フィリピンは日本人の留学先として人気の国です。それは、他の英語を母語とする国と比較して安い留学費用で充実したレッスンが受けられるなど様々なメリットがあるからです。
ここでは、フィリピン留学のメリット・デメリットについて説明します。これからフィリピン留学を検討されている方は参考になさって下さい。
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フィリピン留学のメリット
日本から近い・時差が1時間
フィリピンは日本から最も近い東南アジアの国です。成田空港から首都マニラまで直行便なら約5時間弱です。英語留学で人気のオーストラリアのシドニーまでは約10時間、カナダのバンクバーまでは約9時間ですので、約半分という近さです。
しかもフィリピンと日本の時差は1時間です。家族や友人とも時間を気にせずに気兼ねなく両国間でコミュニケーションを取ることができます。
フィリピンと日本は同じアジアに位置する国という心理的な近さも距離感を縮める効果があります。親近感があるゆえに留学中にホームシックになる人も少ないでしょう。
渡航費が安い
日本からフィリピンまでは航空チケットが安いというのも魅力です。時期にもよりますが、成田―マニラ、成田―セブ島間の直行便往復では、ローコストキャリアの格安航空券なら5万円前後、フルサービスキャリアのような航空会社を使っても10万円前後です。
欧米圏の留学の場合、約30万円~という高額な渡航費がかかります。何か緊急の用事ができて一時帰国しなくてはならないケースでも、フィリピンからなら、さほど旅費を気にせずに帰国することも可能です。
1ヶ月以内の短期留学ならビザは不要
フィリピン留学では、1ヶ月以内の短期留学の場合、ビザ取得は不要です。1ヶ月以内の場合、入国時のeTravel(入国管理システム)に観光目的であることを記載すれば問題ありません。
中・長期留学や当初1ヶ月以内で帰国する予定だったけれど延長したいという場合、入国後に短期渡航ビザあるいは学生ビザを取得する必要があります。ビザが心配な場合、渡航前に留学エージェントに確認しておくと安心でしょう。
費用が安い
フィリピン留学経験者は費用の安さを最大のメリットとして挙げる人が多いです。アメリカ、イギリス、オーストラリアなどと比較しても総費用が約1/3~約1/2程度で収まるケースもあります。
寮や食事をパッケージ化している学校も多く、それによってコスト削減が実現できています。これはフィリピンの物価や人件費の安さから来るものです。
かと言って、安い悪いではなく、学習内容もマンツーマンレッスン中心ですので、相対的にコスパが高いという事が言えます。
2カ国留学に最適
英語力に自信が無い人がいきなり欧米豪などの英語圏に留学やワーホリで行くのはリスクが大きいです。英語がほとんど話せないまま留学しても英語力の向上には時間やコストがかかります。
ワーホリにしても就ける仕事は限定されますので、希望する仕事に就けず、大して稼ぐこともできないでしょう。
そのような英語に自信が無い人に人気なのが2カ国留学です。フィリピンのような留学費用が安い国で徹底的に英語を鍛えてから、目的の国に留学したり、ワーホリに行くという方法です。
2カ国留学は、目的や成果を見定めた合理的な方法です。費用面や物理的な面で、2カ国留学の場所としてフィリピンは最適な場所と言えるでしょう。
物価が安い
フィリピンは日本に比べて物価が安いというのもメリットです。マニラのような大都市やセブシティのような観光都市では、日本と物価がさほど変わらないような場所もありますが、ローカルなショッピングセンターやレストランでは大体が日本の2/3位程度の金額感です。
食事や買い物は地元の人が行くようなローカルな場所を利用する、自炊するなどすれば、留学コストを大きく削減することができます。
豊富な英語カリキュラム
フィリピンの語学学校が人気の理由としてプランや学習カリキュラムの豊富さが挙げられます。以下のような留学生のレベルや目的に応じた英語学習が可能なことも大きな魅力といえます。
- 児童向け英語
- 親子留学
- 資格取得(TOEIC、IELTSなど)
- IT留学(プログラミング+英語)
- デザイン留学(デザインスキル+英語)
- ワーホリプラン(簡単なビジネス英語)
- ビジネス英語(会話、メール、電話、マナーなど)
- 看護留学(看護英語の習得)
マンツーマンレッスン
フィリピンの語学学校のほとんどがマンツーマンレッスンを取り入れています。マンツーマンレッスンは、講師と生徒が1対1でレッスンをすることで、周囲を気にすることなく、集中して取り組めます。
1日4コマ以上のマンツーマンレッスンを受けることで会話量も必然的に増えて、弱点を克服することができます。低料金でマンツーマンレッスンを受けることができるのはフィリピン留学ならではのメリットです。
寮が完備されている
宿泊費用が安いのもフィリピン留学の魅力です。フィリピンの語学学校のほとんどが寮を完備しています。食事付き、一人部屋、相部屋まで予算に応じて選ぶことができます。
寮生活が苦手な人にはコンドミニアムや近隣のホテルを案内してくれます。いずれも欧米豪などの国と比べて宿泊にかかるコストは大幅に安いというのが特徴です。
フレンドリーで明るい国民性
フィリピン人は明るく陽気でおしゃべりな人が多い国民性として知られています。そのため、地元の人ともすぐに打ち解けて英語でコミュニケーションを取ることができます。
また、学校の講師やスタッフもフレンドリーで、仲良くなって一緒に食事に行ったり、カラオケに行ったという留学生の声もよく聞かれます。
毎日勉強できつい留学生活ですが、フィリピン人の陽気さに救われたという留学生は多いようです。
リゾート気分で観光も楽しめる
フィリピンは周囲を海に囲まれた島国です。中でも語学学校がたくさんあるセブ島には世界的に有名なビーチリゾートがあります。また、中世時代に建設された、たくさんの歴史遺産もあります。
学校が休みの日には、海や山でのアクティビティを楽しんだり、ヒストリカルな場所を訪れることができます。フィリピンの語学学校では、課外授業の企画も積極的におこなっており、英語学習だけでなく、様々な体験ができるのもフィリピン留学のメリットです。
フィリピン留学デメリット
日本のように治安が良くない
フィリピンは日本に比べて決して治安は良いとは言えません。学内はセキュリティが完備されているため安心ですが、それ以外の場所では置き引きやひったくりなどに注意が必要です。
夜間に独り歩きはしない、危ないローカルエリアには行かないことです。また、移動は公共交通機関やタクシーは避けて、Grab(グラブ)のようなフィリピンで多くの人が利用する安全な配車アプリを使う必要があります。
食事が合わない
ストイックになりがちな留学期間中の楽しみの一つが食事ですが、現地の食べ物が口に合わないという人もいます。フィリピン料理は全体的に脂っこくて、ニンニクをたくさん使った料理が多いのが特徴です。
現地の食事が合わなくて苦労したという声が聞かれることがあります。特に女性が多いようです。学校や寮には食事付きが多いですが、出される食事が気になるという方は、事前に学校や留学エージェントに確認しておいたほうが良いでしょう。
授業がきつい
フィリピン留学はきついというネットの書き込みがよく聞かれます。その理由の一つが授業内容のハードさです。特に短期留学で成果を挙げるために、朝から夜まで授業を入れた人などは、心身ともに疲れるようです。
また、予習・復習で英語漬けの生活が予想以上にきつかったという意見も多いです。
環境適応が大変だった
フィリピンという国の気候や環境に慣れるの難しかったという声もよく聞かれます。
以下のような例が挙げられます。
- 文化・習慣の違い
- 気候(乾季の酷暑、多湿な雨季、猛烈な台風など)
- 交通渋滞が多い
- 町があまり衛生的とは言えない
- 車やバイクの排ガスが強い
- エアコンが強い場所がある
- 治安面が不安だった
英語に訛りがある
フィリピンでは英語が公用語として使われ、公共機関での各種手続きなども英語が使われます。そのため、ほとんどの国民が流暢に英語を話しますが、母国語(タガログ語、ビサヤ語など)や歴史的な影響もあってか、欧米ネイティブとは違うアクセントがある人もいます。
ただし、語学学校の教師のすべてが訛りやアクセントがあるわけではなく、英語教育者として訓練をおこないネイティブと変わらないようなアクセントで話せる教師も少なくありません。
ワーホリができない
フィリピンにはワーホリ制度はありません。そのため、一定期間のアルバイト目的で渡航することはできませんし、学校に行きながらアルバイトをすることもできません。
ただし、ビザを取得してインターンシップで働くことは可能です。また、フィリピンに英語留学に行ったところ、現地での生活が気に入って、日本に帰らずにフィリピンで就職するという人も少なくありません。
まとめ
フィリピンは英語留学先としては、メリット・デメリットは様々ありますが、全体的に非常に魅力的な国ということが言えます。費用面や授業内容のレベルの高さなど、デメリットを大きく上回るようなメリットがある留学先です。
目的別にいろいろな英語学習プランが用意されていますので、英語力をもっと向上させたいという方はフィリピン留学を選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。