短期間、低予算で一気に英語力を伸ばせるという特徴から、昨今留学先としてメジャーになっている国がフィリピンです。
フィリピンで最も人気がある都市は観光都市セブですが、注目度が高くなっている都市のひとつにバギオがあります。
果たしてバギオ留学はどの様な特徴があり、バギオに留学することでどの様な効果があるのでしょうか。
今回はバギオ留学の特徴や効果、そして具体的な費用やおすすめの学校について徹底分析した内容をお伝えします。
バギオってどんなところ?
バギオは首都マニラがあるフィリピン最大の島・ルソン島の中心都市で、人口は約35万人、面積は約60㎢です。日本で言えば東京の川越市や和歌山市と同じくらいの人口になり、面積はちょうど東京の世田谷区くらいの小さな都市になります。
バギオは周りが山に囲まれた山岳都市で、自然に恵まれ、近郊の観光地としては、フィリピンで最も美しいと言われるバギオ大聖堂やアメリカ軍の避暑地として建設された白い邸宅ザ・マンションなどがあります。
メインストリートにあたるセッションロードは、銀行やおしゃれなカフェ、レストラン、古着屋さんなどが軒を連ね、たくさんの人や車が行き交っています。このセッションロード近くには大型ショッピングモールSMシティ・バギオがあり、ブランド店、両替所、フードコート、スーパーなど生活に必要なものはすべて購入することができます。
バギオ留学の6つの特徴
バギオ留学の6つの特徴についてお伝えします。
特徴①:フィリピン屈指の学園都市
バギオは人口が35万人程度ですが、市内に8つの大学があるフィリピン屈指の学園都市です。バギオの語学学校の講師の多くは教育レベルが高いバギオ出身のため、バギオの語学学校には優秀な講師陣が揃いやすいという特徴があります。
特徴②:温暖で過ごしやすい
バギオは、天空都市とも言われ、標高1,500mの場所に位置しています。そのため、年中気温が高い南国のフィリピンでは珍しく、平均気温20℃、年間の最高でも26°C〜27℃、と過ごしやすい環境で勉強に集中することができます。
特徴③:治安が良い
バギオはフィリピンの有力政治家も避暑地として多く利用し、政治の力で治安が強化されたと言われています。また、財政が安定していて、汚職が少ないことも治安の良さにつながっている理由のひとつです。
特徴④:誘惑が少なく勉強に集中できる
山岳都市ということもあり、周りに誘惑が少なく、自然が多いため、落ち着いた環境で勉強に集中できます。
特徴⑤:社会人も比較的多い
勉強に集中できる環境を求めてくる社会人もいるため、大学生中心のセブと比較すると社会人の割合が多い傾向にあります。
特徴⑥:留学費用が安め
超格安校というのはありませんが、セブの同程度の語学学校と比較すると学費は比較的安くなっています。
バギオ留学で期待できる効果とは?
バギオ留学で期待できる効果は、「勉強に適した環境」による「英語力の向上」です。
バギオはフィリピンでは珍しい涼しくて過ごしやすい気候ですので、暑いところが苦手という人にとってはうってつけの環境になります。
また、講師の質も高く、誘惑の少ない落ち着いた環境のため、フィリピン留学の目的は観光ではなく、明確に英語力向上という人にとっては最適の都市と言えます。
おすすめの学校と1ヶ月の費用
次にバギオでおすすめの語学学校の特徴と1ヶ月の費用についてお伝えします。
PINES
HP:https://pinesacademy.com/eng/index
facebook:https://www.facebook.com/pinesschool
instagram:https://www.instagram.com/pinesacademy/
2001年設立で20年以上の歴史を持つ学校で、フィリピンでもパイオニア的な存在の老舗の語学学校になります。
校舎は一般英語・TOEIC・親子留学など多彩なプログラムを持つメインキャンパスとIELTS学習に特化したIELTSキャンパスの2校舎を持っています。
新設のきれいなキャンパス、落ち着いた環境で、質の高いレッスンを受けたい人向けの学校です。
PINESの特徴①:新設のキャンパスで快適な学生生活が送れる
20年以上の歴史と優秀な講師陣が揃っているPINESですが、メインキャンパスは2018年に新設しているため、キャンパス内はきれいで快適です。
PINESの特徴②:10段階の細かいレベル分け
一般英語のレベルが1から10までの10段階に細かく設定され、段階的に英語をマスターできるカリキュラムで組織されています。レベル分けが細かいため、自分のレベルに合うクラスでレッスンが受けられ、レベル向上も細かく進捗を知ることができます。
PINESの特徴③:多国籍な環境にこだわった国籍制限ルール
PINESは日本人や韓国人以外にも、台湾、中国、ベトナム、モンゴル、サウジアラビア等の学生が在籍し、国籍割合は1国籍40%前後までという学校独自のルールも敷き、国籍が偏らない様に配慮しています。
PINESの特徴④:スパルタ・セミスパルタを選択できる
PINESは、基本的にはセミスパルタ式の学校ですが、現地でEB PROというオプションを選択することでスパルタカリキュラムへの変更が可能です。スパルタカリキュラムのEB PROは「反復練習」を用いてコマ数の多いスパルタを好むような生徒様に満足していただけるような内容となっています。
PINESの特徴⑤:フィリピンで唯一のIELTS専門キャンパスがある
PINESはよりIELTS学習に集中できる様に、IELTS専門キャンパスを設立したフィリピン唯一の語学学校です。講師陣はIELTSのプロが勢揃いし、常に緊張感のある環境でIELTS学習に集中できます。
バギオJIC
HP:https://baguio-jic.com/ja/
facebook:https://www.facebook.com/baguio.jic/
バギオJICは2023年7月に施設全体をリノベーションした約10,000平方メートルの広大なプレミアムキャンパスとワーホリ、ビジネス、TOEIC、IELTSなど幅広いコースがあるメインキャンパスの2つのキャンパスを持っています。
メインキャンパス内も一般英語中心のEast FieldとIELTSコースが受講できるWest Gardenに分かれ、同じ目的の学生同士が切磋琢磨できる環境作りを行っています。
バギオJICの特徴①:広大な敷地になんでも揃うヴィレッジ型キャンパス
バギオJICはメイン・プレミアムどちらのキャンパスも広大で、敷地内には学生寮や食堂、ジムがあるだけでなく、スーパーマーケットもあり、校内で両替もできるため、すべての生活が校内で完結します。
バギオJICの特徴②:バギオ随一の豊富なコース
バギオJICはどの様な目的の学生でも英語学習できる様に多彩なコース選択ができます。
初心者用のIB ESLコース、スピーキング力をつけるPS ESLのほか、ビジネス英語、ワーキングホリデー対策、TOEIC、IELTS、シニア、スピーキング、ジュニアなどコース数はバギオ随一を誇ります。
バギオJICの特徴③:IELTSのスペシャリストが揃う最高の講師陣
講師は全員がIELTS7.5以上を保持している英語レベルが高い講師陣が揃っています。IELTSのレッスンはもちろんのこと、通常の一般英語コースもレッスンの満足度・評価は大変高いです。
バギオJICの特徴④:セミスパルタとスパルタの選択が可能
2024年10月よりスパルタのみだったメインキャンパスでもセミスパルタの選択が可能になりました。セミスパルタの場合、単語テスト・自習は任意となり、門限も平日は22:00迄となります。(スパルタは門限が19:00)
バギオJICの特徴⑤:趣味・専門に特化したコースもある
プレミアムキャンパスにはTEP ESLという、旅行、料理、アート、ITなど、専門的な教科書の中から自分の興味があるものを選んで学ぶことができるコースがあり、グループレッスン5コマ+マンツーマン3コマのTEP ESL8、マンツーマン4コマのTEP ESL9、マンツーマン5コマのTEP ESL10から選択できます。
BECI
HP:https://beciedu.com/
facebook:https://www.facebook.com/BECIinternational/
instagram:https://www.instagram.com/apibeci.official/
BECIは2003年開設のバギオでも歴史ある語学学校ですが、生徒のニーズに合わせた3つのキャンパスを構えています。
女性用に作られたおしゃれなキャンパス「BECI the Cafe」、スパルタ式の厳しい生活環境の「BECI Sparta」、大学生以下は受け入れ不可の落ち着いた環境の「BECI City」の3つのキャンパスでは、ほかの語学学校では出せない特色があり、多くの留学生から支持されています。
BECIの特徴①:女性用に作られたおしゃれなキャンパス「BECI the Cafe」※現在は男女共用
BECI the Cafeキャンパスはフィリピンで初めての女性専用キャンパスとして作られました。もともと女性用キャンパスとして作られたこともあり、作りはおしゃれできれいなのですが、2022年7月に男女兼用としてリニューアルし、さらに過ごしやすいキャンパスになっています。
BECIの特徴②:スパルタ式の厳しい生活環境「BECI Sparta」
スパルタ式の厳しい環境で英語漬けの毎日を送りたい人向けのBECI Spartaキャンパスでは、平日の母国語禁止ルールが採用されており、違反した場合はペナルティが課せられます。また、平日開催のナイトクラスの参加とモックテストの受講は強制で、24 ESLというコースの名前の通り、24時間英語漬けを求めている人にとっては最高の環境です。
BECIの特徴③:大学生以下は受け入れ不可。社会人専用キャンパス「BECI City」
30代以上のビジネスパーソンやフリーランス、起業家の方々をターゲットに作られたBECI Cityキャンパスは大学生以下の受け入れ不可になっている社会人専用キャンパスです。社会人同志のコミュニティを広げることができ、ビジネスパーソン向けのコワーキングスペースも完備しています。
BECIの特徴④:選択可能でユニークなオプションクラス
BECIの選択クラスは、1クラスあたりの最大生徒人数を4〜5名に制限し、英語スキルや試験対策のほか、スポーツやダンスなど学生のニーズもリサーチした選択クラスを用意しています。
BECIの特徴⑤:キャンパス間で転校可能
BECIはバギオにあるBECI the Cafe、BECI Sparta、City Campusの3校のほか、2023年にはセブキャンパス(B'Cebu)もオープンさせています。この4つのキャンパス間の転校も可能なため、長期留学で万が一飽きを感じたとしても、転校して環境を変えることができます。
バギオおすすめ校1ヶ月の費用と特徴比較
バギオおすすめ校の1ヶ月の費用と特徴について表にまとめます。
なお、レッスン条件を完全に揃えるのは難しいため、比較的近いコースで参考費用を算出しております。
学校名 | 特徴 | 1ヶ月の概算費用 |
---|---|---|
PINES |
|
入学金:10,000円 授業料、食費、滞在費:207,000円 計:217,000円 ※パワースピーキングコース4人部屋の場合 (マンツーマン4コマ・グループ4コマ) |
バギオJIC |
|
入学金:10,000円 授業料、食費、滞在費:206,000円 計:216,000円 ※IP ESLスタンダートコース4人部屋の場合 (マンツーマン6コマ・グループ2コマ) |
BECI |
|
入学金:14,000円 授業料、食費、滞在費:224,000円 計:238,000円 ※24 ESLコース4人部屋の場合 (マンツーマン4コマ・グループ2コマ・選択3コマ) |
※上記費用は航空券代・保険代・現地支払い費用(SSP、光熱費など)は含まれていません。
まとめ
バギオはフィリピンの中でも屈指の学園都市として知られ、落ち着いた環境で勉強したい人にとっては最高の環境と言えます。
以下の項目に当てはまる人は、ぜひバギオ留学を検討してみてください。
- 暑いのが苦手
- 治安が良い都市に留学したい
- 質の高い講師から学びたい
- 遊びより勉強を優先したい
- 落ち着いた環境で勉強したい
- 費用を少しでもおさえたい
バギオはフィリピンでも他都市にはない魅力のある都市のひとつです。フィリピン留学を考える際にはぜひバギオも候補にいれて検討してみましょう。