踏み出しましょう。

目次
  1. ワーキングホリデーとは?簡単に言うと「働きながら海外生活が楽しめる制度」
    1. ワーキングホリデーの年齢制限&その他の申込条件
    2. ワーキングホリデーと留学の違い
  2. ワーキングホリデーが可能な30カ国&各国の条件
  3. ワーキングホリデーにかかる費用|人気の5カ国で徹底比較
    1. オーストラリア
    2. カナダ
    3. ニュージーランド
    4. イギリス
    5. 韓国
  4. ワーキングホリデーの6つのメリット|挑戦すべき理由
    1. 1. 特別な試験や資格なしに海外で働ける
    2. 2. 留学より少ない初期費用で挑戦できる
    3. 3. 働きながら旅行も楽しめる
    4. 4. 実践的な言語に触れられる
    5. 5. 帰国後にキャリアの選択肢が広がる
    6. 6. さらなる長期滞在へのステップとなる
  5. ワーキングホリデーの5つのデメリット|やめといた方がいい理由
    1. 1. 希望する仕事に就けないこともある
    2. 2. 家探しや仕事探しに時間がかかる
    3. 3. ビザの発給に時間がかかる場合がある
    4. 4. 定員オーバーで申し込めないことがある
    5. 5. 期限や条件を見落とすと申請できない
  6. ワーキングホリデーでできる仕事&仕事の見つけ方
    1. ワーキングホリデーでできる仕事例
    2. ワーキングホリデーでの仕事の見つけ方
  7. ワーキングホリデーに向けて準備しておくべきこと
  8. ワーキングホリデーを成功させるコツ
    1. 目的と目標を明確にする
    2. 語学力を事前に高めておく
    3. 帰国後のプランを考えておく

ワーキングホリデーとは?簡単に言うと「働きながら海外生活が楽しめる制度」

ワーキングホリデーは、海外で働きながら生活し、その国の文化や生活を体験できる制度です。一定レベル以上の語学力や高額な学費は必要なく、手軽に海外経験を積むことができます。

1カ国につき1度しか申請できませんが、複数の国で利用することは可能です。ただし、申請条件や手続きが国ごとに異なるため、渡航前にしっかり確認しておきましょう。

ワーキングホリデーの年齢制限&その他の申込条件

ワーキングホリデーの年齢制限は、多くの国で18歳から30歳までが一般的です。

しかし、韓国では18歳から25歳(特別な事情がある場合のみ30歳)、カナダのROワーキングホリデーでは18歳から35歳、アイスランドでは18歳から26歳までが認められるなど、国により条件が異なる点に注意しましょう。

以下にワーキングホリデービザ発給の年齢以外の要件をまとめました。ただし、それぞれの要件は国・地域により細かい違いがあるため、詳細は各国・各地域の大使館や総領事館の情報を確認してください。

  • 日本に居住する日本の国民・住民であること
  • 一定期間、相手国・地域で休暇を過ごすために行く予定であること
  • 子どもや扶養家族を一緒に連れて行かないこと
  • 有効なパスポートと帰りの航空券(または航空券を買うための費用)があること
  • 滞在初期の生活を維持できる十分な資金があること
  • 健康であること
  • 過去に同一国でワーキングホリデービザの発給を受けていないこと

ワーキングホリデーと留学の違い

ワーキングホリデーと留学はどちらも海外で長期滞在できる制度ですが、その目的や特徴には明確な違いがあります。

ワーキングホリデーは休暇と異文化体験を主な目的とし、自由に働きながら滞在国の文化や生活様式を学べる制度です。一方、留学は学業を主な目的とし、大学や語学学校のカリキュラムに沿って計画的に学習を進めていきます。

また、費用面では、ワーキングホリデーは働いて滞在費を賄えるため初期費用が比較的少なくて済みますが、留学は学費や生活費など多額の費用が必要になることが多いのが特徴です。

どちらを選ぶかは、目的や経済状況により異なりますが、ご自身に合った方法を選ぶことで充実した海外経験が得られるでしょう。

ワーキングホリデーが可能な30カ国&各国の条件

2024年12月現在、ワーキングホリデーが可能な国は30カ国に及びます。この制度は1980年にオーストラリアからはじまり、2024年6月からはルクセンブルクとの提携がはじまりました。

基本的な条件は各国共通していますが、滞在可能期間や定員、必要最低資金など、国ごとに異なる点も多くあります。以下の表では、30カ国それぞれの条件をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

国名 オーストラリア ニュージーランド カナダ 韓国 フランス ドイツ イギリス アイルランド デンマーク 台湾 香港 ノルウェー ポルトガル ポーランド スロバキア オーストリア ハンガリー スペイン アルゼンチン チリ アイスランド チェコ リトアニア スウェーデン エストニア オランダ ウルグアイ フィンランド ラトビア ルクセンブルク
提携開始順 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
地域 オセアニア オセアニア 北米 アジア ヨーロッパ ヨーロッパ ヨーロッパ ヨーロッパ ヨーロッパ アジア アジア ヨーロッパ ヨーロッパ ヨーロッパ ヨーロッパ ヨーロッパ ヨーロッパ ヨーロッパ 中南米 中南米 ヨーロッパ ヨーロッパ ヨーロッパ ヨーロッパ ヨーロッパ ヨーロッパ 中南米 ヨーロッパ ヨーロッパ ヨーロッパ
滞在可能期間 1~3年間
※最大2回更新可能
1~1年3カ月間
※最大1回更新可能
1年間
※ROワーキングホリデー制度により2回目の滞在も可能
1年間 1年間 1年間 2年間 1年間 1年間 180日間
※1回のみ延長でき、最大1年間滞在可能
1年間 1年間 1年間 1年間 1年間 1年間 1年間 1年間 1年間 1年間
※1年間の延長可能
1年間 1年間 1年間 1年間 1年間 1年間 1年間 1年間 1年間 1年間
定員 なし なし 6,500人 10,000人 1,800人 なし 6,000人 800人 なし 10,000人 1,500人 なし なし 500人 400人 200人 200人 500人 200人 200人 30人 400人 100人 なし なし 200人 100人 なし 100人 100人
必要最低資金 5,000オーストラリアドル以上+帰りの航空券代 4,200ニュージーランドドル以上+帰りの航空券代 2,500カナダドル以上+帰りの航空券代 3,000,000ウォン以上+帰りの航空券代 3,100ユーロ以上+帰りの航空券代 2,000ユーロ以上+往復航空券代※片道分の航空券の場合は、4,000ユーロ以上の資金証明が必要 2,530ポンド以上※28日間連続していること。また、28日目はビザ申請日から31日以内であること 50万円以上+往復航空券代 1,5000デンマーククローネ+帰りの航空券代※航空券の帰国日が1年未満の場合、それに応じて滞在許可が短縮されるため注意 20万円以上+往復航空券代(もしくは30万円以上の財力証明書) 20,000香港ドル以上+帰りの航空券代 3カ月間生活可能な資金(41,370ノルウェークローネ以上) 滞在期間中の生活が十分可能な資金+帰りの航空券代 滞在期間中の生活が十分可能な資金+帰りの航空券代 4,000ユーロ以上、または3,000ユーロ+往復の航空券代 滞在期間初期の生活が十分可能な資金+帰りの航空券代 滞在期間初期の生活が十分可能な資金(約25万円以上)+帰りの航空券代 2,000ユーロ相当以上+往復航空券代 2,500米ドル以上+帰りの航空券代 月約700米ドル以上+往復航空券代 滞在期間中の生活が十分可能な資金+帰りの航空券代 最初の1カ月分の生活費(46,950チェココルナ以上)+往復航空券代 滞在期間中の生活が十分可能な資金+帰りの航空券代 滞在期間初期の生活が十分可能な資金(15,000スウェーデンクローナ以上)+帰りの航空券代 滞在期間初期の生活が十分可能な資金+帰りの航空券代 滞在期間初期の生活が十分可能な資金+帰りの航空券代 滞在期間初期の生活が十分可能な資金+往復航空券代 最初の3カ月分の生活費(2,450ユーロ以上)+帰りの航空券代 滞在期間初期の生活が十分可能な資金(ユーロ残高)+往復航空券代 滞在期間中の生活が十分可能な資金(2,500ユーロ以上)+帰りの航空券代

さらに、国によっては就労制限や就学制限がある国も存在します。例えば、オーストラリアでは、最大2回更新可能な各ビザにおいて、同じ雇用主のもとで働けるのは6カ月間まで、学校に行けるのは17週間までです。

その他、国により細かいルールが設けられている場合があるため、申請の際には各国の大使館や総領事館が公表している最新情報を必ず確認しましょう。

※上記は、2025年12月25日時点の情報です。

ワーキングホリデーにかかる費用|人気の5カ国で徹底比較

ワーキングホリデーで1年間にかかる最低限の費用を、人気の5カ国を比較して紹介します。ただし、語学学校に通ったり、旅行に行ったり、外食が多かったりする場合はプラスで費用がかかることに注意が必要です。

特に、語学学校に通う場合は、学校により授業料が大きく異なるため、複数の学校を見学してご自身の希望と予算に合った学校を選ぶことをおすすめします。

とはいえ、以下の費用すべてを渡航前に準備しておく必要はありません。生活費を稼ぎながら海外生活ができるのがワーキングホリデーの大きな魅力です。少なくとも3カ月分の滞在費用を用意しておくと、現地の生活をスムーズにはじめられるでしょう。

国名 オーストラリア カナダ ニュージーランド イギリス 韓国
ビザ申請費用 650オーストラリアドル
  • IECプログラム参加費:179.75カナダドル
  • ワークビザ申請料:100カナダドル
  • バイオメトリックス費用:85カナダドル
国際観光客保護観光税(IVL):100ニュージーランドドル
※ニュージーランド国内から申請する場合は申請料込みで770ニュージーランドドルかかります
298ポンド 無料
保険料 約20万円~ 約20万円~
※滞在期間中の医療・入院・治療のための帰国もしくは死亡時の送還費をカバーしておく必要がある
約20万円~ 国民保健サービス​(NHS):776ポンド(約15万円)
※希望する場合は、別途、長期滞在の保険に加入
約15万円~
航空券代
(往復)
約20万円~ 約20万円~ 約20万円~ 約20万円~ 約5万円~
家賃 約120万円~ 約100万円~ 約75万円~ 約190万円~ 約60万円~
生活費 約85万円~ 約80万円~ 約70万円~ 約85万円~ 約60万円~
合計
(年間)
約250万円~ 約225万円~ 約185万円~ 約315万円~ 約140万円~

※上記は、2025年12月25日時点の情報・為替レートをもとに記載しています。

オーストラリア

年間を通じて温暖で暮らしやすいオーストラリアは、生活費は高めですが最低賃金が5カ国の中で最も高いのが特徴です。

広大な自然と豊富な観光地があり、グレート・バリア・リーフやエアーズロックなどの名所も楽しめます。日本との時差が30分から2時間少ないため、初めての海外でも適応しやすいでしょう。

カナダ

壮大な自然と多文化社会が魅力のカナダは、アジア人が多いバンクーバーをはじめ日本人が溶け込みやすい環境が特徴です。

英語とフランス語の2つの公用語が存在し、トロントではヨーロッパらしい雰囲気も感じられるでしょう。生活費は高めですが、各地に広がる雄大な自然や隣国アメリカへの旅行など、休暇の楽しみ方も豊富です。

ニュージーランド

美しい自然が特徴のニュージーランドは、映画のロケ地としても有名です。日本からビザを申請する場合は申請料が無料で、隣国オーストラリアより全体の費用も抑えられます。

2024年の世界平和度指数で4位にランクインし、治安も良好です。のんびりとした雰囲気の中で、豊かな自然を満喫できるでしょう。

イギリス

歴史的な街並みが魅力のイギリスでは、美術館や博物館、ミュージカルなど多彩な芸術に触れられます。英語発祥の地として、本場のイギリス英語を学びたい方にも最適です。

また、ヨーロッパ各国へのアクセスも良好で、短期間の旅行も気軽に楽しめます。ただし、ロンドン中心地の家賃は高額なため、郊外も視野に入れた部屋探しも検討してみましょう。

韓国

日本から飛行機で約2時間の韓国は、5カ国の中で最も近く、文化的にも親しみやすいのが特徴です。渡航費や物価が比較的安く、時差もないため新しい環境になじみやすいでしょう。

また、K-POPや韓国ドラマなど、人気の韓国文化を直接体験できるのも楽しみのひとつです。初めての海外生活の場所として、選択肢に入れるのもいいでしょう。

ワーキングホリデーの6つのメリット|挑戦すべき理由

ワーキングホリデーは、語学力の向上や異文化体験、人脈の拡大などの海外生活をする上で得られるメリットが多く存在します。加えて、ワーキングホリデーならではの魅力的なポイントも豊富です。

ワーキングホリデーに挑戦すべき理由6つを、以下で詳しく見ていきましょう。

1. 特別な試験や資格なしに海外で働ける

ワーキングホリデーでは、特別な試験や資格がなくても海外で働ける点が大きな魅力です。就労ビザや学生ビザと比べてビザが取得しやすく、専門スキルや語学力に自信がなくても海外で就労経験を積むチャンスを得られます。

年齢や滞在可能期間など多少の制限はあるものの、語学スキルをはじめとする資格を証明する必要はありません。(申込条件は国により異なります。最新情報を確認しましょう。)

しかし、まったく語学力がないと挑戦できる仕事の幅は狭くなるため、基本的な会話スキルは事前に勉強しておくことをおすすめします。

2. 留学より少ない初期費用で挑戦できる

ワーキングホリデーは、留学より少ない初期費用で挑戦可能です。

学校に行かない選択をする場合は学費が不要な上、生活費や滞在費を稼ぎながら海外生活を続けられます。現地の通貨で稼げるため、為替の影響も受けません。

最低限の費用(ビザ申請代、保険料、資金証明額、帰りの航空券代など)があれば申請可能(※)なので、費用面で余裕がない人でも手軽に海外経験ができる方法として注目されています。

※必要な費用は国により異なります。最新情報を確認しましょう。

3. 働きながら旅行も楽しめる

ワーキングホリデーでは、働きながら空いた時間で旅行も楽しめます。

留学ではカリキュラムが決められていたり、就労ビザでは休める日数が決まっていたりと自由な旅行は簡単ではありません。

しかし、ワーキングホリデーでは就労や就学期間を自由に調整(※)できるため、国内のみならず海外旅行も自由に楽しめます。
※国によっては就労・就学期間の上限が決められている場合があります。

また、国内であれば転々と都市の移動も可能なので、各都市で生活しながらその都市ならではの魅力も感じてみてはいかがでしょう。

4. 実践的な言語に触れられる

ワーキングホリデーでは、実践的な言語に触れられる環境が整っています。職場での同僚との会話や丁寧な言い回し、日常でのスラングなど、ビジネス会話からカジュアルな表現まで、教科書では学べない生きた言語を学ぶことが可能です。

仕事や友人との交流を通じて、自信を持って話すスキルも磨け、コミュニケーション能力の向上にもつながります。異文化の環境で多様な言語表現に触れることは、国際社会で活躍するための貴重な経験にもなるでしょう。

5. 帰国後にキャリアの選択肢が広がる

ワーキングホリデーで得た経験は、帰国後のキャリアの選択肢を大きく広げます。海外で働いた経験や、語学力、異文化に対する適応力は、日本企業はもちろん外資系企業への就職にも有利に働くでしょう。

国際的な視野を持つことで、グローバルな環境で働けたり、海外取引に関わる仕事に携わったりと、より幅広い職種や業界での活躍が期待できます。

ただし、素晴らしい未来を築くには明確な目標設定が欠かせません。具体的な計画を立て、貴重な経験を最大限に活かしましょう。

6. さらなる長期滞在へのステップとなる

ワーキングホリデーは、さらなる長期滞在や移住を目指す人にとって最初のステップです。例えば、オーストラリアやカナダではセカンドワーキングホリデービザを取得できたり、学生ビザや就労ビザへ切り替えたり、さらには永住権を目指したりするケースもあります。

また、現地での人脈やスキルを活かして、新たな目標を見つける人も多いです。ワーキングホリデーは、より長期的な海外生活への足がかりとなる重要な機会となるでしょう。

ワーキングホリデーの5つのデメリット|やめといた方がいい理由

ワーキングホリデーは多くのメリットがある一方で、知っておくべきデメリットも存在します。事前準備を怠ると思わぬトラブルに直面することもあるため、しっかり計画を立ててワーキングホリデーに備えましょう。

以下では、ワーキングホリデーはやめといた方がいいと言われる理由を5つ紹介しています。

1. 希望する仕事に就けないこともある

ワーキングホリデーでは、必ずしも希望通りの仕事につけるとは限りません。特に語学力が不足している場合は仕事の選択肢が限られるため、時給の低い仕事や日本語しかほぼ使わない仕事しか見つからないケースもあります。

また季節や地域によっても求人数や種類は異なるので、職種にこだわりすぎるとなかなか就職先が見つからないことも考えられます。

生活費が不足する事態にもなりかねないため、事前に語学力を上げたり、求人情報を調べたり、希望する求人以外も挑戦してみたりして、柔軟に対応できる準備をしておきましょう。

2. 家探しや仕事探しに時間がかかる

ワーキングホリデーでは、現地での住まいや仕事探しに時間を要することもデメリットのひとつです。特に人気都市では手頃で条件の良い物件の競争は激しく、希望条件に合う家を見つけるのは困難な場合があります。また、契約時に現地の言語やルールへの理解不足からトラブルに発展することも。

さらに仕事探しでは、ご自身のスキルにあった仕事を見つけることはもちろん、履歴書の作成だけでも予想以上の時間と労力が必要です。

家探しにも仕事探しにも時間がかかる場合に備えて、少なくとも3カ月分の生活費を確保しておくことをおすすめします。

3. ビザの発給に時間がかかる場合がある

ワーキングホリデービザの発給には、申請国や申請時期によって時間がかかる場合があります。通常、申請から発給までは数週間から数カ月を要するため、スケジュールに余裕を持つことが大切です。

特に、提出書類に不備があったり、健康診断が必要だったりすると、さらに時間がかかることがあります。

その結果、ビザ発給の遅れにより渡航計画が狂い、航空券や宿泊先のキャンセル料が発生するリスクも否定できません。事前に必要な書類や手続きの詳細を確認し、早めの行動を心掛けましょう。

4. 定員オーバーで申し込めないことがある

一部の国では、ワーキングホリデービザに年間発給枠が設けられており、申請時期によっては定員オーバーで申請ができないことがあります。

特に人気の国や地域では、申請受付が始まると同時に応募が集中し、数日で締め切られることも珍しくありません。定員オーバーで申し込めない場合、次の年の申請開始まで待つ必要があります。

ビザ申請のタイミングを逃さないよう現地の大使館や総領事館の情報をこまめにチェックしておきましょう。

5. 期限や条件を見落とすと申請できない

ワーキングホリデービザの申請には、年齢制限や滞在期間など、国ごとに異なる条件が設定されています。特に、申請期限や条件を見落とすと、ビザの取得ができなくなる可能性があるため注意が必要です。

例えば、オーストラリアのセカンド・サードワーキングホリデービザも、最初のビザと同様に31歳になる前に申請しなければなりません。また、日本からでないと申請できない場合や、入力ミスが原因で申請が拒否されると、再申請が困難になる場合もあります。

さらに、条件は急に変更になる可能性もあるため、ご自身での申請に不安がある場合は、専門家に手伝ってもらうのもおすすめです。

ワーキングホリデーでできる仕事&仕事の見つけ方

ワーキングホリデー中にどんな仕事ができるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。以下で、ワーキングホリデーに参加する人がよく就く仕事や、仕事を見つける方法について紹介します。

ワーキングホリデーでできる仕事例

以下が、ワーキングホリデーでできる仕事の一例です。

  • ウェイター/ウェイトレス
  • カフェ店員
  • ショップ店員
  • ホテルスタッフ
  • 日本人観光客向けのツアーガイド
  • 日本語教師
  • 実務経験を活かした職種(美容師・調理師・バリスタなど)
  • ファームジョブ(※1)
  • オーペア(※2)など

その他、ITや事務、語学スキルを活かしてオフィスワークに就く人もいます。語学力に自信がない場合は、日本食レストラン(通称「ジャパレス」)での仕事が採用されやすいですが、日本語を使う機会が多いです。語学力を伸ばしたいなら、ローカルのレストランやカフェなどからはじめてみましょう。

※1:オーストラリアやニュージーランドのワーキングホリデービザを延長する際の条件に含まれます。
※2:住み込みで子どもの世話や家事をする代わりに、滞在費が無料になる仕事です。

ワーキングホリデーでの仕事の見つけ方

ワーキングホリデーで仕事を探す際には、主に以下5つの方法があります。

  • 求人サイト(日本人向け)
  • 求人サイト(現地の人も利用)
  • 語学学校の掲示板
  • 友人からの紹介
  • 店舗に直接飛び込み

語学力に自信のない場合は日本人向けの求人サイトからはじめ、徐々に現地の求人サイトにも幅を広げていくといいでしょう。

ただし、ビザの有効期限が迫るにつれて採用されにくくなる可能性があります。早めに情報収集を行い、履歴書(レジュメ/CV)も事前に用意しておくことがおすすめです。

応募しても返信がないケースは珍しくありません。落胆せず、興味のある仕事には積極的に応募し続けましょう。

ワーキングホリデーに向けて準備しておくべきこと

ワーキングホリデーを成功させるためには、出発前の準備は欠かせません。以下のポイントを参考にしながら、計画的に準備を進めていきましょう。

パスポートの確認
  • 有効期限まで少なくとも1年以上あること
    ※国によっては1年以上の有効期限が必要な場合があります
ビザ申請
  • 自身で申請するか、留学エージェントに依頼するか決定
  • 必要書類の準備(パスポート・銀行口座の残高証明書・証明写真など)
    ※申請条件は国により異なります
渡航準備
  • 航空券の手配
  • 保険への加入
  • 最初の滞在先の予約など
お金関係
  • 国際キャッシュカードの作成
  • クレジットカードの準備(予備で複数枚用意するのがおすすめ)
  • 現地通貨(小額)の用意など
日本の公的手続き
  • 住民票の転出届
  • 国民健康保険の脱退手続き
  • 年金の資格喪失手続き(希望する場合は任意加入手続き)など
その他
  • 運転免許証の更新手続き
  • 国際運転免許証の取得(必要な場合)
  • 歯科検診・治療など

特に、パスポートの有効期限の確認には注意が必要です。中には有効期限より長い期間のビザが発給されない国もあります。

また、歯科治療は保険の補償対象外な場合が多く、現地で治療を受けると高額な治療費を支払うことになりかねません。歯科治療を含めた健康診断は、渡航前に行っておくことをおすすめします。

さらに、語学力の向上や希望する職種のスキルの習得を事前に行っておくことで、現地での生活をよりスムーズにスタートさせることができるでしょう。

ワーキングホリデーを成功させるコツ

ワーキングホリデーを成功させるためには、事前準備や明確な計画が不可欠です。以下のコツを押さえることで、充実した海外経験を得られるだけでなく、帰国後のキャリアにも大きな影響を与えられます。

目標に合った準備と心構えで、貴重なワーキングホリデーの機会を最大限に活かしましょう。

目的と目標を明確にする

ワーキングホリデーの成功には、明確な目的と具体的な目標設定が欠かせません。

「語学力を向上させたい」「海外で仕事がしてみたい」といった漠然とした目標ではなく、「特定の企業に就職できるよう、英語試験のスコア〇〇点を取る」「永住権の取得を目指せるよう、就労ビザを発給してくれる企業を見つける」など、目的と目標をはっきりさせましょう。

具体的な目標を設定することで、現地での活動に軸ができ、迷いや不安が軽減され、モチベーションの維持にもつながります。さらに、目的に沿った滞在先や活動の選択が可能になるので、限られた時間を有効的に活用できるでしょう。

語学力を事前に高めておく

渡航前に語学力を高めておくことは、ワーキングホリデーを成功させるための大きな鍵です。現地での生活や仕事をスムーズにスタートさせるため、日常会話レベルの語学力は最低限習得しておきましょう。

例えば、オンライン英会話やアプリを使った自主学習、留学エージェントの英会話レッスン、または渡航前に勉強する時間がない場合は最初の数週間〜数カ月は語学学校に通うのもおすすめです。

特に、職種特有の専門用語や現地のアクセントを学んでおくと良いでしょう。語学力があることで仕事探しや人間関係の構築が容易になり、自信を持って行動することが可能になります。

帰国後のプランを考えておく

ワーキングホリデー中のことだけでなく、帰国後のプランを考えておくことも重要です。経験をどのように活かしたいのかを明確にすることで、滞在中の活動に目的意識が生まれます。

例えば「海外での就労経験を活かして外資系企業に就職する」「語学力を活かして通訳や翻訳の仕事に挑戦する」など、帰国後のビジョンを描いておくと、目標達成のためにどの職種が有効か、語学のレベルをどの程度まで上げるべきかを考え、事前準備が可能です。

帰国後の計画が不透明のまま過ごすと、あっという間に1年が過ぎたなんてことも珍しくありません。帰国後の就職活動に備えて日々の経験を記録しておくこともおすすめです。

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オーストラリア、カナダ、イギリス、アメリカ、ニュージーランド、アイルランド、フィリピン、マレーシア、マルタ、ドバイ、南アフリカ、韓国
会社名 株式会社リアブロード
本社所在地 東京都渋谷区代々木2丁目11-17 ラウンドクロス新宿6階
拠点 東京、大阪、オーストラリア、カナダ
設立日 2014年12月11日
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留学・ワーホリ
対応国
オーストラリア、カナダ、イギリス、アメリカ、ハワイ、ニュージーランド、アイルランド、フィリピン、マルタ
会社名 株式会社ブルード
本社所在地 東京都目黒区青葉台3-6-28 住友不動産青葉台タワー7F
拠点 東京、名古屋、福岡、オーストラリア、カナダ
設立日 2012年10月10日
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対応国
オーストラリア、カナダ、イギリス、アメリカ、ニュージーランド、アイルランド、フィリピン、マルタ
会社名 株式会社Jstyle
本社所在地 東京都新宿区新宿6ー27ー30 新宿イーストサイドスクエアEastオフィス11F
拠点 (株)JTBグローバルアシスタンス(オーストラリア、カナダ、イギリス、アメリカ、ニュージーランド、アイルランド、フィリピン、マルタ)
設立日 2016年12月2日
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